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独学をはじめる前に取り組むこと ~ゆるぎない夢をたて、自分を成長させる~



はじめに

 
 情報過多の現代において、片っ端から学ぼうとすると、早い段階で挫折し、本末転倒となります。時代に合った、独学法を実践するべきです。そのためには、まず自己分析を行う必要があります。皆さんは受験や就職活動などで、自己分析をした経験がありますか?その時は、合格を目的に思考していったと思います。ここでは、そういったバイアスを取り除いた自己分析を行い、どのようにして独学に展開していけばよいのかを記します。

 ここに記した質問事項に沿って、自分の本当の意思に忠実に回答していき、自己分析を終えたとき、自分の独学の目的が見えてくるはずです。

 ぜひ、本記事の内容をコピーしてワードに張り付け、そこに回答を記して、印刷し、手元に置いておくようにしてください。人間のやる気はなかなか持続しません。ストレス過多になりやすい現代だからです。しかし、そんな時、一生懸命に考えた、この自己分析シートを見返せば、やる気の炎は再燃し、やる気を取り戻してくれるでしょう。

独学までの下準備

著者からのメッセージ

 何事も取りかかる前に、自分の頭で良く考えて、何のために何をするのかを明確にしなければなりません。そして、戦略を練って、効率よく学ぶことで、より一層、早いスピードで成長できるのです。この時、成長の度合いは他人と比較するのではなく、過去の自分と比較するようにしてください。常に比較対象は過去の自分です。しかし、厳しく比較する必要は無く、少しでも成長したと実感できれば良いのです。その積み重ねが、自信となり、能力へと変貌し、優れた人格を形成していくことになるでしょう。
 独学力さえ身に着けることができれば、どの分野でも活躍できるようになります。未だかつてない技術が発展した場合にでも迅速に学び自分のものにすれば時代の流れについていくことができます。
 常に意識してほしいマインドは善からくる理想の姿を軸にすることです。目先の自分の利益のために手段を択ばないような私利私欲にまみれた人間は、必ずどこかで躓きます。そして、今まで横着した分のしっぺ返しを食らうことになります。しかし、世のため人のためという意識からくる行動を日ごと心がけていると、自分が困った時でも周囲に多くの人があなたを助けてくれます。

全体の流れ概要

 全体の流れは下記の通りとなります。
①自己分析で自分の歩んできた人生や分岐点を振り返る。
②過去から現在までの中で、自分の理想の変遷を知る。
③自分の今一番実現したい理想を再確認する。
④③に影響を与えることを考える。
⑤実行・フィードバック・修正を繰り返す
⑥理想の実現
それでは、次の章から実際に取り掛かっていきましょう。読むよりも自分の頭で考えた方がサクサク進みます。

①について、実例を示しながらやり方を記します。

①自己分析で自分の歩んできた人生や分岐点を振り返る。

 ここでは、自分が生まれてから現在までを振り返っていきます。
まずは、大枠を作成していきましょう。現在までの分岐点となるようなところを境に人生を区切っていきます。区切った数は多くても少なくてもどちらでも問題ありません。ひとそれぞれです。取り組みやすいように、例を示しながら説明していきます。
(例)
幼少期
・小学校
・高校
・大学
・大学院修士
・大学院博士
・社会人1社目
・社会人2社目

 そして、各時代ごとに振り返っていきます。主に振り返る項目としては下記の通りです。基本的に全ての項目について、「なぜ」も合わせて考えてください。

・興味を持っていたこと
・興味を持って、何をしていたか
・その時の性格
・得意だったこと
・嫌いだったこと、不得意だったこと
・辛かったこと
・今の自分ならどう行動する?
・そのとき憧れた人物や職業
・人生の分岐点だと感じたポイントとその時の選択肢、その後
・全体の要約
・一言でいうと

(例)
幼少期
・興味を持っていたこと

 魚釣りに興味を持っていて、父とよく川や海に魚釣りに行っていた。
 なぜ好きだったかというと海の下したから何が釣れるか分からないドキドキ感にワクワクしていたからと釣った魚を美味しく食べることが出来るから。

・興味を持って、何をしていたか
 興味を持って、魚図鑑や釣りの本を購入し、眺めていた。そして、魚の種類を100種類以上は覚え、釣りの仕掛けを作ることが出来るようになった。

