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【留学】すべき?どこ?いつ?どうやって?

こんにちは、Akiです!今日は留学について。
オペラ歌手になるにあたって、留学は必要ですか?
といった質問を受けることが度々あります。
皆さんはどう思いますか?
ここでは、私の経験談を綴っていこうと思います。皆さんも一緒に考えてみてください。

私が留学を目指したきっかけ

私がドイツへ留学したい!と思ったのは、私の師匠が、日本の大学を卒業後ドイツへ留学、その後オペラ歌手として働いていた方で、その先生のキャリアに感化されたのです。私もやってみたい!と。単純ですよねー。
その師匠の下で学んでいくうちに、あなたならやれると思うよ!目指してみてもいいんじゃない?と言われたのを真に受け(これまた単純)、大学3、4年の頃から本格的にドイツ留学を目指しました。

ドイツに決めた理由

なんでドイツなんですか?とよく聞かれます。
先述の通り、師匠に感化されたと言えば、一言で終わってしまいますが… 笑。
一体どこへ行くべきなのか考えていたときに、
あなたの声やレパートリーだとイタリア系が合うけれど、先のことを考えると、ドイツの方が劇場システムがしっかりしているから仕事に就ける可能性は高いよ。歌でご飯を食べることを考えるのなら、ドイツへ行くことを勧めます。よく考えてみるといいよ。と師匠が話して下さいました。

そこで考えたのが…

留学の目的

人は、何のために留学するのだろう。
勉強をしに? 肩書を作りに? 働くために?
人それぞれ目的や目標は違います。
外国で生活してみたい/異文化に触れてみたい/語学を習得したい/外国で勉強したとプロフィールに書きたい/憧れの歌手の下で学びたいことがある/素晴らしいコーチが外国にいるからそこへ行く etc…
私の場合は、働きたいから でした。歌だけでご飯を食べていかれるようになりたかった。声楽的な技術を学ぶためだけに留学するのなら、きっと私はイタリアへ行っていたと思います。なんてったってベルカント。笑。
ただ、ドイツへ行ったからと言って、ドイツものだけを歌うわけでなければ、ベルカントを指導できる先生が居ないわけでもありません。
私は先生のアドヴァイスを参考に、就職するため、それに向けての準備期間(歌唱テクニック、語学等)のために、ドイツに留学することを決めました。
さて、あなたの留学の目的は何ですか?

留学のタイミング

留学したい理由はわかったけれど、いつ行けばいいのか。
若ければ若い方がいいと言う人もいれば、発声が落ち着かない若いうちに外国で学ぶなんて危険 など、様々な意見がありますよね。どの意見も間違ってはいないと私は思います。それぞれのタイミングやきっかけがあるわけで… 
私が留学したのは大学院を修了した年でした。24才。それが遅かったとも、早かったとも思いません。そもそも学部を出て直ぐに渡独という選択肢は、私の中にはありませんでした。自分の中でまだ準備が整っていなかったからです。金銭的にも、発声的にも。
これもまた先ほど述べた留学の目的によって変わってきますよね。大学に入りたいのなら、入学に適した年齢である必要がある。研修所に入りたい場合も同様。ソリストとして働くことも視野に入れているなら、あまり日本でのんびりしていると、だんだん間に合わなくなります。
ただ、歌の技術を学びたい、現地の文化に触れて生活してみたい、語学を習得したいという目的であるなら、いくつだって遅いことはないのです。
だから、ここでもう一度…
あなたの留学の目的は何ですか?

そもそも留学すべきかどうか

留学しなければならない、とか、留学しないとオペラ歌手になれない、ということはありません。日本で、信頼する素晴らしい先生の正しい指導を受け、素晴らしい歌手になることは可能だと、私は考えます。
留学すべきかどうか。それはあなたが将来、どこでどういう歌手になりたいか… そこから考えることが大切です。
私は当時、歌だけでご飯をたべられるようになりたい、たくさん公演を歌って、レパートリーと経験を積みたい、という強い思いから、それを叶えられる可能性の一番高い国に渡ることを決めました。その計画の中で、留学は必要不可欠だったのです。

金銭的な問題

いざ、よしゃ!ドイツに行くぞ!決めたとて、我が家は裕福な家庭ではなく、自費での留学は不可能… そのことを師匠に話すと、師匠自身が受賞された奨学金のことを教えて下さいました。
DAADドイツ学術交流会という主にドイツ政府がサポートしている、返済不要の奨学金制度です。

給付内容
1)月額 861 ユーロ
2)健康・傷害・個人賠償責任保険料
3)旅費補助(ただし他の機関から支払われない場合に限る)
4)研究補助費(1 回限り)、
5)場合によっては家賃補助、家族手当、障害・疾患手当なども支給されることもある
6)ドイツ語語学研修(詳細は奨学金証書にて通知)

DAAD 2022 年度 芸術奨学金(修士)募集要項より
 

なんと至れり尽くせり!
当時大学院2年生の私は、落ちたら歌を辞める覚悟で応募。幸運なことにこの貴重な機会を頂戴し、私のドイツ留学は叶えられたのでした。ありがたいですね。
こういった奨学金制度はドイツに限らず、日本はもちろんのこと、各国にあるので、要調査ですよ!

奨学金や、DAADについては、こちらの記事をご覧ください。↓↓↓

若き悩める学生さんへ

冒頭にも書いた、よくある質問。
オペラ歌手になるにあたって、留学は必要ですか?
…私にはその答えはわかりません。正解はご自身で導き出して下さい!
いっぱい悩んだらいいと思います。先生や先輩に相談してみたらいいと思います。ただ、最終的に決めるのはあなた自身ですよ!

  • なんのために留学したいのか

  • なにを誰から教わりたいのか (別記事で掘り下げます。)

  • どこで何を歌いたいのか

  • どんな歌手になりたいのか

じっくり考えてみてくださいね。
人それぞれのタイミングがあるんです。
そして 私にはもう留学なんて遅いわ… 行きたいけれどタイミングがわからない… と思った、少し大人になった、そこのあなた。
人生、今この時よりも若いときなんてありませんよ。
生きていくに当たって、今日の!今の!!まさにこの瞬間が!!!一っ番若いんです!!!!

最後に…

私は留学の機会をいただけて、就職につながって、たくさんの公演数の、いろんなレパートリーを歌えて、とても幸せです。
辛いこともいっぱいあるけど…幸せです。
それは、自分がやりたいことを追いかけてここに来たからだと思います!


このnoteがあなたの役に立ちますように…


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