03【オレンジページ腸活部_01】 ヨーグルトって、いつ食べると良いの?(前編)
オレンジページメンバーズも驚き! 意外と知らない、ベストな「食べどき」とは?
腸活で人気の食材といえば「ヨーグルト」。腸内環境を整えてくれることはよく知られていますが、「食べるタイミングで効果が変わる」ということは、あまり知られていないようです。
今回は、オレンジページのモニター組織、オレンジページメンバーズからも反響が大きかった、「ヨーグルトの食べどき」について取り上げた記事をご紹介。驚きの声とともにお届けします。
食前? 食後? いつがいいの?
「朝食前に」「おやつとして」「夕食後に」など、ヨーグルトを食べる(飲む)タイミングは人それぞれ。さて、どのタイミングがいいのでしょうか?
「デザートとしておいしく味わいたい! ということなら、どの時間帯でもいいでしょう。ただし、健康効果を求める場合は、目的によって食べるタイミングが異なります」と齋藤先生。
「〈便秘改善〉のために乳酸菌やビフィズス菌を生きたまま腸に届けたい!という場合は、食後に食べるのがおすすめです。食後というのは胃の中に食べ物があって、胃酸のpH値が中性に近づいた状態です。胃酸による刺激が弱くなるため、生きた乳酸菌やビフィズス菌が腸に届きやすい環境になるのです。なお、食後であれば、1日3食のどのタイミングでもOK」
一方、〈骨を強くする〉という目的であれば、食前に食べるのがおすすめ。食前に食べると、カルシウムの吸収量がぐんとアップします。
「空腹時は、胃酸のpH値が強い酸性に傾いています。そのため腸内の乳酸菌やビフィズス菌は死んでしまう比率が高くなりますが、消化液の中に溶け込んだカルシウムが、小腸から吸収されやすい環境になります」
目的に合わせて、食前か食後に食べるといいでしょう。
毎日食べることが肝心!
ヨーロッパの国々では、料理に使ったり、デザートとして楽しむなど、朝、昼、晩とヨーグルトを食べる習慣が根づいています。フランスでは小学校の給食に、毎日ヨーグルトが出るのだそうです。
「かつてブルガリア人の留学生に便秘についてたずねたら、『自分は便秘をしたことがないし、そもそもブルガリアには便秘という概念がない』という答えが返ってきて、驚きました!」毎日、たくさんのヨーグルトを食べる習慣(1日に一人1kgの摂取)が、健康効果につながっているのを実感したエピソードです。
賞味期限が切れたヨーグルトって、健康効果はあるの?
「ヨーグルトの賞味期限は2週間。2週間を過ぎると、乳酸菌やビフィズス菌の菌数が激減するわけではありませんが、日に日に減っていくのは確かです。未開封で冷蔵保存した状態なら、賞味期限を1~2週間過ぎても食べることはできますし、健康効果も残っています。ただし、風味は低下してしまいます」
ヨーグルトは乳製品に関する国の法律(乳等省令)によって、賞味期限内の2週間中、どの日に検査をしても「1gまたは1ml中に〈1000万個以上の生きた乳酸菌〉が含まれていること」と定められています。そのため、各メーカーは製造から2週間後に菌数が1000万個以下にならないように、〈何十億個もの生きた乳酸菌〉が含まれたヨーグルトを出荷しているのです。
「賞味期限とはおいしく食べるための目安。菌数の低下や健康効果よりも、賞味期限切れになると、ヨーグルトの風味が低下すると考えてください」(齋藤先生)
開封後は、乳酸菌とビフィズス菌が酸素に触れることによって、さらに菌数が減ってしまうので、注意が必要です。