ordinarydays1976

何気ない日常を写真と散文で綴ります。

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記事一覧

焼き茄子と秋の夜

週末に養老乃瀧で焼き茄子をツマミに酒を飲んだ、焼き茄子は沢山の花鰹とポン酢が最初からかかっているタイプのものでサッパリした味と茄子独特のネットリとした食感がとて…

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10か月前
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初めての養老乃瀧、そして今。

各々が親の服を着て年齢を誤魔化して野毛の養老乃瀧に行ったのは中学3年の時だ、今では考えられないくらいに未成年の飲酒に寛大だった時代。 僕は父親のツイードジャケット…

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中華街の思い出

中学から日吉にある男子校に通っていた。 日吉には、とても頭が良い男子校と頭がそこそこ良い男子校があって、僕はその後者に通っていた。 当時は東横線が桜木町まで走っ…

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雨の日は紫陽花を探しに。

梅雨の季節は憂鬱なものだ、雨が続くし空気もジメッとして気持ちが悪い、それに僕は靴下が靴の中で濡れてるのが大嫌いだ。 しかも近年は温暖化の影響もあり梅雨の季節でも…

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枝豆と祖父の思い出

梅雨が明けるとすぐ夏だ、そして夏は枝豆が美味しい季節。 その夏の枝豆にはちょっとした思い出がある。 僕の生家は両脇を簡易宿泊所に挟まれていた、ガキ大将ならぬジジイ…

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焼き茄子と秋の夜

焼き茄子と秋の夜

週末に養老乃瀧で焼き茄子をツマミに酒を飲んだ、焼き茄子は沢山の花鰹とポン酢が最初からかかっているタイプのものでサッパリした味と茄子独特のネットリとした食感がとても美味しかった。

焼いた茄子に鰹節とポン酢の組み合わせを思いついた人は天才だ、そんな事を考えながら一人酒の秋の夜は更けていく。

初めての養老乃瀧、そして今。

初めての養老乃瀧、そして今。

各々が親の服を着て年齢を誤魔化して野毛の養老乃瀧に行ったのは中学3年の時だ、今では考えられないくらいに未成年の飲酒に寛大だった時代。
僕は父親のツイードジャケットを着ていった、ツイードジャケットはとても重くて、蟹の甲羅に入ったグラタンがとても美味しくて、エビの塩焼きのデカさに感動した、初めて髪につけたジェルはなんだかベタベタして落ち着かなかったけど、大好きな仲間達と腹を抱えて笑った、飲んだ後はなぜ

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中華街の思い出

中華街の思い出

中学から日吉にある男子校に通っていた。
日吉には、とても頭が良い男子校と頭がそこそこ良い男子校があって、僕はその後者に通っていた。

当時は東横線が桜木町まで走っていたので、放課後は桜木町に仲間達と行く事が多かった。

中学二年だったと思う、何かしらの理由で学校が早く終わり仲間達と日吉の駅から東横線に乗り中華街に向かった。

中華街西門付近の露店で肉マンを買い、仲間達と喋りながら食べる、子供だった

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雨の日は紫陽花を探しに。

雨の日は紫陽花を探しに。

梅雨の季節は憂鬱なものだ、雨が続くし空気もジメッとして気持ちが悪い、それに僕は靴下が靴の中で濡れてるのが大嫌いだ。
しかも近年は温暖化の影響もあり梅雨の季節でも結構暑かったりすもる。

そんな憂鬱な梅雨時の細やかな楽しみは町中で紫陽花を見つけること。
幸いなことに近所の六郷近辺にはまだ細い路地が多くて、その入り組んだ路地の先に目が覚めるような美しい紫陽花を見つける事がある。

僕は紫陽花の色彩に魅

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枝豆と祖父の思い出

枝豆と祖父の思い出

梅雨が明けるとすぐ夏だ、そして夏は枝豆が美味しい季節。
その夏の枝豆にはちょっとした思い出がある。
僕の生家は両脇を簡易宿泊所に挟まれていた、ガキ大将ならぬジジイ大将だった僕の祖父は両脇の簡易宿泊所に暮らす日雇い労働者の仲間達を誘い、家の前に長椅子を出して酒盛りをするのが真夏の常だった。
今では信じられないが当時の都心は真夏でも夜は涼しくて、団扇でもあれば快適に過ごすことができた。

祖父は酔うと

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