・得意だったこと
 折がみ。周囲から手先が器用と言われて得意げになって、折り紙を折るようになった。 

・嫌いだったこと、不得意だったこと
 初対面の人と話すこと。人見知りがひどく、どう接したら良いのかも分からず、気疲れが凄かった。

・辛かったこと
 幼少期途中で保育園から、幼稚園に転園したこと。それまで仲良くしていた友人とお別れをし、知らない人ばかりの環境になった。幼稚園の先生はというと、私以外の顔なじみの園児とは仲良くする一方で、私とは距離をとっているようであった。小さいながらに、それを感じ取ることが出来た。

・今の自分ならどう行動する?
 園児である以上、保育士に対しては何もできない。しかし、私が保育士であるのであれば、幼少期の繊細な子供たちに可能な限り平等に接し、新しく転園して園児と周囲の園児が仲良くなれるように取り計らう。小さい子ほど、直感が鋭く、繊細である。幼少期の傷は消えることは無い。

・そのとき憧れた人物や職業
 憧れた職業は釣り師、もしくはガンダム
どちらも好きであり、カッコいいと思っていたから。

・人生の分岐点だと感じたポイントとその時の選択肢、その後
 転園は人生の分岐点に感じた。当時、いじめられることが無くて良かったが、もし、いじめられていたら、その後の人生に大きな影響を与えていたであろう。幼い子からしたら、どうすれば良いか分からない。そういう気付きがある今、自分に子供が出来た際には、注意深く子供を観察し、些細な変化を察し、ケアに徹さなければならないと感じた。

・要約
 幼少期は自然と戯れることに興味をもっており、とりわけ何が釣れるか分からないドキドキ感から釣りが好きだった。好きなことであったので、自分で魚や釣りの本を買い勉強をしていた。釣りが好きであったからか、手先の器用さが鍛えられて、折り紙が得意だった。そんなことから、釣り師や当時好きであったアニメのガンダムに憧れていた。アクティブな一方で、人見知りな性格で、書体面の人と仲良くするのは苦手だった。また、感性が鋭く、人の感情を察して傷つくことがあった。幸いにも、周囲の皆が仲良くしてくれたため、気持ちよく過ごすことが出来た。

・一言でいうと
興味を持ったことにのめり込む、繊細boy

①ができれば、あとは夢の実現に向けて②~⑥に取り組みます。

②~⑥ 夢の実現に向けて


上記のように各時代ごとに振り返っていきます。すると、下記のことが明確になります。

・自分が興味をもっていたことの変遷
・興味があることに対してどう行動していたか
・自分の長所の変遷 さらに伸びたのかどうか
・自分の短所の変遷 克服したのか、どう向き合ったのか
・自分のタイプ 例:興味あること野にはのめり込む etc
・人生の転機でどう行動したか

 そして、自分の特徴や興味の変遷を振り返り、長所を活かした夢や目標を設定していきます。この設定が、日々の自己研鑽のモチベーションの土台となりますので、時間を練って理想のゴールを設定してください。次に、達成したと言える状態を考え、その夢を達成するために何が必要かを考えていきます。この時、先ほど振り返った際に明確にした自分の長所を活かすことが出来るように練ると、実現の可能性がグッと高くなります。例えば、世界から難病を減らすという夢を設定した際に、病気になった後に治せるようにするのか、予防によって防ぐのか、それとも両者なのかアプローチはまちまちです。自分のバックグランド・長所を盛り込んでいきましょう。

 続いて、夢の実現に向けて最も効果的な取り組みを1か月継続します。そして、1か月後にフィードバックを行い、どのような変化があったのかを実感します。良かった点、悪かった点を洗い出し、取り組むべき内容を修正・改善していきます。この繰り返しによって、夢の実現に近づくことが出来ます。

図 夢の設定と達成のための簡略化フローチャート


 学生の皆さんに注意してほしいのは、特定の高校や大学への合格を夢にしないことです。あくまでもそれは通過点であり、図のなかの「達成するために必要なことは?」に入ります。常に、今の社会をよりよくしていくにはどうすれば良いかを善の心から考えて、夢を設定するようにしてください。そのような大志を抱いとき、優れた同志が集結し、切磋琢磨できる環境に身をおくことができます。

 資格をとるのも、TOEIC○○点とるのも、その先にある、夢を実現するための通過点にしかすぎません。

 一度時間を取って考えてみて下さい。自分について知ることが、今後の成長に大きく影響を与えます。

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