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Q.映画と最近の農作物にあって、机とパソコンにはないもの、なーんだ?

答えは、「誰が作ったか」の証明です。

映画は、ラストに俳優や監督などの名前が画面の下から上へ流れていきます。
また、スーパーマーケットでは農家さんの顔写真付きで販売されているサニーレタスやパイナップルを見かけるようになりました。

一方、パソコン作業中にエンターキーを押すタイミングで「このエンターキーって誰が作ったんだろう?」と考えることは稀です。
パソコンを置いている木目調の机も、誰が木材をを削って誰がニスを塗ったかなんて知りません。

この両者の違いは何でしょうか?

私は、ユーザーが情緒面を重視するか、機能面を重視するかの違いだと考えます。

映画は情緒面が重視され、パソコンや机は機能面が重視されます。

映画をはじめ、絵画などの芸術作品は
「細田守監督作品だから、この映画を見よう」
「ラッセンの描いた絵だから、買おう」
と、作ったのは誰なのかが重要になるケースが少なくありません。
ユーザーはエンターテイメントや感動を求めて作品を鑑賞します。

農作物の場合は、美味しさや健康を求めます。

どちらも、ユーザーは精神的な面を重視します。
言い方を変えれば、映画館を見ること、農作物を食べることそれ自体が目的と言えます。
その場合、だれが作ったのかを知りたくなるのです。

一方、パソコンは、たとえ誰が作っていようとも便利に使えればそれでいいというユーザーが多いです。
マウスのクリック音が静かだったり、ページの読み込み速度が早ければそれで事足ります。その読み込み速度を実現したエンジニアの名前を、ほとんどのユーザーは知らないでしょう。
机も同様です。脚がある程度の重さに折れずに耐えてくれればそれでよし。
機能が充実していればオッケーなのです。
ロボットによって大量生産されていると聞いても、がっかりすることはないはずです。
映画と農作物の表現と対比させるとすれば、パソコンや机は何かの目的を達成するため、問題を解決するための手段として使われます。

手段は、機械がつくる。
目的は、人がつくる。

P.S. 自分の主張をあえて言い切る練習をしています。

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