大野(だーいえ)@深圳 → 京都

日系企業、エレクトロニクス業界で中国担当。深圳から中国内出張し奮闘も、昨年米系企業へ転…

大野(だーいえ)@深圳 → 京都

日系企業、エレクトロニクス業界で中国担当。深圳から中国内出張し奮闘も、昨年米系企業へ転職し拠点を京都へ。中国の業界ニュースを日々ウォッチしてます。中国語日常会話、ビジネス会話。北京1年、台湾3年、上海1年、深圳2年 |自動車業界|エレクトロニクス業界|自動車業界|中国ビジネス|

マガジン

  • 深センから届ける中国最新テック企業動向

    • 251本

    深センで現地市場向けに中古ブランド事業を立ち上げた日本人の視点で、日本にあまり出回っていない中国のテックニュース(スタートアップ、大手テック企業)を中心に中国語の記事をピックアップし、日本語に翻訳してみなさんにお届けしています。更新頻度は大凡1日1回以上でBATJやバイトダンス、セコイアキャピタル、ヒルハウス、IDGなどの投資情報も学べます。

最近の記事

シャオミ・SU7 スマートドライブとインテリジェントコックピットのコントローラーのティアダウンを公開

シャオミSU7に付属するスマートコックピットとスマートドライビングコントローラーを見てみよう。 スマートドライビングコントローラーとスマートコックピットコントローラーは、どちらも助手席のグローブボックスの下に取り付けられており、アームレストボックス全体を完全に分解しないと見ることができない。 スマート・ドライビング・コントローラーは水冷式、スマート・コックピット・コントローラーはファン冷却式で、メーカーはDesay SVだ。 以下の2つの図はスマートドライブとインテリジェ

    • シャオミ・SU7分解:BYDブレードバッテリー、高合と同モデルのモーター、省力で最適化されたモデル

      今日は、このシャオミ・SU7の最下位モデルのシャーシを見てみよう。 モーター、バッテリー、サスペンション、出来上がりはどんなレベルだろうか? まずはシャーシの構造を見てみよう。シャシーは比較的平らで、ガードも完備している。 シャーシ フロントモーターがないため、フロントサブフレームには比較的、空間がある バッテリー このグレードの車に搭載されているバッテリーは寧徳時代(CATL)のものではなく、BYD傘下の弗迪(FinDreams Battery)によって生産された

      • 車載用48Vシステム技術詳細

        車載用48Vシステム技術詳細 著者|北港南巷 出版物|カーエレクトロニクス&ソフトウェア 自動車産業の完全電動化に向け、48Vシステムは徐々にその重要性を明らかにし、業界の発展を牽引する重要な力となっている。 このシステムは内燃エンジン車(ICE)に適用されるだけでなく、マイルドハイブリッド車(MHEV)や純電気自動車(BEV)にも広く使用され、あらゆるタイプの自動車に大幅な性能向上と効率改善をもたらしている。 世界の自動車市場は電気自動車革命の最中にあり、 ますます厳し

        • スマートフォンの工業デザインを進化させるミッドレンジ機、すべてのハードウエア編集者を圧倒させるNothing Phone(1)

          ※この翻訳の原文は『差评』という中国のガジェットブログです。ブログの著者はトニー氏、下記の分はトニー氏の名称で執筆されています。表現は日本語で理解し易いように少しだけ、編集しています。 お待たせしました。 複数のルートの仲介を転々とした末に、私ことトニーはついに、LEDを背後に取り付けたこのNothing Phone(1) を手に入れた。 実を言うと、前にトニーがクラウドレビューを書いたとき、Nothing Phone(1) がヒットするであろうことは予想していた。しか

        シャオミ・SU7 スマートドライブとインテリジェントコックピットのコントローラーのティアダウンを公開

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        • 深センから届ける中国最新テック企業動向
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        記事

          半導体スーパーサイクルがとうとう終焉、17回目のダウンサイクルが本格化

          SemiWikiの著者Malcolm Penn氏によれば、これまで強く主張する人もいたものの業界では広く否定されていたことが、6月のWSTS(世界半導体貿易統計協会)報告書で明らかになったという。これによると、現在の半導体のスーパーサイクルはいよいよ終わりに近づいており、17回目の市場低迷が本格化していると強調した。 マクロ市場環境 マクロレベルでは、上の図に示すように、世界の半導体モメンタム指標は2022年3月に「死の十字」を通過し、地平線上の嵐の雲を予兆している。6月

