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🌙9月の特別御朱印🌕

まだまだ暑い日も続きますが暑さも峠も越え、暦の上では秋を迎えました。

朝晩の気温の変化や風の音季節の移り変わりを感じるような日も増え、少しづつ、夏の終わりを感じられます…🎐



◆「画之神えのかみ」特別御朱印

初穂料1300円(9月1日~末日まで)
※帳面に直接押印させて頂きます。(書き置きも有)

これからますます涼しさが増して秋を迎える頃ですが、紅葉を楽しむはもう少し先…。

のはずなのですが、芸術・芸能の神様である小野篁たかむらがひと足先に紅葉を描くと、青々としたモミジやイチョウはみるみると秋色に彩られます。奇跡を目にして喜ぶ神社の動物たち!

博学広才はくがくこうさいニシテ ひとおよ所也ところなり また かみいたル」
 
「芸術芸能の神」として信仰されており、「絵の神様」でもある御祭神の小野篁公。

江戸時代には、日本初の画人伝である『本朝画史ほんちょうがし』(狩野永納 著)にて、「博学広才にして人の及ぶところではない その絵は神に至る」と評されています。

そんな篁公の芸術性は留まるところを知らず、彫刻にも長けており、篁公が彫ったと伝わる仏像は各地に伝わります。

また文筆にも優れた篁公は、後世の手本となった程の能書家でありましたし、その文才は、六国史の1つである『日本文徳天皇実録にほんもんとくてんのうじつろく』にも「天下無双」と記されている程の傑出したものでした。

漢詩全盛の時代に漢詩は「日本の白楽天」と称され、そうした環境の中にもかかわらず和歌も『百人一首』にも撰されるなど歌人としても活躍。
まさに、平安のマルチアーティストといったところでしょうか♪
 
今月の御朱印では、そんな「芸術芸能の神・小野篁公」の御神徳を、箔押しとUVラメで煌びやかに表現いたしました。

当社のある入谷・鶯谷の隣の上野は美術館や博物館が多くある、日本一の芸術の街でもあります。

この機会に当社から足を伸ばして、芸術の秋をお楽しみ頂ければ幸いです。


◆「月詣」特別御朱印

初穂料 1300円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与

9月「月詣」特別御朱印では、御祭神や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣♪

見事な満月の下、月見団子を供え、月見を楽しむ御祭神の小野たかむら公。


月のうさぎは餅をつき、天女スタイルのイノシシと空から祝福します。

また、こちらの御朱印は十分に太陽光を当ててから暗所で見ると、月に照らされた部分がきらきらと輝く特別な仕様になっています…✨

「月詣」特別御朱印に添えられた和歌は、月を空から楽しむ道真公が詠まれたものです。

海ならず たたへる水の底までに きよき心は月ぞてらさむ (新古今和歌集)


季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた道真公。

こちらの和歌は、濡れ衣を着せられ配流された自らの身の潔白を詠んだもの。悲しい歌ながら、道真公の特出した才能が輝く美しい歌です。

篁公や道真公とともにお月見を楽しんでくださいね🎵


◆「重陽ちょうよう」特別御朱印

初穂料 1000円(9月1日〜末日まで)
※帳面に直接押印させて頂きます。(書き置きも有)

「重陽」特別御朱印のテーマは「重陽の節句」です。

御祭神たちが菊を眺め、菊酒を交わしながら宴を行う姿を御朱印に奉製いたしました…🎵

重陽の節句とは、旧暦9月9日に行われる「菊づくしの節句」です。

陰陽思想で奇数は「陽」の数であり、陽数の極みである9が重なるおめでたい日を「陽」が「重なる」として、「重陽」と呼ぶようになりました。

道真公は、残菊の宴で「|秋思詩《しゅう

しのうた》」を詠まれた一年後に、配所にて「九月十日」という詩を詠まれています。

「九月十日」は、残菊の宴で天皇に御衣を賜った日を思い返しながら、天皇をお慕いする道真公の思いを綴った詩です。

道真公の神使の牛は「九月十日」の詠まれた背景にちなみ、御衣を捧げ持ちます。

御祭神の小野たかむら公たちは道真公の詠まれる切ない詩に耳を傾けながら、思い思いに観菊を楽しんでいます…✨

道真公が残菊の宴で詠んだ「秋思詩」「九月十日」については、こちらの記事でも紹介しております♪


◆「秋季例祭」特別御朱印

初穂料 1000円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与

9月は、当社が上野照崎から現在の入谷の地へ御遷座(お引っ越し)した大事な記念の月です

毎年氏子をあげて、御遷座日の当日である9月19日に「秋季例祭」が斎行され、23日の秋分の日には神賑として「足利学校/雅楽の夕べ」と題した日本文化を知る講演と雅楽の奉納演奏が、本殿前の特設舞台にて行われます。

こちらの御朱印では、上野のお山から入谷の地への御遷座の道中をしたためました。

御朱印に登場するこちらの和歌は道真公の御詠歌ですが、秋の日の情景が目に浮かぶような見事な歌ですよね♪

一日歩き続けた御祭神たちが、生い茂る木々のなかを歩き続けた先に目にしたのは、月に照らされて輝く紅葉や景色の美しさ。

その情景を、道真公が空から和歌にして詠みあげます。

御祭神たちは疲れた身体に染み入るような綺麗な光景に元気をもらい、再び歩きはじめるのです…🍂

旅は続く!


◆「雅楽の夕べ」特別御朱印

初穂料 1000円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与

秋季例祭の奉祝行事として毎年9月23日に本殿前に特設舞台を設えて行われる「雅楽の夕べ」をモチーフにした御朱印です。

月夜のもとで日本文化を学び、雅楽の調べに耳を傾ける「足利学校/雅楽の夕べ」は、今年も9月23日に開催いたします。

観覧無料ですので、どうぞお誘いあわせの上、お越しください♪

こちらの御朱印には雅楽の「嘉辰かしん」という朗詠ろうえいの歌詞があしらわれています。

美しい月を戴いたこのめでたい日に喜びは限りなく、どんなに長く祝っても楽しい時間は尽きることはない。という大変おめでたい歌ですが、令和の出典となった歌を覚えていますか?

"時に、初春の月にして、気く風やわらぎ“
という大伴旅人おおとものたびとの歌にも、同じ美しい月、素晴らしい月という意味の「令月れいげつ」という単語が出てきます。令和も5年目となった今、改めて詠むと一段と味わい深いものがありますね…♪

中秋の夜空の下、御祭神の小野篁公は絶賛お月見中!

月にはウサギの代わりに、お馴染み干支のイノシシと境内のネコさんが元気にお餅をつく姿が♪

いつも月で餅をついているウサギは今夜は仕事から離れ、お団子とともにお月見をしています♪

雅楽の調べの下で行われる優雅なお月見を御朱印でお楽しみください。


◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。

御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせながら、日頃の感謝を申し上げること。また、自身を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

また、「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。

毎月、月替りの『特別御朱印』のご紹介に加え、4-6種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。

御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。


◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻






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