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【オンヨミ事例紹介 vol.1】シリコンバレー発、話題の体験型ストアb8ta(ベータ)日本上陸PR活動はなぜ大成功したのか?【前編】

こんにちは。PR・コミュニケーションエージェンシー、On’yomi(オンヨミ)の執行役員COO 漆畑です。今回はオンヨミが担当した「b8ta(ベータ)」日本上陸PRについて【前編】【後編】の2本立てでご紹介します。

大成功したb8taの日本上陸PR:
半年で350件以上のメディアで報道、Twitterでも大反響

シリコンバレー発、体験型店舗・RaaS(Retail as a Service)を展開するb8ta(ベータ)。2020年8月1日に、世界で3カ国目となる日本初上陸店舗が、有楽町(路面店)と新宿マルイ本館にオープンしました!

有楽町内観3

b8taは、売ることを目的としない「体験」を提供するコンセプトストアです。店内は多数の区画に分かれており、その区画を、月額出品料をいただく形で様々な企業・ブランドに提供しています。

商品を体験いただく「場」に加え、店舗で取得したマーケティングデータも出品企業に提供する「新しい時代の小売」として注目されています。

※ビジネスモデル・店舗の詳細は、下記記事で解説いただいています。

このb8taの日本上陸PR、コロナ禍という厳しい状況にもかかわらず、PR活動、ストアオープンとも、大・大・大成功を収めることができました。

b8ta日本上陸PRの実績
・約半年で、テレビ・新聞・WEB・雑誌など350件を超えるメディアでの報道・取材
・Twitter上では数百万もの反響。オープン前から話題に。
・記者発表会、プレス向けストア内覧会には約100のメディアが参加
・オープン初日だけで両店舗とも1,000人を超えるお客様がご来店!(もちろん、コロナ対策万全で)

オープンから2ヶ月がたった今も、b8taは多くのメディア・業界関係者・生活者の皆さまから注目いただいている状況です。(ありがとうございます)

なぜ、b8taの日本上陸PRは大成功したのか? プロジェクト全体を統括した立場から、成功に至ったポイントを振り返ってみようと思います。

b8ta 日本上陸PR 成功に導いた4つのポイント

日本上陸(JV立ち上げ)発表から店舗オープンまで約6ヶ月という期間で、世の中からの期待値を高め、「オープン直前に話題の山場をつくる」ことがPRチームのミッション。

すでに一部の人からは、米国での実績が注目されていたものの、戦略立ててプランを練らないとそのポテンシャルを最大限活かすことはできません。

b8ta 日本上陸PRを成功させるために、オンヨミが立てた戦略は下記の4つでした。

1)情報発信を途切れさせない ”ニュースづくり”
2)フェーズごとに「情報発信内容」を変え、”正しい理解”と”話題化”を両立
3)インパクトあるキーワード「売らないお店」訴求
4)コロナを逆手に取る文脈設計

成功要因(1)情報発信を途切れさせない ”ニュースづくり”

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PR活動開始前に決まっていたのは、「1月末に日本上陸を発表する」「店舗オープン直前にプレス向け発表会、内覧会をやる」「オープンのプレスリリースを出す」という事のみでした。

大量の情報が溢れ、消費されていく現代においては「1ヶ月前の話題なんて、もう忘れている」のが常。

なので、6ヶ月の間で「発信情報が枯れる」期間をなくすことが必要と考え、もともとニュースがない期間に「ニュース / ネタをつくる」取り組みを行いました。

成功要因(2)フェーズごとに「情報発信内容」を変え、”正しい理解”と”話題化”を促進

6ヶ月という比較的長めの期間で、どうやってオープン直前に話題の山場をつくるか。キモとなったのが、フェーズごとに「情報発信内容」を変えることです。


第1フェーズ(上陸発表~オープン4ヶ月前):b8taを正しく理解してもらう

b8taのビジネスモデルは、RaaS(Retail as a Service)と呼ばれる新しいもので、当時日本では(世界でも?)あまり認知・浸透していないものでした。

また、b8taストアの運営についても「並んでいる商品はb8taがセレクトしている」「無人店舗」など、間違った情報・理解で言及されてしまうこともありました。
(b8ta側で商品のキュレーションはしていません。また、商品を説明・紹介するストアスタッフ=b8taテスターの接客が強みの一つです!!!)

そこで、オープンまでまだ時間がある第1フェーズでは、情報感度の高い人たちを中心にb8taを正しく理解してもらうために

・b8taのビジネスモデル、強み、提供価値
・本国アメリカでの実績

を中心とした取材提案・情報発信を行いました。


第2フェーズ(オープン4ヶ月前~2ヶ月前):日本展開への期待値醸成

第2フェーズでは、日本展開への期待値を醸成するためにターゲット層を第1フェーズから少し広げ、「出品企業」「出品プロダクト」を絡めた情報発信へシフト

具体的には下記のようなことを実施しました。

・出品予定ブランド・商品の発表(to C向けに店舗への期待値を高める)
・出品ブランドへの取材(出品ブランドに興味を持って、来店してもらう)
・出品ブランドさんとの対談(なぜb8taに出すのか ベネフィットを出品企業様から伝える)

出品ラインナップ紹介

有楽町にご出品いただいた、populomobileさんも含めた取材

STAMPで出品いただいた、Fabric Tokyoの森さんと、b8ta北川さんの対談

この時期に、Twitterでの口コミや投稿もググッと増えていった印象があります。


第3フェーズ(オープン直前1ヶ月):発表会・事前内覧会で期待値をMAXに!

オープン直前期は、店舗への期待値を最大に高め、オープン時に多くの方にご来店いただくためのPRに注力しました。

具体的には、プレス向けの発表会と2店舗の内覧会を同日に開催し、「ストア体験レポート」がオープン直前に多数出るように設計。内覧会は、ほぼすべての商品をオープン時と同様に用意し、b8taテスターの接客も受けられる形で行いました。

オープン前のストア内覧会には、インフルエンサー、業界関係者の方々も招待。店内の写真とともにSNSでシェアいただいたり、noteでレポートまで書いてくださる方も!

こうして、オープンの直前で期待値をMAXに高めることができ、開店初日からめでたく大盛況となったのです。

【後編】につづく



これからも皆さんに新しい発見を提供できるよう、リサーチなどの費用にさせていただきます! サポートよろしくお願いしますmm