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9月は、当社の御遷座記念の月

9月は、秋のお祭り月!
当社の遷座の記念の月ということで、当社の歴史についてのお話です。

小野照崎神社はもともとは上野照崎の地(現在の寛永寺 輪王殿付近)に、小野篁公がお隠れになった仁寿二年(852年)に創建されました。

現在の入谷の地に小野照崎神社が移ってきたのはそれから約500年後の1625年9月19日のこと。
江戸城の鬼門(東北)封じとして寛永寺を建立するために、当社は幕府より移転を命じられ、現在末社となる長左衛門稲荷(現:稲荷神社)のある現社地に遷座しました。

19世紀になると両国の回向院から菅原道真公を遷祀、御配神としてお祀りし、「江戸二十五社天神」のひとつとしても大いに賑わい、崇敬されました。

小野照崎神社歴史0819_

このような変遷で9月19日は、大事な秋祭りの日となりました。

秋季例祭の御朱印は、御配神である菅原道真公の御詠歌に合わせ、このご遷座の道中、満天の月が見守る上野の山での優美なひとときを描いたものになっています。


◆9月19日は「秋季例祭」斎行の日

遷座が行われた9月は当社にとって大事な月です。
毎年、遷座が行われた9月19日には氏子をあげて「秋季例祭」が斎行されています。

毎年19日には氏子中で例祭を執り行い、23日は神賑として「足利学校/雅楽の夕べ」と題して、著名文化人をお招きして御神前に特設舞台を設け、日本文化を学ぶ講演と、雅楽の奉納演奏を行っています。

今年は感染症の影響で「足利学校/雅楽の夕べ」は中止、秋季例祭も規模を縮小しての斎行となります。

お祭りとは「祈り」です。 私たちは毎年、祭りを通して氏子の方や参拝に訪れた多くの方々と力を合わせて神と人、国や地域の安寧を願ってきました。

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感染症の影響で、連帯を深める機会を作れないことは誠に残念なことではありますが、一日も早く平穏な日常に戻り、皆様と笑顔で祭礼を行える日が来ますように、次代へ続く豊かな成長と、併せて感染症の早期終息を神職と氏子の代表にてお祈り申し上げます。

神社にご参拝の際は、心を合わせてお祈り頂ければ幸いと存じます。


◆9月は引っ越しするのに良い季節!?

9月は、一般的には後期の人事異動などに伴い転勤が増える月。この時期に引っ越しを考えている方もいるのではないのでしょうか。

引っ越しと聞いて思い浮かぶ「引っ越しそば」。

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「おそばに末永く」「細く長いお付き合いを」という気持ちを込めて引っ越し先の隣3軒にそばを配り、挨拶をする風習のことです。関東圏で多く見られるこの風習ですが、江戸時代中期には既に江戸中に広がっていたといわれています。

また、転居にまつわる代表的な祭儀というと“地鎮祭(じちんさい)”があります。“引っ越しそば”は人から人への義理立てですが、“地鎮祭”は家を建てる前に行う神様への正式なご報告の儀礼です。

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家を新しく建てる場合には、吉日を選んで土地の神様に正式な形でご奉告を行い、工事の無事と、その後の平安を祈ります。


◆お引っ越しと氏神様

住んでいたお部屋を退去する際には、今まで暮らした土地と土地の神様に感謝を捧げ、引っ越し後には、転居先の氏神様にご挨拶に行きます。

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正式に神社にお願いする際には「清祓」や「転入奉告」のご祈祷とお伝えください。

引っ越しはもちろんのこと、新店舗の開店事務所開きなどを正式に行う場合、転居先の氏神神社の神職さんに部屋の清祓をしてもらい「転入奉告の祝詞」をあげて転入したことを転入先の神様に報告し、今後の隆昌を祈念します。

引っ越しは、大々的に必要不必要を判断して物を整理する機会になりますが、同時に、心を整え力強く前に進むための大事な機会でもあります。

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「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあるように、立ち去った際も美しくあるよう始末をつけることは、次の良い一歩に繋がる大切な心を育む心掛けでもあるのです🐦

今まで住んでいた土地の神様に感謝を表し、転居先の神様や隣人にも挨拶・報告をすることで心も整い、新たな一歩を清々しく前向きな気持ちで歩めること間違いなしです!

自分の住まいがどこの氏子にあたるかを調べたい時は、各県の神社庁にお尋ねください。丁寧に教えていただけるはずです♪

期が変わる方も多い9月。
新たな気持ちで、気持ちよく過ごしましょう☺


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