海外赴任人選 急な呼び出し
2018年9月某日、上司に、本社人事:部長Aから電話が来た。
「鈴木:仮名(私)の今晩の予定は空いているか?個別に仕事の話がある。」と。上司はすぐに海外転勤の話と勘付いた。
現在の会社では通常、国内の異動・転勤では辞令を一方的に上長経由で言い渡されるだけで、本人の事情や意思などお構いないだ。キャリアを多少なりとも考えている人にとっては迷惑極まりないと私は思う。
唯一、海外の場合だけ、本人の意思や家庭状況などが確認されるとは噂は聞いていた。
「本社のA部長から電話があった。海外転勤の話、インドネシアの工場だと思う。A部長は呑みながら話をしたいようだ。今夜の予定はどうだ?」と上司から聞かれる。(現在の会社は生産コスト削減のため、人件費の安い東南アジアの某国に進出している。しかし、その国も経済発展しメリットがなくなってきているが。。)
お酒の力を使って上手いこと丸め込もうとしているんだろう。全くのごめんだ。
私は「子供も小さいので、短時間でお願いできませんか?下戸なので出来れば喫茶店などでお願いしたいです。」と上司経由で伝えた。
17:00ごろだっただろうか。駅前(と言っても地方なので車で行くことになるが)集合を指定された。呑みながらだった場合、部長Aは私がどうやって自宅に帰るか考えていたのか?代行の金額は知っているのか?あまり考えていなかったんだろう。
集合場所に行く前、上司からアドバイスがあった。「海外転勤自体はいい話だと思う。いわゆる出世コースだ。ただ、相手がA部長だ。しっかり話を聞いて来い。注意しろ。」
部長Aは運が良いのか、要領が良いのか、多分両方だろう。自宅を引っ越すような転勤はしていないらしい。その割に社員はガンガン転勤させる。
また、見方を変えれば交渉能力が非常に高いのだが、はじめは調子のいいことを言って、あとから覆す。自分から指示した仕事でも自分の都合が悪くなると葬り去る。などそんな話が多く、社内、特に他部署からの評判はすこぶる悪かった。(しかし、親会社から天下ってくる役員からの評価はまずまずのようだった。)
こんな池井戸潤の小説みたいな人おるかね。。。
長くなってきた。そんな部長Aとのヒアリングの様子はまた上げます。
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