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VO2maxパワーを推定する

前回の投稿で自転車競技(ロードバイク) におおいて重要な“VO2max向上にはインターバルトレーニング(IT)が効果的・効率的である”という私見を述べました。

該当記事はこちら


復習のためにVO2max向上を目的としたITメニューを作る際の考慮事項を再度、記載します。


①VO2max滞在時間=T at VO2maxが重要
②これをおよそ8-14分確保する必要がある
  分割して確保しても有効
③VO2max到達までにはラグがあることから
  長めの総努力時間でメニューを組む
③最大酸素摂取量到達に十分な強度で行う      
  具体的には90-95%VO2max以上
  (85%では不十分)
④継続的運動では達成困難なため、
  インターバルトレーニングが有効といえる



このガイドラインは有効であるものの、
"VO2max基準の強度設定"を用いており、これが分からなければなす術がなく、困ったことにVO2maxの正確な測定は機材の揃った研究室でしか行えません。

がしかし、サイクリストにはパワーメーターがあります。

「100%VO2maxに相当するパワー」さえ分かれば理論上かなり正確な強度設定が可能なはずです。

そこで今回は
「VO2maxパワー
 =Peak Power Output(PPO)」
を推定する方法"について持論を展開して参ります。

(VO2maxパワーにはWpeak,wVO2maxなど様々な呼称がありますが、ここでは今後一貫してPPOと呼びます)

漸増負荷テストで求める

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