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2023年12月13日、『まずは小さくはじめてみる』というタイトルの本を出版しました。
私が10年かけて培ってきた、「活動をはじめるためのノウハウ」を、すべてこの本に書きました。
売れて欲しいと思いました。
良い評価が欲しいとも思いました。
 
そのため出版以降、本のPRに取り組みました。
フェイスブックで告知を行い、noteで本のエッセンスを紹介する記事を掲載しました。
影響力を持つ知人たちに献本も行いました。
12月25日からはツイッターもはじめました。
 
その甲斐あって、本の販売は伸びました。
しかし、発売から1か月がたったころ、状況が変わり始めます。
本の販売部数はしだいに停滞。
努力をしても、結果がついてこない。
本の告知や宣伝は、しだいに辛いものへと変わっていきました。
その辛さの根っこには、自己嫌悪のようなものがありました。
「ずっと、自分が得ることばかりを考えている」
その思いが、心に重くのしかかってきたのです。
 
本の購入をお願いし、情報の拡散をお願いし、レビューの記載などもお願いする。
最初は知人たちも、好意でそれらを行ってくれました。
しかし、何度もお願いばかりが続くと、「またかよ」という気持ちになる。
お願いするこちらも、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
お願いや宣伝ばかりが続くと、人の気持ちがどんどん離れていくことがわかります。
結果への焦り。
一方で成果がでないことへの失望がある。
気持ちはどんどん小さくなり、心の中が欲と失意の感情で濁っていく。
そんな実感がありました。
 
気持ちがネガティブになると、よくないことも起こりだします。
仕事にトラブルが生じたり、決まりかけていた仕事が、急遽キャンセルになるということもありました。
募るイライラ。
発する言葉は、ついキツイものになり、家族との関係も悪くなる。
このままではよくない。
何かを変えなくては。
 
そんな状況にあった1月18日(水)。
1冊の本を読みました。
かつての恩師である船井幸雄さんが書いた『法則』という本です。
本を読み進める中、「与える者が受け取る者」という言葉に出会います。
もらうばかりの者は程度が低い。
そんな人からは、人も徳も離れてしまう。
与え好きになること。
見返りを求めないで与えること。
そうすることで結果的に多くのことを受け取ることになる。
そのような内容でした。
 
この本は過去に3度読みました。
「与える者が受け取る者」
その知恵は、本の中ですでに学んでいたし、実生活の中で何度も経験してきました。
しかし、その学びを、強い欲が曇らせてしまう。
焦りが知恵を濁らせてしまう。
盲目にさせてしまう。
 
「本を売りたい」との思いで走り続けてきた、この1か月。
そろそろ軌道修正をしたいと思います。
まずは一度、自分の中を透明にして、原点に戻ろうと思います。
 
お役に立ちたい。
そのために研鑽を積みたい。
それが自分の原点です。
その気持ちにまずは向き合うこと。
一度自分をリセットし、新たな一歩を踏み出してみたいと思います。
何ごとも必要必然。
本の出版後に出会った様々な感情や経験。
これも今後の大きな糧になると思います。
 
外を見ると、空には透き通った青空が広がっています。
1月の澄んだ空気を、たくさん胸に吸い込みます。
そして自分の中にたまったものを、息とともに吐きだします。
吐き出す息が、きれいなものに変わったら、新たな活動の合図です。^^

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