禁煙2

オリンピック直前の飲食店とタバコ問題

見るからにパブという外観のスコッツマン

海外のお客様も入りやすいく、先日はカウンターが全員、海外の方。
そして今日も開店直後は海外のお客様が多かったです。

その中で話題になったのが「禁煙」ということ。

イギリスから来られている方で日本に10年以上住んでいる方で
日本語も本当に上手でした。

「日本でこのスタイルの店で完全に禁煙にするのは難しかったでしょ!」

そんな言葉をかけてくれました。

確かに当初は店内禁煙、店外喫煙で玄関脇に灰皿を設置していました。
しかし、神楽坂という土地で商売をすることで思うことが出てきました。

お酒が入り、タバコという共通言語で友だちになれ
外でタバコを吸いながら話をし、笑い、声も大きくなり・・・

深夜でも同じ。

静かな住居の中にあるお店です。

もし、僕がお店側でなく、住んでいる側だとしたら
深夜に外で大きな声で話しをし、笑い。
朝にはタバコの吸い殻が落ちていたら・・・!!!!

近所の方が家族で来てくれ際にお子様も一緒に来ている時に
横でタバコを吸っている方がいて
その煙がお子様の方に行ってたら・・・!!!!

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そう、思って灰皿の設置を止めるに至ったわけです。

この決断に迷いは一切なく即決でした。

「東京の飲食店はどこもタバコの臭いがする」

そんなことも言っていました。

「分煙もアレはあんまり意味が無い」

そうとも言っていました。

少し前なら日本人の方が欧米の方がタバコをどこでも吸っている
なんて思っていたかもしれません(きっとそうなはずですが)

そんなことはなく、
先進国の欧米の方が飲食店での禁煙は当然のマナーになり
その先進国の中にある日本(東京)は後れを取っています。
と言うか、全然至っていない。

オリンピックに向け東京都も動いていますが、ただ禁止というだけではダメ
海外の方もタバコは吸います。ただ海外では外では吸えたりします。飲食店ではテラスで吸え『吸える場所の確保』が成立をしています。
日本は(東京)は『飲食店は禁煙にしてください』というだけで、吸う人のことは全く考えていません。僕自身タバコは全く吸いませんが吸う人のことも考えています。

受動喫煙というだけで公共の場を禁煙化していますが、吸えなくなった人はどこでタバコを吸うのでしょうか?海外なら外で吸えます。
日本はどうでしょうか?すでに路上禁煙法が成立をしているので外で吸うことは先に禁止をされています。中でも外でも・・・どこでも吸うことができません。灰皿だってどこにでもあるわけでもない。

そうなると、店内では基本的に吸えなくなるのだから、確実に外になります。店外や路地などがほとんどでしょう。その吸い殻はどうするのでしょうか?喫煙者全員が携帯灰皿を持っているとは言い切れません。
当然のように『ポイ捨て』になると思います。

店内禁煙で奇麗な空間で健康配慮と声高々に言いながら、
店外喫煙で外観を損ね汚すことへの配慮は欠ける。

とでも言わんばかりの穴の開いたバケツのような取り組みなんじゃないかな。と僕は思ってしまうのが東京都の取り組みです。街の中にある一定範囲の中に決められた数の灰皿を設置したり、外での喫煙に関する新たな条例を決め、公表し認知させて取り組みを始めるが必要なタイミングは既に過ぎている感じ。認知させることが重要なんです。

2020年になり1月も終わります。もうオリンピックは目の前
あのとき、歓喜にあふれた『おもてなし』を披露するのに、もう半年もありません。


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