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04【オレンジページ腸活部_02】       ヨーグルトって、いつ食べると良いの?(後編)

※この記事は東北大学名誉教授の齋藤忠夫先生への取材に基づいたものです

もっと知りたい!ヨーグルトQ&A

Q.免疫力を高めたい場合は、1日のどのタイミングで食べるのがベスト?A.免疫力を高めるために機能性ヨーグルトを食べる(飲む)なら、寝る前がおすすめ。

私たちの体内では就寝中に小腸の細胞は修復され、メンテナンスされるしくみがあります。免疫細胞の約7割は小腸に集中しているので、就寝の2~3時間前にヨーグルトを食べることによって、小腸の免疫機能を整えることができると考えられます。

Q.開封後は何日ぐらいで食べきるべき?
A.
開封後は、開封前の賞味期限の保証が無くなると考えてください。開封後のヨーグルトは空気中の酸素にさらされることによって、乳酸菌やビフィズス菌の菌数がどんどん減っていきます。

特にビフィズス菌は酸素が大の苦手。当然、ヨーグルト中の乳脂肪の酸化も進みます。発酵食品なので、1週間過ぎたからといって急に腐敗する心配はありませんし、体への害はありませんが、酸味が増して、おいしさや風味が低下します。

400g入りのタイプも、開封したら2~3日以内に食べきるのがベスト。できるだけ早めに食べきるのが望ましいでしょう。

Q.プレーンヨーグルト、飲むヨーグルト、フルーツヨーグルト、無脂肪ヨーグルトは、それぞれどんな人に向いているの?
A.
どのタイプのヨーグルトを選ぶかは、味の好みやおいしさ、食べやすさから選ぶといいでしょう。例えばオリゴ糖を含むフルーツをトッピングするなど、食べたいときに、食べたい味をカスタマイズするのであれば、プレーンヨーグルトがいいでしょう。

また、飲むヨーグルトには砂糖や果汁、フレーバーを加えているケースが多いので、酸味や乳の香りが苦手の人に向いているかもしれません。フルーツヨーグルトも同様です。

一方、無脂肪ヨーグルトはダイエット志向の人に限らず、「より多くの乳酸菌、ビフィズス菌を摂りたい!」という人におすすめです。食後は十二指腸から脂肪量に応じて「胆汁酸」という強力な消化液が分泌されますが、無脂肪ヨ―グルトでは胆汁酸の分泌量が減るため、生きた乳酸菌やビフィズス菌が腸まで届く比率が高まるのです。

Q.乳酸菌やビフィズス菌を少しでも多く、腸に届けるには?
A.
生きた乳酸菌やビフィズス菌を少しでも多く腸に届けるには、低脂肪の食事のあとでヨーグルトを食べるのがおすすめ。野菜中心の和食の後で無脂肪ヨーグルトを食べると、より効果的です。

簡単にできることばかりなので、ぜひ、取り入れてみてくださいね!

取材・文/大石久恵

オレンジページメンバーズからも驚きの声が!

朝はほとんどが空腹時、朝食前の準備中に「ながら」で食べることが多かったです。カルシウムを摂取していたことになるのですね~。これからは、食後にも食べるようにしてみようと思いました(kazuさん)

目的に合わせて、食べるタイミングがあるのですね。胃酸の事は知っていたので、いつも食後に食べるようにしてました。夜に食べることが多いのですが、食べる時間にも効果があるとは、奥が深いです(ピンクさん)

我が家は朝食時にヨーグルトを食べていますが、改善点が明確になりました
●プレーンヨーグルトを無脂肪ヨーグルトに
 無脂肪ヨーグルトはダイエット志向の人のためにあるとばかり思い込んで
 いました。「より多くの乳酸菌、ビフィズス菌を摂りたい!」という人に
 もおすすめなんですね
●ヨーグルトを食べるタイミングを決める(私は食後かな?)
●ヨーグルトを食べる時は低脂肪の食事を心がける
 胆汁酸の働きが大きく関与することを初めて知りました。コーヒーに入れ
 る牛乳を豆乳に。パンにバターは塗らないなど、脂肪分を意識します
●400g入りのタイプは、開封したら2~3日以内に食べきるようにする
こうしてみると無理なく改善できそう。理屈が分かってのことなので、ぜひ、長続きさせたいと思います(Bookさん)

オレンジページメンバーズのコメントより
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