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留学するためにJALの上級会員になる



実は私自身、JALとANA両方の上級会員資格を大学生の時に取得しました。

JALの上級会員であるJGCは2019年、大学一年生の頃。
ANAの上級会員であるSFCは2022年、大学四年生の時。

今回は留学をするためにJGCというJALの上級会員になった話を中心に話していきたいと思います。

そもそも航空会社のステータスとは。

航空機へ搭乗する際や座席指定、航空券予約などの際に優遇を受ける会員のこと。よく飛行機に乗る人を優遇しようとする制度であり、通常の獲得マイルに加えてボーナスの上乗せ、荷物の優先扱いなど多岐にわたる。

出典;ワイ


そんな航空会社のステータスを得るために一年間で軽く30回飛行機に乗る生活をしたり、はたまた一年間で地球2周もするという苦行ともいる行為を大学生活4年間のうちに2回もした私ですが、今後この会員制度のおかげで助かったり、気楽に旅行ができたりしたので後悔とかは特にしてません。

ということでまずはJGC・SFCってなんじゃらほいって方に簡単に説明をします。


JGCとは

JAL Global Clubの略称

https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/jgc/

JALの一定以上の上級会員が入会できる制度。
一度入会すると、JALカードを持っており、毎年年会費を払っていれば更新することができる。

SFCとは

Super Flyers Cardの略称

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/

これもJGC同様、一度申請して、ANAカードの更新を続けていれば、継続することができる制度。

JGC、SFCどちらもクレカの更新で毎年何回も飛行機に乗らなくても、この資格を継続することのできる制度です。
もちろんJAL・ANAカードを持っていなくても上級会員にはなれますが、やはり毎年50回も飛行機に乗ったりするのは厳しいものがあるため、この永年継続のJGC・SFCを狙うのが昨今流行だったりします。

蛇足ですが、2019年にJGCをとったときは修行というのがあまり世に広まってはいなかったため、周りから白い目を向けられながら飛行機に乗りまくっていました。最近ではTV番組の沸騰ワードでタレントの風間さんがやっているのが新しいですね。といっても、飛行機に乗りすぎると周りから心配されるのには変わりないですが……。(大4のときにすでに終わっているのに就活が終わっていない人だと勘違いされた出来事もありましたw)



では、どうすればこのステータスを取れるの?



とどのつまり、飛行機に乗りまくれば良いだけです。

JALで言うとFOPというマイルとは違うポイントが5万を超えることでこのステータスを獲得することができます。

FOP、Fly On Pointというポイントの略称。JALやワンワールド運行便で得られるポイントで、運賃形態によって付与される額は変わってくる。
計算式;FOP=フライトマイル*FOP換算率+ボーナス

JAL Webサイトを参考に自身で作成


羽田ー沖縄間でこのFOPは1476、単純計算で34回、往復で17回ものこの区間に登場することでこのステータスを保持することができます。

この当時は先得という運賃形態で安くて片道1万ほどで飛べたので、安くても34万も必要という計算になります。

ここでおそらくなぜJGCを取るのか?と思うでしょう。
実際、飛行機に乗るのは好きなのは確かですが、これを得るために17往復も羽田沖縄を往復するのはバカにも程があります。

追記;2024年からJGCの規約が変わり、Life Status ポイントを1500ポイントを貯めなくてはJGCになれないという変更がされました。以上より、以下のようなJGC修行は困難となったため注意が必要です。

2024.01.31時点


なぜJGCを?要らなくないか?


まず、このJGCを取ろうと思ったのは大1の夏でした。ちょうどこの時、短期留学から帰る途中で、この時に絶対に来年に交換留学でドイツに行くぞ!と目標を立てていました。

やはり、行くと決めたらビザや必要資格、必要資金について調べなくてはいけません。もちろん飛行機のチケットも買わなくてはなりません。(もちろん船と電車で当時は行くこともできましたが……)

航空券予約のシステム上、一年後までしか予約することができないため、往復でオープン券を買うか、片道片道で買うかという選択肢のみになります。

なので一度JALやANA、ルフトハンザなど直行便の出ている航空会社を見てみてみます。


ドイツ行きの航空券、高くないか?



そう、いずれにしても往復で最低でも合計30万はかかるのは必須でした。
もちろん、一週間、1ヶ月程度の航空券であればJALでも当時は12万で飛べました。ただ3カ月を超えた航空券の場合運賃形態が変わるため30万程かかってしまうのが実情でした。
加えて場合によっては予約変更の際に差額を払わないといけなかったりと賭博に近い形になる可能性も内包していました。

正直、生活費は仕方がないと工面できますが、航空券代で30万は少しもったいないというか、やるせない感を隠せません。


そこで私が目をつけたのが特典航空券です。

JALの特典航空券のページより

特典航空券、俗にいうマイルで航空券を買うこと。
国際線ではマイルの消費に加えて、燃油サーチャージ・税金を払うことで発券することができる。
例えばだが、2019年当時は日本ドイツ便は最低でも23000マイルに加えて2万5千円ほどで片道航空券を発券することができた。

自分の記憶

この計画を考えていた時すでに往路のフランクフルト便のマイルとJALカードの入会特典のマイルで15000マイルほど保持していました。これに加えて帰りの便で6669マイルが追加されるため、21669マイルが確定していることになります。

片道特典航空券には23000マイルが必要であり、要するにほぼ片道分のみはマイルで飛べる状態でした。


あれ、もしかして特典航空券だけで行くと安上がりになるのでは?



