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ものがたり。

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夕立ち(3話)

夕立ち(3話)

↑このお話の続き

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ごめんください…

部屋の中は真っ暗だった。
あの灯っていた明かりは、もう消えてしまったのかな。
夕日が沈むみたいに。

もう眠ってしまいましたか。
私を泊めてもらえませんか。

扉の近く、水槽のさかながパクパクと口を開いた。

ご主人、電球が切れて、
なぜだか静かになっちゃったよ。

君は迷子かい?
迷子だねえ。

あれ。君天使?天使だね?
珍しいこともあるも

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こかげのうた(断片)

こかげのうた(断片)

丘の上では、
今日は特に、柔らかい風が吹いていた。
ずいぶん風の雰囲気が変わった。

木はいつも通り、
涼しげな木陰をたたえて
立っていた。

感じる風はやさしくて、涼しくて。

夏の間、救いを求めるように訪れていた
そのこかげは

色が
ブルーから少し薄れ
透明に近づいているようだった。

こかげの色は、これから
暖色になっていって、
紅葉と同じように
なっていくだろう。

そして
葉が落ちきる

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