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Matty healyはどこにいる?①はじめに(音楽レビューエッセイ)

今回のnoteは中村による音楽レビューエッセイ3回にわたる大作のようです

matty healy。1989年のロンドンに彼は生まれて、ロンドンの郊外に大きな犬と暮らしている。
 言わずと知れたthe 1975のフロントマン/シンガー/コンポーザーである。

 僕。2003年生まれの東京に生まれて、東京の郊外で小さな犬と暮らしている。
 ギターを弾いたり、歌を歌ったり、小説を書いたりしている大学生である。

いつもthe 1975を聞くたびに(mattyのこえを聞くたびに)、彼について考える。

 僕は彼に共鳴して生きてきた。人生を教える先輩として、痴話を交わす友人として、わたしを抱きしめる恋人として。僕はそうやって歳をとってきた。mattyについて考えると言うことは、僕について考えることでもある、少しおこがましいけれど。(このnoteは僕の肥大した妄想であると言っても差し支えない。)

僕は彼がどこにいるのかよく考える。孤独が深まる夜や、ちょっと虚しい朝に。僕のそばにいるようでどこにもいないんじゃないか、そう思うと少し怖くなる。

 レディメイドな世界に囲まれて僕の自我さえどこにいるのかわからないのに、西の彼方に住むロックスターを探し続ける。僕の4畳の部屋の中に彼はいるのだろうか?

その試みは、夜の都会で昔の恋人を探すようである。時折、虚しく切なく、やりきれなくなる。希望はたいてい打ち砕かれて、くたびれた体しか残らない。

 それでも僕はmattyを探してみようと思う。

 きっと彼らが繰り返してきた試みもそんな感じだったとおもうから。

以下目次です。

②ミュージック・イン・カーズ

・the 1975の歴史について
・彼らは/彼らの音楽はどこで生まれたのだろう?

③ 不明瞭な世界で強いメッセージを叫ぶということ



・いささか遅い新譜レビュー
・彼らは/彼らの音楽はどこで生まれたのだろう?
・所管など

(わざわざこのnoteを読むような方はご存知だと思うけれど、matty healyは僕の周りでは色々な意味でホットなやつである。件の日本人差別の話の話もある。火傷しないかしら。一応強く言っておきたいのは、差別や誰かを攻撃する冗談に対して僕や空地は強く反対であるということ。このnote不快な思いをさせたらすみません。)

(文責:中村)

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