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タモリに学ぶ未来に期待せず今を生きる大切さ

◯読もうと思った理由
•数多くの芸能人に慕われる理由が知りたい
•深みのある生き方を知りたい
•タモリ目線の世界の見え方が気になった

読み終えた後、生きることに対しての考えがフワッと軽くなった。恩人である赤塚不二夫の言葉[これでいいのだ]が心にブッ刺さる本。夢を持たなくてはと焦る人はこの本を手に取ってほしい。良い意味で期待をしない生き方を学べる。

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?/戸部田誠

◯感銘を受けたところ
1.大切なのは言葉より現実
2.夢と意味を求めるデメリット
3.[幸]の漢字の起源

1.大切なのは言葉より現実


言葉は余計なもの。これはタモリ哲学の根幹にある。
意味を持つのは言葉ではない、現実である。意味を重視する生き方に警鐘を鳴らしてくれる。なんでもかんでも意味、意義に当てはめようとするのは苦しくなる。楽しいなら楽しいでいい。意味付けや説明はいらない、楽しいのだから。言葉にしない、あえてグレーにすることで型にはまらない面白さがあることを学べた。

2.夢と意味を求めるデメリット

タモリが四半世紀の間、お昼番組を続けて気が狂わないのは【自分にも他人にも期待をしていないから】とのこと。人生とは後悔するために過ごすものである。悩んだところで仕方がないのだ。挫折と無縁の人生などあり得ない。それにもかかわらず「夢は当然叶うもの」と思っていれば、挫折の後にはもはや絶望しか残されていない。現実と理想のギャップに人は絶望する。それなら自分にも他人にも期待をしない生き方は逆に真っ当な生き方なのかもしれない。
ここ最近夢や明確な目標を持たなくてはと焦っていた自分に刺さった。目標がなくても生きていける。良い意味で人に期待しない。夢を捨て、今という時間軸がより良い方向に向かうことだけに集中しようと思えた。

3.[幸]の漢字の起源

かつて手に枷をはめる刑罰があり、それが転じて「幸」という字になった。なぜそれが「幸せ」なのかといえば、本当は死刑になるところを、命を落とさずにすんだからという。「だから『幸せ』というのは前の上を見るんじゃなくて、後ろの下を見ること。望むものじゃなくて感じるもの」つまり「幸せ」とは、今ここにない「理想」の状態を追い求めることではなく、今ここにある現状に満足することである。

夢を持つデメリットにも繋がるが、過去の自分も未来の自分も捨て、何からも縛られない生き方をする。それは短絡的な絶望でも安易な全肯定でもない。悲観も楽観もせず、[これでいいのだ]とありのままに受け入れることこそが自由である。その現在には希望しかない。

タモリからは一貫して禅思想を感じた。
•期待しない
•夢を持たない
•受け入れる

ネガティブに捉えられがちだが僕にはとても響いた。僕も夢は必ず叶うと思っていない側の人間だ。どうにもできないこともあるし、才能や向き不向きもある。人類皆平等ではないと思ってる。でもそれは絶望しているのではない。受け入れているのだ。自分なりの生き方を模索し続けるのが人生。自己啓発本や周りを見て焦っている人はこの本をオススメする。意味ではなく現実が大事。理想ではなく現状に満足することが大事。

夢を追い求めて、絶望してる人が多い芸能界。その渦の中にいた人間が言う言葉だから刺さるのだろう。僕も頑張り過ぎてる人の肩の力が抜けるような人間になりたい。タモリ学とても参考になった。良い意味で期待せず今にフォーカスする生き方をしていこうと思えた。

深刻ぶらず、世界に意味や意義を持たせずに生きていくほうが楽しい

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