ちなみにですが、帰りの便だけ有償で片道航空券を取るのが実は最安だったのですが、この時の自分はそんな考えを持とうとはしませんでした。

理由は簡単で、ただただ飛行機に乗りたかったからです。飛行機の離陸する時の高揚感、ぼ〜っと空を眺めているのが好きだったため、この残りの必要マイルを飛行機に乗ることで賄うがためにこの時だけIQが著しく低い答えを出すことになります。

そうなると残りは24331マイルです。一番効率の良い羽田沖縄の便で片道1169マイル。単純計算で11往復ほどすれば目標の往復特典航空券分の46000マイルに到達します。

細かいことを補足するとFOPが30000を超えた場合、羽田沖縄のマイルは先得運賃で1390マイルに増加する。そのため、13回目の搭乗より片道1390マイルを得ることができ、加えてこの航空券をすべてJALカードで決済した場合100円あたり1マイル貯まる為、実は20回の搭乗、つまりは羽田沖縄10往復で目標の46000マイルを達成できる。
(FOPに関しては後述)

尚、2019年当時の運賃形態且つ全て有償航空券たる先得運賃でJAL便に搭乗するものとする。


単純計算で片道1万円と仮定すると、11往復で22万となります。

もうこの時点で往復航空券を有償で買うよりも安いためこの計画を実行しようとします。

その時あることに気づきました。



あれ、もしかしてJGC取れるんじゃないか????




これが全ての始まりです。
もうこう思ってしまったら終わりです。マイルで航空券を安く取ろうという作戦がJGCを取ろうという全く別の計画に移行された瞬間でした。




実は一年前からJGCを取りたいと考えていた。

実は2018年に父親とシドニーへプレミアムエコノミーで行く機会がありました。その際初めてラウンジを使ったのですが、本当にすごい空間でした。

成田空港のJALサクララウンジ、なんじゃこの空間

元々かなりご飯を食べる質だったため、搭乗前に少しでもご飯を食べることができるというのはものすごくありがたく、JALラウンジのカレーなど非常に美味しいものがあるということもあり、できれば毎回ラウンジを使いたいなと感じていました。

JALラウンジでお馴染みのカレー、美味しい

加えてこの2019年、JGCを取った年の春にはグアムに父と行っていました。そこでは出国審査に1時間もかかり、かなりヒヤヒヤの戦いだったのに対して、横のファストレーンではステータスを持っている人が、こっちの列とは関係なく、スムーズに通り過ぎます。

このような経験もあるため、かねてからJGCというステータスを取りたいと思っていました。

そして、このようなアホみたいなJGCを取るためだけに、飛行機に乗りまくる生活が始まります。

連日搭乗の飛行機漬けの生活


はてさて、何往復すれば良いのか

この時点でJALカードのボーナスで5000 FOPに加えて、羽田伊丹、羽田名古屋などの春に利用したFOP、フランクフルト便の往復のFOPが加わります。15490 FOPからのスタートとなります。

まず、当初の目的であるマイルを合計47000 FOP獲得するためには、沖縄11往復必要となります。

羽田沖縄間の先得運賃で獲得できるFOPは1476。
目標マイル達成の為の11往復すると32472 FOPを獲得できます。

つまりは、この11往復に加えて2038 FOPを獲得すると晴れてJGCになれるというものです。


羽田沖縄を追加で1往復するだけで良いじゃん!!!


もう思考が終わっています。実際には”たった”で済むほど簡単ではありません。

そういうこともあり、羽田沖縄12往復が確定しました。

ここでは細々とは書きませんが、座席のアップグレードや得便割引という運賃を駆使することで最終的には21回の搭乗で済むことになります。


ちなみにこの端数の1回分は妹の嵐のライブに付き添うために札幌まで行きました。正直、勿体無いなとは思ってはいましたが、端数調整として良い役割を果たしてくれました。

ちなみに

合計約10往復もした沖縄便ですが、大学の学園祭期間などの平日休みを利用して二日間で3往復したり、大学授業終わりに羽田まで行って、次の日の昼の授業を受けるためにエクストリーム通学したりとなかなかに狂った大学生活をしていました。
この計画を考えた後に大学の授業の履修をしたため、実を言うと沖縄便に乗りやすいように履修を組んでいました。

本当に本末転倒というか、大学をナメてる大学生でした。(といっても交換留学の要件でGPAは高くないといけなかったので、”一応”テスト期間だけは搭乗を控えましたが……)

そんなこんなで、無事に50050 FOPを獲得して、無事にJGC会員になれました。


修行が終わったその後


ただ、その2ヶ月後にコロナの流行が始まり、留学も1年後に先延ばしになり、さらに留学中にはウクライナとロシアの戦いが始まり、成田ーフランクフルト間の直行便がなくなりました。確かそのとき、JALのヨーロッパ便はロンドンかヘルシンキからしか日本便は飛んでいませんでした。

そのため、必然的に帰路をフランクフルト空港から”マイルで飛ぶ”ということは出来なくなってしまいました。
結局はデュッセルドルフ発日本行きの往復航空券を買って、次の秋の大学の休みを利用してヨーロッパ旅行をすることにしました。ちなみにコロナで、ヨーロッパ発券だったため、14万ほどで往復航空券を購入することができました。

結果としては往復マイルで飛ぶことは叶いませんでしたが、理論的には問題はなかったと思っています。ただ、今は余ってしまったマイルの使い道について考えているところです。(ちなみに5万マイルほど使ってワインセラーを交換したのにまだこんなに余ってる、恐ろしい)

結局余りに余ってしまったマイル


余談ですが、大学生であれば国内特典航空券は通常の半分のマイルで交換できますし、国際線の特典航空券は往復且つ一定の期間の内であればこれも約半分のマイルで飛ぶことができます。

留学のためではなく、たとえば卒業旅行や用事にマイルを消費するという方法もあるので、その使い方をすれば良かったと少し後悔しましたが、後の祭りです。

今回はここまでにしておきます。
さて、最後まで読んでくれてありがとうございました。

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