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スペイン生活2年目での出逢い

気が付いたらここバルセロナでの生活は3年目に。
任期が定まっておらず、コロナ禍での渡航ということもあって最低3年くらいは住んでみたいなと漠然と思っていた渡西当初。
とりあえず3年目を迎えられて少しほっとしている。
次の定例異動時期である春には一大プライベートイベント(これについては別のnoteで記録したい)が控えているから、何とも次回の異動だけは避けたいというのが今の私の最大関心事項。

さすがに来た当時の新鮮な気持ちは薄れていて、日々の生活は『何事もなければ』平穏に暮らせている。この普通の毎日が本当に有難いことだなと最近改めて実感する日々。

さて、2年目の一年間を振り返ってみる。
一番よかったこと…それはスペイン人の友人が出来た事。スペイン語を学び始めてからずっと「HELLO TALK」というアプリを使っていたけど、近所に住んでいる日本語学習者と出会うことは難しかった(アプリ内課金をすると居住地域を絞ってパートナーを探せるらしいけど)。

そんな時に知った「Open Language Exchange」というサイト。
これがとても良かった。無料だし、居住地域・対面かオンラインが良いかなどの好みも絞って言語パートナーを探すことができる。

そこで私の目に留まった一人のプロフィール。
あっさりとした自己紹介が多い中、スペイン語と日本語の両方で書かれていた丁寧な文章、「カタルーニャやスペインの文化について教えます」という一言。ビビット来て、私は迷いなく彼女へメッセージを送った。

返信が来るかどうかドキドキしていると、すぐに受信。
WhatsAppの番号を交換して、チャットがスタート。
そしてカタルーニャでとても大切な日である「Sant Jordi」の日に会う事になった。

その日はなんだか変な天気だった。
晴れてると思ったら突然のゲリラ豪雨が繰り返された。雹まで降った。
私の心持も正直このお天気模様のように、楽しみ半分、不安半分だった。

待ち合わせ場所は旧市街地にあるクレープ店。
出逢った第一印象はとてもふんわりした人なのかな?だった。小柄で栗色のカーリーヘアーがとてもよく似合う。そんな彼女はスペイン語講師として働く25歳。働きながら大学院生もこなしている努力の人で、第一印象とは全く違うしっかりとした意思がある人。
学生時に東アジア学を専攻していて、日本を専門にして学んでいたそう。日本に1年間の留学経験もある。だから簡単な日本語での会話は問題なし。

とうの私のスペイン語というと…
レッスン以外でしっかり話すのはほぼ初めてだったから、普段分かっている動詞の活用も分からなくなるような始末。そんな私の拙すぎるスペイン語もしっかり聞いて理解してくれようとする彼女の姿勢にとても救われた。不甲斐なさを感じると同時に、こうしてコミュニケーションを実際に取ることが出来たということも嬉しかった。

お互いの自己紹介やら経歴などを話していたら2時間があっという間に過ぎていた。正直、10歳近く歳の離れた私との会話を彼女が楽しんでくれたのか私はすごく不安だったけど、最後に彼女から「またね!」と声をかけてくれてすごく安心したのを覚えている。

その後も嬉しいことに、私たちは定期的に会っていて、ご飯を食べたり、お祭りに行ったり、楽しく交流を続けられている。この冬はお鍋をする約束をしてる。

彼女との出逢いは、私のスペインでの生活に新しい風を送ってくれるし、新しい色も添えてくれている。


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