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歴史とスポーツで考える「最強VS最強」

ユウヤです。みなさん戦ってますか?

自分は子供の時から凄く不安に襲われる人間です。事故に遭ったらどうしよう?泥棒に入られてたらどうしよう?寝てる時に地震が起きたらどうしよう?こんな感じで常に心の中で苦しんでます。
対処法としては頑張って大丈夫な理由を考えて言い聞かせると言うシンプルなやり方です。
そして今回はとある不安について考えたことを話させてください。

既に過去のことになりつつある気がする米中の貿易戦争ですが、勿論自分はめちゃくちゃ心配しました。行き着くとこまで行ってしまい米中戦争に発展したらどうしよう、ってな具合に不安になる自分に戦争は起きないと言い聞かせるために考えたのが最強と最強が戦うことはないという理屈です。
ちゃんと考えると何で「最強VS最強」って起きないんだろうってなりそこで何故起きないか考えます。

「最強VS最強」と言われて浮かぶのやはりスポーツか歴史でしょう、それらの「最強VS最強」が起きなかった例をまずは上げていきます。

日本史なら「武田信玄」この戦国最強(最強は上杉謙信だとか島津家だなどの声もあるかもしれませんが)と天下人「織田信長」は直接対決することはありませんでした。信長は信玄にご機嫌をとってましたし、遂に戦いを避けれなくなったと思ったところ最後の最後で信玄は病死したためです。
関ヶ原でも後の天下人である家康が当時の最強で、それに次ぐ力を持っていたのは毛利輝元でしたがこちらも直接対決することはありませんでした。石田三成が家康に破れた後に輝元が動かなかったからです。

世界史なら中国だと中華史上最強と称される「覇王項羽」とこちらも最強と呼ばれる「国士無双韓信」も一応は垓下の戦いで対決してはいるものの、最早項羽はどう足掻いても劉邦軍に勝つことはできないくらい不利な状況になっており項羽が最強だった時に韓信が対決したとは言えないと自分では思っています。その後項羽は破れて劉邦が皇帝になった後、北方の覇者である冒頓単于と対決しますが、この時韓信は謀反の疑いで捕まっていて、冒頓単于と韓信の対決は起きませんでした。
他にも明王朝が三代皇帝である永楽帝の時代には中央アジアの覇者であるティムールは中華大陸に遠征するつもりでした。当時の世界で文字通り最強と最強の国がぶつかる寸前でしたがティムールの死により直前で遠征は取り止めになっています。

個人をあげましたが国をあげていきます。
中華史上でも一位を争うほど優れた唐王朝はものすごく広い版図を誇り、同じく凄まじい広さの版図を誇ったイスラム王朝のアッバース朝と衝突するにいたりましたが、あくまでその地方の有力者と有力者が少し小競り合いを起こした程度の物で終わりました。インド軍と中国軍がたまに小競り合い起こしていますがそのような感じだったのですかね。
最近なら世界史上に並びたつものがないほどの超大国になっていたソ連とアメリカなんかも直接対決することはありませんでした。
第二次世界大戦の時は既にソ連とアメリカが最強と最強だったと思っています。その頃からソ連崩壊までの間に軍拡競争やアジアとアフリカと中東などの代理戦争等の冷戦がありながらも最終的には「最強VS最強」の全面戦争はならずにアメリカが生き残り唯一の超大国になりました。

次にスポーツに触れたいと思います。
歴史は違う地域は勿論のこと同じ地域でも最強と最強が戦うことはありません。そしてスポーツは更に狭い世界での競争ですが最強と最強が戦うのは難しいものがあります。
ボクシングなどの格闘技が一番わかりやすいと思います。最近だとメイウェザーVSパッキャオが凄まじく盛り上がりましたね。しかし二人とも全盛期は過ぎており最強対決とは言い難かったです。メイウェザーは「昔に試合してたらファイトマネーはもっと安かった」と言ってました。実際に二人合わせて300億という巨額のファイトマネーだったことを考えれば視聴者的にはうーんでも二人の陣営は試合が決まった時点で勝ちでしょうね。
ヘビー級でも魔人とまで言われたワイルダーと超合金のようなボディーを持つジョシュアは対決しないまま二人とも破れて最強ではなくなりました。(ジョシュアはリベンジをしてベルトを取り返していますが)実現すれば100億のビッグマッチになると言われてましたが今試合したとしても最強対決と呼ぶ人はいないでしょう。
たくさんの人とお金が動くためにどの階級でもなかなか対戦が決まりません。
そんな状況を変えるために始まったwbssというチャンピオン達で行われるトーナメントでも井上尚弥選手が優勝して日本では話題になったもののケガで途中離脱などが起き、優勝したのに4団体制覇とはなりませんでした。

