見出し画像

7月にアメリカに旅行したとき思ったこと(マスクや検査のことなど)

さて、すでにサンフランシスコ国際空港(SFO)のことについて書きましたが、7月に全6日間ほどの短い日程でアメリカに行きました。メインの目的はアリゾナ州トゥーソンで行われた学会だったのですが、立ち寄ったサンフランシスコ、フェニックス(空港のみ)、トゥーソンの印象を書いておきたいと思います。(なお、出国前検査の日付は2022年7月22日でしたので、現在では状況が変わっている可能性もあります。かならずご自分でご確認ください。)

と言うのも、コロナ禍になって2年以上、いまだ海外旅行に戻りたいけれど戻れていない、という方はいっぱいいるのでは、と思うからです。私もそのような状況で、心理的な抵抗はありましたが、ここで行かないとと思い踏ん張ってなんとか実現させました。

水際対策は行き先の国によって違いますが、アメリカの場合、まずこちらから渡航する際に接種証明(3回分)を見せればOK、となったこと。また、帰国後の隔離は原則(陰性が証明できれば)なくなったこと、帰国72時間以内に抗体検査で陰性であること、などが条件となりました。これはたしか6月時点くらいで少し緩和され、これならなんとかなるかも、と思った一因でした。ただし、行き先により違うので、キーワード検索などをして自分で確認する必要があります。

まず、その接種証明書ですが、地元区役所に接種の記録(ワクチン接種時のもの)を持参したところ、簡単に日英併記の証明書を発行してくれました。これでOKですが、なんと米国入国時の審査では、あれこれ会話を交わしたにも関わらず「見せろ」とは一言も言われませんでした💧 アメリカあるあるという気がします。代わりに、というかサンフランシスコで以前行ったことのあるダンス・スタジオでレッスンを取った際には、接種証明が必要ということで受付で見せろと言われました。見せたところ満足そうに頷き、行って良し、となりました(^^)。

そして、まず帰りの検査の話をしてしまいますが、あらかじめネットで調べ、どうやら空港(SFO)の国際ターミナルでやっているから大丈夫らしい、と思い安心してしまいました。米国出発の前日に移動(トゥーソン→フェニックス→サンフランシスコ)があったので、その時点でしてしまおうかとも思ったのですが、なんとなく市内へ急いでしまいました。

出発当日、帰国便は午後だったので時間の余裕はあったのですが、早朝散歩に行って(時差ぼけです)、帰ってきてあらためて調べたらなんと予約が必要なよう!! ここで慌てましたが、どうやら空きはあるようでした。ところが空港の検査場所は複数あるようなのです。前日通過していたとは言え、なんだか分からないなぁ・・・と思いつつ、1時間半で結果が出るというところに予約。

さあ、時間がありません。急いで荷物をまとめ、タクシーで空港に向かおうとしました。ホテルのゲイっぽい?おじさんにタクシーを呼んでもらい(ホテル向かいでサボっている?うちの一台でした)、また来るからね~、のように出発。ところがこのタクシー、運転席と後部座席の間を仕切るシートがボロボロで、それを繕おうとした挙げ句か、ヒモで作ったようなリボン状のものがいっぱいついています。テープで修繕したところも。ひいき目に言って、アート作品のような感じ・・・この人大丈夫かな、と思ってしまいました。

運転手さんはアジア系のおじさんで、なまりが強く英語があまり分かりません。こちらの行っていることは分かるようで、検査をするから国際ターミナルに行ってくれ、と言うと、検査の場所なら知っている、と言います。

タクシーあるあるで飛ばすこと飛ばすこと。しかし私は久しぶりに訪れたベイ・エリアの、サンフランシスコ山脈の景色に見入っていました。やがて、ハイウェイを降り、ここ?というところにおじさんが乗り付けます。たしかに、検査場所であるという看板がありますが、どう見てもターミナルではない。「ここじゃなくて、国際ターミナル!」と言うと、渋々っぽい感じでしたが、再び高速にのり、ターミナル方面に出直しました。

降りるときに気になったので、どこから来たの? と訊くと、ヴェトナム、と言います。なんだか納得が行きました(ヴェトナム語は中国語の四声みたいのがあり、たしか六声だったと思うのですが、なのでむっちゃ難しく、その反面英語の発音は難しいのでは、ということが瞬時に頭の中を巡った。あとはアメリカとヴェトナムの歴史のことなど)。迂回させられたということはありましたが、お情けでチップ多めに渡すと、とても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。

