大知正紘の過去現在未来2019
初めまして。おっちーこと大知正紘です。
2010年からシンガーソングライターとしてデビュー。 2012年発売の嵐のPopcorn収録曲『それはやっぱり君でした』を作曲し、音楽作家としてもデビュー。以降2019年現在はmiwa、Sonar Pocket、ファンキー加藤、CODE-V、Rude-α、モン吉、寿君、GIRLFRIENDへの楽曲提供を行っています。
Twitter@oochimasahiro
今回はただただ自分という人間を知って頂くという趣旨の元、書き進めていくことにする。
幼少期
三重県伊賀市久米町に生を授かった僕は、保育園を経て小学生時代に人生初のいじめを受ける。理不尽に奪われる遊戯王カードやポケモンカード、隠される上履き、ぐちゃぐちゃに混ぜられる給食や、突然の暴力。
そんな中でも1人いつも助けようとしてくれた同級生が居た事は僕にとっての希望だったように思う。
そんな時期に漫画YAWARAを読み、いじめに負けないように柔道を習いたいと父親に懇願するが道場がいっぱいだと言う理由で断念。この頃2キロのダンベルを片腕づつ1000回行うなど、何とか強くなろうとしていた。
何故いじめられたのかということを振り返り考えてみると、当時から落ち着きがなく、我慢ができず、周りからしたら『ヘンナヤツ』だった事が原因かもしれないと思っている。
音楽との出会い
中学に入り、いじめのような物からは脱却するが、嫌われる事を恐れて嘘をつくようになる。具体的には野球部に入部した際に初心者にも関わらず『ポジションはセカンドをつとめていた』と嘘をついたり、弱いやつだと思われないように『小学生時代柔道をやっていた』と嘘をつくなど、今思えば、かなりの虚言癖があった。
当然、自分に自信が持てず人との心の距離はあやふやなままだ。自宅に帰れば両親の関係は決して良くないほうで、寂しさが多かったように思う。
またいじめられたくないが故に、喧嘩も強くならなくてはいけないと、教室のロッカールームでスパーリング(顔面、急所狙いなし)を喧嘩っ早い同級生と共にしていたのを覚えている。それはそれで楽しかったのだが、めちゃくちゃ強い同級生2人に一方的に負けてしまうなど無力さをまた思い知る。
あっちでもないこっちでもないと、中途半端にフラフラし、ここでもやはり『ヘンナヤツ』に磨きをかけていた。
そんな中、友人が必要ではなくなったカセットプレイヤーを2000円で売ってくれると言うので(体良く買わされたのかもしれないが今はとても感謝している)購入する。これを機に音楽を聴く事が好きになる。平井堅、ケツメイシ、キングギドラなどのアーティストが入っていたと記憶している。
ケツメイシの花鳥風月や夏の思い出、はじまりの合図。キングギドラの公開処刑。平井堅のメモリーズ等を聴くと木造の一軒家の二階で雑魚寝して見上げた豆電球や、深夜の国道246号線を走る車の音、庭から聞こえる虫の音、妹と弟と母の寝息等、鮮明に当時のことが蘇る。
後に所属することになる音楽事務所に、ケツメイシが所属しているという展開が待っているという事を当時の僕に教えてあげたら信じてくれるだろうか。
ELLEGARDENとの出会い
中学二年生になった。野球部に所属しながら、少しづつギターを覚えていった。次第にギターが楽しくなって部活へは顔を出さなくなった。
当時放送していたドラマ、ウォーターボーイズの主題歌だった福山雅治の虹や、nobodyknows+のココロオドル、ゆずの桜木町などを父のエレキギターで弾いた。
Mステは全部ビデオで録画して、ランキングを全部聴いて気になる曲を練習した。
そんなある日、いつものように音楽番組を見ていた時だった。
全身に稲妻が走った。
深夜のCDTVだったと記憶している。小さなテレビから風が駆け抜けて、身震いをし、鳥肌がたった。
『Missing』という曲だった。
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重なって少し楽になって
間違ってはここに逃げ込んで
笑った事思い出して
we are missing.we are missing.we are missing.
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歌詞が、声が、映像が、サウンドがそれはもう当時の僕にとってドンピシャだった。
こんな風になりたい、と強く思った。俺はこれがやりたいと。
すぐにバンドをやろうと決意した。
メンバーを集めて、ベースのK氏とドラムのN氏と共にコピーバンドを結成した。
音楽を通して、仲間が出来た瞬間だった。
高校時代
中学時代のバンドは、進学とともに解散。
高校でバンドを組むも上手くいかず、手持ち無沙汰になっていた所に現れたのがF氏とS氏だ。
音楽という言語でしか会話できない僕は、空き時間になると教室の机に突っ伏して、もっぱら寝たフリをするのが日課になっていた。
そんなある日に
(この人がその人かなぁ...音楽してるって言う...でも寝てるよ...どうする?)
という声が聞こえたので、この人達とは会話ができるやもしれない!と、起きたフリをして僕達の関係は始まっていく。
アコースティックギター弾き語りの
うたやど、という名前のユニットに加入した。
転機の楽曲『星詩』
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