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J1リーグ第20節 セレッソ大阪 VS サガン鳥栖 マッチレビュー

今節から後半戦です。先ずは、勝利!内容は置いといて、良いスタートをチームとしては出来たんではないでしょうか。

何度経験しても、水曜日の試合はなぜか疲れますね、、、
後、ゴールも暑すぎる季節になってきた!!サウナ!!!!

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります


第20節のセレッソ

スタメン
https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2024062607/summary?gk=2

スタメンは上記です。

セレッソが準備した守備時4-4-2

今節は上門が前残りの4-4-2ブロックを保持したまま、前線からの守備と撤退守備を行いました。

鳥栖はSBが外に広がり、中盤2枚が横並びで出口の役割を果たしました。セレッソはオーソドックスな4-4-2で鳥栖の中盤2枚と最終ラインを監視します。CBがボールを持った場合には、レオと上門が中盤2枚のパスコースを背中で消しながら、プレスをかけます。たまらず、ロングボールを蹴りますが、そこは西尾と鳥海がマルセロヒアンをシャットアウトしました。

鳥栖の菊池はセレッソのCBと中盤の間でボールを受けようとしますが、そこはCBが出るか、ボールの箇所次第ではルーカスがスライドして監視しました。

後ろに人数を増やすのはちょっとだけやめた!!

セレッソはアビスパ福岡戦から後ろを6人でボールを運ぶ形に変えていました。今回も似たような形でしたが、相手の圧力を分散させるような形を取ったように見えます。

セレッソは田中・奥埜が横並びで、そのライン上にSBの奥田・舩木が立つ形を取りました。前からそこまでプレスに来ない鳥栖に対して、CBはすぐにボールを離すのではなく、相手を引き付けてパスを出すことを心掛けていたと思います。引き付けないと、相手が待ち構えている所に出してしまい、八方塞がり状態になるということがセレッソは良くあったので、ここは改善したポイントかもしれません。
更には、SBはCBと横並びになるまで降りて来ませんでした。CBの横へボールを受けに高い位置から下がってしまうと、圧力がどんどんかかってしまいます。今回、この立ち位置を取っていないので、苦し紛れに前に蹴ってしまうプレーがほぼ無かったように思えます。

スタートの立ち位置がSBを外に開かせることを行っているので、必然的にWGのカピシャーバとルーカスが内側を取る形がありました。

ただ、SBとWGの立ち位置がそのままだと鳥栖は構えるだけなので、セレッソは流動的にポジションを変更や裏抜けを図りました。

特に、右サイドが流動的です。奥田もルーカスもサイドと内側のプレーを苦にしないので、お互いの立ち位置を見ながら内外を使い分けました。どちらも外や内にいるという被りはゼロだったのではないでしょうか。
相手が前目で来るなら、奥田が裏へのランニングを見せるなど、右サイドは鳥栖を手玉に取っていたように見えました。

また、奥埜が気を利かせて最終ラインに降りてきて、CBが運べる状況を作り出していた印象です。


裏抜けと段差

前半戦の振り返りを投稿しましたが、そこで中央の裏抜けの少なさを書きました。しかし、今節は何度も何度も中央の裏抜けを行っていました。
裏抜けが少ないことのデメリットの詳しい内容は「小菊セレッソの前半戦までの挑戦と苦悩~サポーター目線で読み解く~」の「中央の裏抜けの少なさ」を見てください。

https://note.com/ooo_waa/n/nd112e364d9ec#a7ebfae4-f238-4417-b4b9-7281f6afed3a
「中央の裏抜けの少なさ」

今節はレオ、上門がどちらも裏抜けの意識が高いように見えました。しかも、ただ単に裏抜けするのではなく、相手DFに対して段差を作っていました。

前半16分30秒

内側に入ったルーカスが相手CBを引っ張り、そこへ空いたスペースにレオがランニング。ここへスペースが生まれたのも、一つ前の見出しで書いたルーカスと奥田へのパスを何度も見せていたので、鳥栖DFはルーカスに食いついてしまいました。しっかり、段差を作った例の1つです。


前半43分10秒

ここもルーカスが相手DFを引っ張り、その裏へ上門と奥田が走り出しました。結果的には奥田へパスが渡りましたが、セレッソは相手のCBを手前と奥の関係性で破壊しようと試みました。

裏抜けしている選手に目がいってしまいますが、その裏抜けを有効的にしているのは手前で相手DFを引っ張っている選手がいるからです。逆に裏抜けが気になり、手前が空くシーンもあったのでセレッソは武器が1つ増えたと言っても過言ではないと思います。

上門の数字には残らない能力(再掲)

去年の第25節の名古屋グランパス戦のマッチレビューで上門の数字に残らない能力を記載しました。今節もこの能力がチームを何度も助けていたので再掲させていただきます。
(再掲のため、出場選手は当時の状態です)

上門の武器はシュートや守備のスイッチなど目に見えて分かりやすいところが評価されがちです。ここで私が挙げたいのは2つです。
①抜け出しの技術
②コースを切るディフェンス

①抜け出しの技術(右側にゴールがある)
1.助走を取る
助走を取らないとオフサイドになる、もしくは追いつかれる可能性があります。助走を取る分、相手より先にトップスピードに持っていけます。

2.相手の背中側から前を取る
ディフェンスからしたら目線の先で選手が走っても、走り出したタイミングは分かりやすいです。しかし、背中側から前に入り込まれると、気づいた時にはトップスピードの選手が前を走り抜けている状況になります。
(永井は苦手なイメージです。でも足がめちゃくちゃ速いので関係ないです。)

3.膨らむ
膨らみながら動き出すことで直線で走るよりもオフサイドにかかりにくいです。更には受けた先でのディフェンダーとのスペースも確保した状態でボールを受けることができます。

上門の抜け出しの技術はセレッソの中でもNo.1です。

②コースを切るディフェンス
1.サイドを限定する
上門の場合は、中央の選手へのパスコースを塞ぎながらアタックします。更にはどちらのサイドにボールを流して、チームとして刈り取るかを決めてくれます。この場合だと、相手の右サイドにボールを流したいので左サイドかつ、中央のパスコースを切りながら出ていきます。

2.自分の抑えるべきポイントはどこか
相手が後ろ3枚でビルドアップをする場合、セレッソの両サイド+レオでアタックするパターンもあります。その場合、上門は中央のパスコースを塞ぐ役割をしますが、自分の選手はどこのパスコースを切っているのか、逆にどこが空いているのかを判断して相手の選手やスペースを潰します。

攻撃、守備において上門はチームにとって欠かせない存在の1人です。

まとめ

結果的にはオウンゴールの1点のみでしたが、セレッソは試行錯誤を繰り返しているように私は見えます。個々の選手に批判があるようには見えますが、セレッソがどのようなサッカーをしたいのかを私は今後もまとめていきたいです。

次節は名古屋です!!必ず、勝利を獲得するためにサポーター一同、応援しましょう!!!

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