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【新規事業が進まない】アイデアマンや大企業ほどよくやる致命的な間違い

こんにちはArteryex CMOの小野澤です。さて、今回は新規事業開発におけるよくある間違いについてお話していこうと思います。

今まで様々な新規事業開発プロジェクトのPMを担ってきました(内部/外部問わず)が、アイデアマンがリードしている時や大企業のプロジェクトほど進まないという課題をよく耳にしてきました。

理由は単純で

  • アイデアを社内の人材のみで評価してしまっている

  • 今考えるべきではないことを考えている

の2つが大きいと思っています。後者に関しては、企業の特性上新規事業開発タイミングで「事業計画」を立てる必要があるなど様々な背景があると思いますので、一旦今回の記事ではスコープアウト。

で、今回お届けする内容は「新規事業を形にするならひとまず顧客のニーズに集中しろ」という話。

新規事業は初速がかなり大事、そこの重要性に気付いている方はぜひ読み進めてみてください!


アイデアは仮説に過ぎない

お時間ない方はせめてここだけでも読んで、スキをしていただければと思うのですが「社内で出たアイデアなんて所詮仮説に過ぎない」ということ。

当然アイデアの創出背景にはデータ分析結果、ユーザーボイスなどを踏まえて出されているかと思います。が、実際にユーザーに聞いてみないとただの自己満

アイデアマンがリードしているチームや大企業でメンバーが多数いるチームが一生懸命フレームワークやワークショップを駆使しながらアイデアを出して製品化しようとするとき程、自己満に終わりプロジェクトが進まないということが起きます。

では、なぜこの方法だといけないのか?それぞれ解説していきましょう。

顧客ニーズ、顧客の声を活かさないと新規事業推進がとまる3つのワケ

さて、シャープなアイデアを出せたとしてもユーザーにぶつけてみないとそれぞれ以下の理由でPJTが進みません。

  • 本当にこのアイデアに投資していいのか?様々な関係者から突っ込まれる

  • 世に出してから、ニーズがずれていることがわかり手戻りが発生する

  • そもそも、刺さらない事案の発生

本当にこのアイデアでいいのか?

まずは本当にこのアイデアで進めて良いのか?という話が必ず出てきて自信を持ってPJTを進めない問題が発生します。
これスーパーアイデアマンやデータ分析スペシャリストがいるほど陥りやすいのですが、兎にも角にも実際にユーザーにぶつけてみましょうというのが解決策になります。

私がよくやるのは

  • そもそもペルソナに該当するユーザーは本当にいるのか?

  • そのユーザーのペイン・課題は何か?どの程度深いのか?

  • どの解決策に興味があるか、使ってくれるか?

  • ちゃんと使えるか、つまづかないか、伝わるか

の観点でのユーザーヒアリング。アイデアは仮説といいましたが、仮説をしっかりと立ててユーザーヒアリングで実証するという流れを入れるだけで「これはターゲットユーザーにしっかり刺さる!」と自信を持ってPJTを進めることができます。

あと、意見しか言わないお偉いさん対策になります。僕はこうならないように良いお偉いさんを目指します。笑

手戻り発生

また、ユーザーヒアリングなどを行わずにPJTを進めると、

  • この機能もないとダメじゃん

  • そもそもペルソナいなくね?

  • できると思ってたことが実際にユーザーができない。。。

などが発生して、最初の段階のアイデア出しまで戻ってしまうことがあります。

刺さらない

最後はリリースしたものの、刺さらない問題。
もちろん運良くドハマリするパターンもあると思います。

が、やはりユーザーのニーズやペイン・課題をヒアリングなどを通じて肌で感じないと明らかにできない問題が発生する可能性が高いです。

我々が想像するはるか彼方にユーザーの思考にあり、潜在的なニーズなどを発掘できないということですね。

ではどうするべきか?新規事業開発におけるもっとも重要な最初のステップ

ではどうするといいのか?はユーザーヒアリングを行いましょうという提案になるのですが、ここまでの話を踏まえてステップを整理しましょう。

  1. ペルソナ作る(データから)

  2. このユーザーのペイン・課題を整理する

  3. ユーザーヒアリングして課題を深掘りする

  4. 結果を踏まえて、解決策をアイディエーションする

  5. ユーザーヒアリングをして解決策をブラッシュアップする

  6. 画面など、ビジュアル・プロトタイプを作成する

  7. ユーザーヒアリングをして、UI/UX検証、フロー検証を行う

  8. 再度要件定義し、ソリューションをアップデート

  9. ユーザーストーリーを組む

  10. 最初のロイヤルユーザーを獲得する方法を考えながら、システムなら設計組む

  11. 開発

  12. リリース

  13. 最小限の投資コストでマーケティングする

などが最初のステップでしょうか。汎用的になるようにかなり抽象度上げて書いたのですが基本的にはこの流れで行うと最初の段階はスムーズにかつ良いものができると思います。

で、今回は話しませんが最初から「どう拡大する?」なんて考える暇はありません。
できるだけ早く多くのユーザー(ペルソナに該当する人)にアイデアをぶつけるというサイクルを組もうと思うと事業計画なんて二の次です。
一人のユーザーを幸せにできないのに事業拡大なんてナンセンス。

↓この辺が参考になると思います


まとめ

ということで今回はユーザーヒアリングしましょう!じゃないと良いもの作れないですよ!という話をしました。

新規事業開発は企業でも注目される分野にありますが、同時によくわからないオブザーバーが意見を出してくることもあります。
それをねじ伏せる最強の方法だとも思います。

とはいえ、難しいですよね。お偉いさん対策や社内インキュベーションルールをクリアする。。。

うまく味方を見つけて最速でPJTを進めていきましょう!

書き終えて一言
「t」がうまく反応しなくてキーボードに腹が立ってます。笑
というか西陽が顔面に直撃するような机の向きにしているので晴れた日は結構気が散ってしまいます。。
さぁもう少し頑張って美味しいビール飲みましょう!
少しでも役に立ったと感じてくださった方がいればスキ・フォローよろしくお願いします。継続して良い記事を書いていきます。


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