総合格闘技最大の団体ufcはボクシングと違い階級が少なく、4つも団体があるボクシングよりも利害調整がしやすいがそれでも最強対決は実現しにくいです。最も人気階級と言われるライト級でチャンピオンになる前から最強と言われていたヌルマゴメドフとファーガソンの二人は4度試合を組まれるも全て中止となっています。ケガやコロナなどの影響です。
他にも総合格闘技史上最強とも言われていたフライ級のデメトリウスジョンソンはバンタム級チャンピオンのディラショーにフライ級で試合をしようとオファーされるも断り実現してません。
格闘技では、ケガで試合が流れたりプロモーターの利害で決まらなかったりがよくあります。

次に野球の話に移ります。
野球はどの国のリーグでも年間の試合が多く嫌でも最強対決が起きるように思いますが見ていきましょう。
史上最強を断言できるスポーツはほとんどないと思います。野球もそうです。しかし候補は勿論何人かいます。そしてその候補同士が同じ時代にいたこともあります。それがメジャーリーグ最強打者のベーブルースとニグロリーグ最強投手のサチェルペイジです。当時のメジャーリーグでは白人選手しかプレーできず黒人選手はニグロリーグでプレーしていました。そしてその2つのリーグは交流戦をしていてニグロリーグが大きく勝ち越していました。そのニグロリーグで文句なしの最強がサチェルペイジだったようですがベーブルースと対戦することはありませんでした。理由はわかりませんが個人的には負けず嫌いなベーブルースが三振しないために対戦しないことを選択したのかなと思います。

スポーツにおいては例外があります。それはサッカーです。
サッカーで最強と言えばメッシと答える人がほとんどじゃないかと思います。何せメッシは最強を飛び越えて神様とまで言われて称えられ、ローマ教皇がメッシは神様じゃないとまで発言するほどです。今のローマ教皇がアルゼンチン人だからアルゼンチンでメッシが文字通り神様扱いされてる状況を知っての発言だと思います。それほどの人気にはビビってしまいますよね。
そしてそのメッシと唯一並び立つことごできるのがロナウドだと言う人も多いと思います。
この二人と同じように最強と言われるペレとマラドーナは時代がズレてることを考えるとこの二人の全盛期が被ってるのは奇跡と言えると思います。
何より歴史とスポーツにおいての例外と言える「最強VS最強」が起きてることに注目したいです。
この二人は長いこと年に何試合も戦い、毎年「最強VS最強」を見してくれました。レアルがバルサが、リーガエスパニョーラが、メッシがロナウドが、絶大な人気を誇ったのはこの本来見ることができない「最強VS最強」を実現したからだと思います。今はプレミアリーグが異次元の売上を叩き出してレアルやバルサよりも金満化してるメガクラブが複数出てきた要因の一つにロナウドがユベントスに移籍したことで「最強VS最強」が見れなくなったこともあるはずです。それだけ「最強VS最強」が見れることは例外的であり価値があったんです。

最後に色々な例をあげましたが最強と最強が直接もしくは全面対決することはほぼないと感じます。
なぜ起きないのかは最強の最強たる所以がそこだからです。ある映画でブラットピットが「勝ちたいよりも絶対に負けたくない」と言ってましたが、戦って勝つことだけでなく、戦わないで負けないことができるからこそ最強になることができのではないかと思います。つまりソ連と全面戦争は避けて冷戦を選択し生き残り超大国となった成功体験を持つアメリカと、経済的に負けてる時期は下手に出て西側の国から援助を引き出してアメリカにも軍事力で負けてる時期は刺激しないように努めてダントツのナンバー2に上り詰めた成功体験を持つ中国この2つの最強が全面衝突する可能性は限りなく低く感じます。だから安心して俺は寝ることにします。

おまけ
「最強VS最強」が起きない理由として最強と最強が同じ時代に並び立つこと自体が珍しいことだからです。とある科学者が言ったらしい言葉が思い出されます「宇宙の歴史から見たら人間なんて一瞬の存在で宇宙人がいても時代が被る可能性は限りなく0だ。」ウソだろ…。
えーーー宇宙人見たいよーーー悲しいです。宇宙人を見るために宇宙人に会いに行くという戦って勝つ選択じゃなく、宇宙人に会いに来てもらうまで待つという戦わないで負けない選択をしようと思います。宇宙人に会うために一日でも長く生きないとならない。そのために健康を一番に生活してかないとなと思います。是非次も読んでください。

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