霊感ないしオーラも見えないけどエンパス、そんなHSS型HSPの私のお話

ごきげんよう、おれんじ歯車です!

今回のお話は、マイノリティの中にはこんな人もいるよ。ということを知ってほしい。同じ悩みを持つ人に、一人じゃないよ。という気持ちから書き起こしているので、へぇ~そうなんだ、くらいに軽くとらえてほしいのです。


皆様、エンパスという言葉、聞いたことはありますか…?

私自身、なんとなく聞いたことあるような、見たことあるような気がする。というだけで、まさか自分が当てはまるとは少しも思っていませんでした。

私はHSS型HSPでエンパスがある。という、初めて聞いたらなんのこっちゃと戸惑う謎の気質を持っています。

とても大雑把に説明してしまうと、

HSP…Highly Sensitive Personは周りの刺激(音や光、痛み、人など)に敏感

HSS……High Sensation Seekingは刺激を求めて行動する

エンパス……第六感が強く働く

HSP(敏感で繊細)とHSP(刺激がほしい)は矛盾している性質なので、それだけで変わった生き方をします。

今回は、情報が少ないと感じたエンパスについてお伝えしていきます。

詳しく知りたい方におすすめの記事

HSPとエンパスの違いとは?トラウマ体験からみる「感情の器」
https://kandouya.net/step/temperament/hsp/8313/


前置きが長くなりましたが、さて、何故エンパスは情報が少ないのでしょう。

おそらく、「数が少ない」「特殊すぎて人に言いにくい」「エンパスの症状に共通点が少ない」という三点が、エンパスの広まりにくさだと感じています。

数が少ないのに種類は多い。なんと研究しにくいことでしょう(笑)

と、軽口はおいて、そんなエンパスにも共通点があるらしく、特に多い症状としては「相手の気持ちになってしまう」ことだと言われています。

この感覚、HSPの人にはない感覚らしいです。HSPの人は、相手の状態を知って、どんな感情か理性で判断するのに対して、エンパスは相手の感情が自分の中に入ってきてしまうんです。

怒っている人が隣にいたら、それと同じ怒りの感情になり、楽しんでいる人の隣にいると、自分も楽しい気持ちになるんです。自分の感情じゃないものが、自分の感情になってしまうんです。

想像してみてください………とても………とても不便です。

日常生活の例で言えば、電車の中で、友人と楽しみにしていたお出かけの途中、機嫌よく座に座ると、急にイライラして叫びだしたくなったり、嫌なことがあって少し落ち込んでいたのに、電車に揺られなが突然楽しくなったりします。

自分の気持ちが分からなくなる時があるので、周囲に人が多い時に、ねえどんな気持ち?なんて聞かれたら、混乱しつつも、周りの状況を見て、それっぽい答えを絞り出すことでしょう。

1人の時以外は、感情を抑えることに必死です。

感情を読む、共感する。ではなく、感情が入ってくる。という言葉が私の中でしっくりきます。

しかし、私の場合、エンパスの気質は、そんなに強くないと思っています。オーラや霊的なものは、何も見えないのです。

一言で言ってしまえば、私の気質は、「感じ取る」それだけなのです。

感情以外に感じることは、自分と合わない場所や物、人が分かる。ということです。

自分と合う場所に行くと、元気ハツラツになり、合わない場所に行くと、吐きます。とても分かりやすい体の症状です!!でも、誰も理解できません。自分でも理屈が分からないのです。

エンパスという単語を知るまでは、友人や知人と出かけて、自分と合わない場所にいるときは、気のせいだ…気にしないようにしなきゃ…なんで皆平気なのどうして私は皆と違うんだおえええげろげろ。と、体調不良がバレない様にトイレで吐いて、声を出さずに嘔吐することが特技になってしまいました。

しかし場所が変わるともとの状態に戻るので、お腹が空いてご飯をたらふく食べるという。おかしな状態です(笑)

心臓が痛くなったり、頭痛がしたり、症状は決まっていませんが、この場所が良くない。ということは分かるので、その場から遠ざかるしか、方法がないんです。

霊が見える、オーラが見える、何かしらの超能力がある。ということであれば、調べたり、自分と同じ人を探すこともできたかもしれません。第六感の能力に名前がついているということは、それだけ認知され、信じる信じないと言う以前に、存在を認められているということです。

私の感じ方は、名前のついていない第六感だったため、一人で悩み、ぬぐいきれない違和感に、疲弊するだけでした。

割と大変なことではありますが、便利な部分もあります。それは、引っ越し先を決めるときです。自分と合う場所はその場に行くだけで分かるので、部屋の間取りを確認する前に、ここだ!と決めることが出来ます。

具合が悪くなる場所には近づかないので、初めて行った場所で、目に見えない良くない力に巻き込まれることはないと思います。合わない場所からは全力で逃げます。

お店に陳列された商品や中古の物も、自分と合うもの、合わないものを感じ取ります。

それは人も同じで、直接会うことが出来れば、自分と合う人なのか、合わない人なのかを言葉を交わさずに感じ取れるので、相手は一体どんな人だろう。と、相手を探ることをせずに済みます。

おそらく、エンパスの能力を全て危機回避にしてしまったのでしょう(笑)

合わない何かが近くにあると体調を崩してしまうので、合わない場所や物、人間関係に疲労困憊します。

そんな私ですが、お祭りやテーマパークは大好きです。疲れはしますが、沢山の楽しい感情。ドキドキとワクワクの、素敵な感情が流れ込んでくるので、それが自分の活力にもなります。非日常が与えてくれるエネルギーから、気力や創作意欲をもらっています。

自分に合う環境を整えることが出来れば、無理なく生きられます。それは、多数派や少数派に関係なく、全ての人や動物に言える事です。

生き辛い人がいる中、多様性が認められつつある今、様々な問題はあれど、良い時代になってきていると私は感じています。

一昔前までは、少数派である人々は、差別、迫害を受け、無条件で土に葬られてきた歴史があり、今でもその風習が残る場所、新たな差別が生まれる事もあります。そんな世の中でも、差別や偏見がない場所もあります。

だからこそ、自分の性質や性格をしっかり把握して、環境を照らし合わせて、自分が生きやすい空間をつくって、守ってほしいと思っています。

いつか、普通という言葉の意味が、普通=「自分の育った環境」という意味に変わっていくことを願って、私は私の中の少数派の感覚を発信し続けていきます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

皆様の心と体の健康を、心より願っております。



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