          半導体スーパーサイクルがとうとう終焉、17回目のダウンサイクルが本格化

          小米汽車、北京市亦庄に2期に分けて生産基地設立に調印、生産台数は年間30万台を目指す

          11月27日、北京経済技術開発区プレスセンターは、北京経済技術開発区管理委員会と小米科技が『提携協定』を締結し、小米汽車が北京経済開発区への進出を正式に宣言したと発表した。 調印式会場 CNMOによると、小米汽車プロジェクトは小米汽車本部基地と販売本部、研究開発本部を建設し、2期に分けて年間生産台数30万台の完成車工場を建設する。うち1期と2期の生産能力はそれぞれ15万台で、2024年に初の量産化を実現する見通しである。 同協定の締結は、小米集団が世界クラスの偉大な企業

          小米汽車、北京市亦庄に2期に分けて生産基地設立に調印、生産台数は年間30万台を目指す

          BYDを興した王伝福氏はイーロン・マスクと肩を並べるマルチ起業家、複数の事業への積極的な研究開発費の投入で更なる成長を狙う

          2021年11月8日、BYDの株価は315元、CATLの株価は660.8元で、時価総額はそれぞれ9000億元(約15兆9600億円)、1兆5000億(約26兆6000億円)、株価収益率はそれぞれ277倍、154倍である。 一方で好調なテスラの時価総額は1兆2000億ドル(約9兆7000万億人民元/171兆9800億円)以上、株価収益率は354倍。新エネルギー車界隈のトップに位置する。BYDの株価収益率はテスラとCATLの間にあり、上を向けばまだ上昇の余地があり、下を見れば、

          BYDを興した王伝福氏はイーロン・マスクと肩を並べるマルチ起業家、複数の事業への積極的な研究開発費の投入で更なる成長を狙う

          インターネット巨人が次々と参入、3年後に我々は小米汽車、百度汽車、阿里巴巴の自動車を選ぶことになるのだろうか?

          新エネルギーによる車作りはいったい誰の戦場なのか。投資から自ら戦場に乗り出したインターネットテクノロジー企業は、どのように車を造るつもりなのだろうか。 データによると、2021年9月時点で、新エネルギー車の研究開発、生産・製造を中核事業とする中国国内の新エネルギー車製造企業は合計103社に達した。これらの自動車製造新勢力の資金調達動向を見ると、彼らはまるで冬を経験したことがないかのようだ。資本の冬、感染症が世界を覆い、景気が下降した2020~2021にかけても、自動車製造新

          インターネット巨人が次々と参入、3年後に我々は小米汽車、百度汽車、阿里巴巴の自動車を選ぶことになるのだろうか?

          業績の伸び率は50%超、それでも伝音ホールディングスの株価は下落

          「アフリカの携帯電話王」として知られる伝音ホールディングスは2019年10月の上場以来、株価は最高5倍を超えた。その後、伝音ホールディングスは下落基調に入っているが、その一方で業績もファンダメンタルズも悪くはない。 最近、伝音ホールディングスが発表した中間決算によると、売上高、純利益はいずれも前年同期比50%以上増と高い伸びを示している。しかし2021年2月以降では、伝音ホールディングスの株価は低迷している。 伝音ホールディングスの業績が高い伸びを示している背景には何があ

          業績の伸び率は50%超、それでも伝音ホールディングスの株価は下落

          華為が取り組む、拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)技術の課題解決とイノベーション

          拡張現実(AR)技術はさまざまな技術の焦点となってきたが、車両用ヘッドアップディスプレイ(HUD)への応用はどうだろうか。この分野ではどのような課題があり、誰がイノベーションを起こしているのか。 多くの人が拡張現実(AR)を考えるとき、まず頭に浮かぶのはスマートグラスやヘッドマウントディスプレイかもしれない。しかし、ARはそれ以外の多くのアプリケーションを、スマートフォンや車にも搭載可能なことが発見されつつある。 AR HUD技術の開発と投影。写真はテキサス・インスツルメ

