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オリジナリティについて

こんにちは金曜お昼になりました。手芸作家兼若手イラストレーターの展示をメインとしたギャラリーを運営している大図まことです。イラストレーターと手芸作家に向けた「仕事とお金の授業」24回目となる本日のタイトルは「オリジナリティについて」です。

作家活動を続けて行くと誰でも必ず一度はオリジナリティが大事だと聞いたりアドバイスされたりしたことがあると思います。オリジナリティとは日本語に直すと独創性です。イラストや手芸作品を見てこれは○○さんの作ったものだとわかるものがそうですね。作家として創作活動を続けて行く上で持っておきたい大事な武器の1つです。

しかしながらビジネスとしてクライアントや消費者の立場から考えると全てがオリジナリティのある作品である必要は無いのかもしれません。仕事内容にもよりますが誰が描いたのか作ったのかわからなくても一定のクオリティが担保されていれば早くて安い方がおそらくクライアントからしたら良いですよね。今人気で売れている○○風でと仕事をお願いされる事が多々あることも事実です。

なのでもし自分の作品にオリジナリティが無いと悩んでいる人がいたらそれはそれでも他でカバー出来ているのであればそのまま焦らず続けていくべきです。時としてオリジナリティが強すぎる成果物は用途が限られてしまうのでビジネスではマイナスな場面もあると思います。

それよりオリジナリティを出すという事に固執して他の人の模倣にならないようにとひたすら画像検索をしたり、あえて奇抜なものを作ったりして自分が作りたいものを見失うことの方が問題です。イラストも手芸も何百年も昔から行われてきたものです。探せば似たようなものは必ずあります。

私の経験談から言うとオリジナリティとは考えて作り出すものでは無く時間と数で出来上がっていくものでした。作品が見向きもされなくても、仕事が来なくてもとにかく作り続けました。世間からの評価やお金の不安は数で解消出来たと思っています。とにかく沢山描いて、作って自分の手に馴染んでしっくり来た時、それがきっとオリジナリティなんだと思います。これからも作り続けて行きましょう。


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ASKA. SOLO EXHIBITION IN TOKYO 「JUMP!」

私が運営するギャラリーでは6/30(日)までぬいぐるみ作家のaska.さんと羊毛フェルト作家ののそ子さんの展示を開催中です。どちらもオリジナリティ満載の素敵な作品展です。週末は作家さんが在廊予定ですので是非この機会にお立ち寄りください。

「身につける、毛」のそ子 / 羊毛フェルトブローチ展


TOKYO PiXEL. shop & gallery
〒111-0042東京都台東区寿3-14-13-1F
TEL:03-6802-8219
定休日:不定休
12:00~19:00
※展示最終日はギャラリー、ショップ共に17:00閉店となります。

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