さて、ターミナル内には「検査こっち」という立て看板がありました。行ってみるとクリニックはありましたが、どうも検査場所らしき表示はありません。仕方ないので、うろうろした挙げ句訊いてみると、「7と8の間(8と9だったか?)」と言われました。そう言えば前に見た地図では、その辺りでした。

スーツケースを引きずっていき、あったあった、とテーブルに並んでいる検査技師さんのところに座りますが、私を担当してくれたのは見るからに切れ者そうなアジア人の若い女性。スマホの予約メールを見せると、これはここではない、と言います。Long-term parkingのところだと言います。え? と思い、つまり運転手さんは正しかったのだ、と愕然とします。

しかし、そこからまたタクシーで駐車場に向かい、1時間半後の結果を待って戻ってくるのも、不可能なように思いました。出発まで3時間以上あるものの、どうもよろしくない。そうした私の逡巡を見取ったように、彼女は「うちで検査していく? 20~30分で結果出ますよ」と言う。しばし悩んだ結果、場所を動かずそこですることにしました。

検査代は200ドル台、安くもありません。ダブルで払うことになったか・・・と意気消沈しているも、幸い結果は陰性。これで帰れないということはなくなりました。その後、待ち時間でメールを見ていると、予約確認メールからもう一方の(駐車場の)予約がキャンセルできることを発見。キャンセルすると返金(カードで払ったもの)されるとあり、ホッと胸をなで下ろしました。

・・・というように、なんとかなったのですが、あまり理想的な展開ではなかったのは読んでいただいた通りです。一人旅をしているとどうしてもこうなりますが、家族連れであるか、ツアコンをしているような気持ちになってもう少し万全を尽くすようにした方がいいのではとも思います。と同時に、不思議と帰れないとは思っていませんでした。

スマホ上にMySOSというアプリをダウンロードしておき、ここで3,4種の書類を登録してクリアするとアプリの色が赤から青に変わります。私の場合、ラウンジで書類登録(オンライン)をし、着いたときには青になっていました。全部の書類をクリアしていない場合、黄や緑もあるようでした。

やはりこの検査を「出国72時間以内」にしなければならない、というのは鬼門であると言えます。私のように、その72時間で移動している場合もあり、検査後メールなどで結果を教えてくれるというのがあるのであれば、その場(検査場)を離れることができますが、そうでなければその場にいなければならないというのは、移動の多い旅の場合ネックです。

今回、SFOという米国出入国の際、メジャーな空港を選んだのは正解でした。(LAはさらに高かったとどこかから聞きましたが、そんなものです。)検査の人たちも、とても誠実で勤勉な印象で、この人たちが感染のリスクを負ってやっていてくれるから旅ができるのだ、とあらためて実感しました。

さて、最後になりますがマスクのことです。日本にいると、アメリカなんてもうとっくにみんなマスクをしなくなっているのでは、といった想像が働きます。ですが、意外というかどちらの場所(サンフランシスコ、アリゾナ)でもみんな比較的マスクをしていました。していなかった人がいなかったわけではないですが・・・だいたい、していたという印象でしょうか。アリゾナの方がやや率が低め?だったでしょうか。

サンフランシスコで行きに乗ったタクシーの運転手さんによると、また感染が増えてきているトレンドがあるので、みんなしているという話でした。増えているというのは、有り難くない話でしたが・・・街の中の様子も、やはり消毒薬があったりして感染防止を図りつつ経済を回している、といった印象で、日本(東京)と特に変わらないな、と思いました。

もう一つは、「アメリカでは」と書きましたが、ご存じのようにアメリカはとても大きな国なのです。州により、また地域・都市により感染状況や医療の体制、民度等々も違うということです。アメリカ国外にいると、つい忘れてしまいがちなのですが、本当にその場所に行ってみないと分からないものだな、とあらためて思いました。特にニュースなどメディアではセンセーショナルなことばかり報道されてしまうので、イメージが偏らないよう注意が必要で、これはアメリカに関してはいつも思うことですが、やはり日本が長くなるとなかなかそうしたイメージを形成しないのも難しいのです。
(写真はサンフランシスコのユニオン・スクエア、右手の白い建物がメイシーズです。)

#アメリカ #PCR検査 #接種証明 #海外旅行 #サンフランシスコ #陰性証明 #サンフランシスコ国際空港 #タクシー #アリゾナ州  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?