【詩】水面から
水面から覗く世界は気持ちがいい
音がこもって心地よく響くからだ
俯く人と不意に目が合う可能性だって秘めている
まずは鼻に手で栓をして上を向いて潜る
目をうっすら開けるとシンメトリーなぼやけた世界
ゆらゆら ゆらゆら
水面に上がりしばらく上をぼんやり見た
今日この頃は特に思い出してしまう
古傷が痛む首元にそっと手を添えくれた
今は不器用に湿布を痛む反対側の手で2枚
ぺたり ぺたり
貼り付けた
水面に映る街灯の
間から望むと逆光で
目が眩み先が見えない
それでも起き上がって
光の方へ上がっていきます
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