          華為が取り組む、拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)技術の課題解決とイノベーション

          クルマのEV化時代、ガソリン車に対する最大の誤解

          人々が新しい技術や製品に直面した際に、自分がそれを受け入れたり適応したりするのが難しい時、いつも自分に言い訳をし、自分は老いたのだと言う。 しかし本質的には、テクノロジーは人のために使われるべきものであり、もし技術があっても、人々に利用されていないのであれば、技術の提示された形はまだ十分ではない、としか言えるだろう。 思考の惰性はどれくらい恐ろしいのか。私たちが新しいものを受け入れにくいのは、思考の惰性にも大きな原因があある。私たちは小さな頃から多くのことを学び、受け入れ

          クルマのEV化時代、ガソリン車に対する最大の誤解

          ファーウェイの報酬哲学

          どのような価値を分配するかファーウェイでは、価値とは持続的かつ効果的な成長を指すため、分配される価値は主に経済価値となる。価値分配とは利益に対する分配であり、賃金、福利厚生、賞与、持分、安全退職金などの形で表現される。 しかし、ファーウェイはまた、機会、権力などを分配可能な価値とすることも同時に強調しており、それを経済価値よりも更に重要な、企業が分配可能な第一の価値資源と見なしている。だから、機会、地位、問題を処理するための権力と責任、およびそれに応じた職務と責任の引き

          ファーウェイの報酬哲学

          ハルビン工科大学の卒業生が立ち上げたVRユニコーンを、バイトダンスに売却

          VR業界において、中国内で今年最大の買収案件が誕生した。 投資業界によると、8月29日、VRスタートアップのPicoは全員書簡を送り、同社がバイトダンスに買収されたことを明らかにした。なお取引金額は明らかにされていない。この買収は数十億元レベルに達したと報じられており、法外な価格となっていた。買収された後も、Picoの経営陣は現状のままとなる。 Picoは2015年に、現CEOの周宏偉氏が立ち上げたもので、歌尔股份(Goertek)がその戦略的サプライヤーだ。周宏偉氏はハ

          ハルビン工科大学の卒業生が立ち上げたVRユニコーンを、バイトダンスに売却

          業績が大幅拡大でも株価は下落、TCLの業績は偽物なのか?

          2021年8月10日、TCLは業績中間発表を実施し、TCLは2021年上半期、懐一杯に儲け営業収入743.0億元(=約1兆3千億円)を実現し、売上は前年同期比153.3%増加した。純利益は前年同期比461.5%増の67.8億元(≒約1,150億円)。一方で、業績発表後でも資本市場は買いに向かわず、株価の反応は落ち着いている。 業績が大きく伸びているのに、TCLはなぜ株価が振るわないのか。業界の周期的な下降の可能性に直面し、TCLの存続の道は何か。 一、業績が大幅拡大してい

          業績が大幅拡大でも株価は下落、TCLの業績は偽物なのか?

          美団が再び「半導体チップ」を動かす(後編)

          1カ月もたたないうちに、2件のチップ資金調達事件が、同じ投資先に辿り着いた。美団だ。 このうち、最近設立されたウェハー半導体ファウンドリ企業「栄芯半導体」は馮源資本、セコイア資本、美団、民和資本、元禾埼玉などからの戦略的投資を得た。視覚チップ設計会社の愛芯科技による数億元のA+ラウンド融資のうち、美団とその産業ファンド「美団龍珠」も投資家リストに名を連ねた。 前編では、栄芯半導体が12インチウエハサイズの工場を立上げ台湾TSMCのようようなファウンドリメーカーを目指してお

          美団が再び「半導体チップ」を動かす(後編)

          美団が再び「半導体チップ」を動かす(前編)

          1カ月もたたないうちに、2件のチップ資金調達事件が、同じ投資先に辿り着いた。美団だ。 このうち、最近設立された半導体ウェハーファウンドリ企業「栄芯半導体」は馮源資本、セコイア資本、美団、民和資本、元禾埼玉などからの戦略的投資を得た。またビジュアルチップ設計会社の愛芯科技による数億元のA+ラウンド融資のうち、美団とその産業ファンド「美団龍珠」も投資家リストに名を連ねた。 もちろん、半導体チップの大潮流を追いかけるのは美団だけではなく、他のインターネット企業も半導体チップとい

          美団が再び「半導体チップ」を動かす(前編)