【新担当になりました!】尾道市役所 移住担当×移住定住コンシェルジュ担当による対談企画(前編)
春は出会いと別れの季節。さらに年度がわりということもあり、組織内での異動や担当変更など、さまざまな変化のタイミングでもあります。
尾道市の移住定住推進事業の中でも、この2024年4月には大きな変化を迎えました。そのひとつが、担当者の変更です。
/
・尾道市役所 移住担当:奥 忠直さん→村上 美恵子さんへ
・尾道市移住定住コンシェルジュ:後藤 峻さん→竹國 絵里さんへ
(後藤さんは定住担当として続投)
\
新担当となる村上さんも竹國さんも、尾道出身(村上さんは旧因島市出身)。今回は、そんなニューフェイスのおふたりの紹介を兼ねて、対談形式で移住について、尾道について、たっぷり語っていただきました!
新しく移住担当となるにあたり
──尾道市役所の移住担当者、そしてこの「尾道市移住定住コンシェルジュ」事業のメイン担当者がこのたびガラッと変わることになりました。おふたりの心境を伺ってもよろしいですか?
村上:前任の奥くんがいわゆるスーパー公務員のような人でしたから、まぁプレッシャーでしたよ(笑)
でもね、奥くんがこれまでずっと周囲の方々と良い関係性を築いてきてくれたので、挨拶まわりをさせてもらったとき、みなさんとても友好的で。プレッシャーはものすごくあるものの、前任が彼で心からありがたかったなと思います。
▼尾道市役所・前移住担当の奥さん(2024年度も政策企画課に在籍)
──竹國さんはいかがですか?
竹國:改めて、初心に戻って気持ち新たに臨もうと思っています。まずはこれまでお受けしたさまざまな移住相談の内容を整理して、次につなげていくような体系化が必要だと感じています。
もちろん、相談者さん一人ひとりの状況や相談内容はケースバイケースなので、その場その場の対応が不可欠なのですが、ある程度は分類化できるんです。相談に来られる方も、アクセスしたい情報が整理されていたほうがわかりやすいと思っていますね。
村上:(前任の)後藤さんは移住者、竹國さんは尾道出身者っていうコントラストも良い感じですよね〜。
▼移住定住コンシェルジュ・前担当の後藤さん(2024年度も定住担当として続投)
──ちなみに、村上さんと竹國さんは以前から顔見知りだったんですか?
竹國:私はディスカバーリンクせとうちへの入社前、「尾道港祭協会」という組織に所属していて、実は尾道市役所観光課の中で仕事をしていたんですよ。
村上:その当時、私は尾道市役所の広報広聴係にいて。そのときからの知り合いですね。
竹國:知らない仲ではなかったので、一緒に担当になって安心感がありましたね。
村上:うん、よかったです。
──なるほど、尾道市とディスカバーリンクせとうちの連携体制もバッチリですね。
訪れたらぜひ見てほしい、尾道の人が好きな風景
──地元で生まれ育ったというおふたりですが、好きな風景はありますか?たとえば、出張帰りなどに「あ〜帰ってきた!」と思えるような。
村上:「因島に帰ってきたな〜!」と思うのは、夜の因島大橋を渡りきったときですね。なんというか、急にね、暗くなるんですよ(笑)
竹國:暗くなるの!?(笑)
村上:いい意味で!いい意味でね!ひとつ手前の向島より明かりが少ない因島に入ると、その暗さに「帰ってきた〜」と安心するんです。因島大橋は日中走っていても気持ちよくて、泊まりがけで帰ってきたときなんかはやっぱり好きな景色だと実感しますね。
竹國:私は、JR尾道駅の改札を出たとき、正面に商業施設ではなく芝生公園が広がっていることをすごく誇りに思っています。あの一等地をあえて公園にしたのはすばらしいです。
尾道暮らしでストレスが溜まってしまったときの対処法
──おふたりはどうやってストレス発散していますか?
竹國:私の場合は「タコヤキバーSlits※1に行く」一択ですよ。お酒を飲みながら、マスターにとりとめない話を聞いてもらいます。
でもまじめな話、飲みに行くって実は大事なことなんじゃないかと思っていて。要は、家でも職場でもない、サードプレイス的な場所があるという状態ですよね。
家に帰って悶々と考え続けていたところで解決の糸口が見つかるわけじゃないし、仕事でもプライベートでも、何か嫌なことあったらそこからいったん離れてみるべきだと思う。そうすると、「私の世界はあそこだけじゃないしね」って立ち直れたりする。仕事だけしていると、視野が狭くなってしまう気がするんですよ。
村上:なるほど。私だったら、因島大橋で車の運転をしているときにちょっとだけ窓を開けて、腹の底から大声で叫ぶかな〜。
(一同爆笑)
村上:因島大橋って人が通っていない※2ので、ベストな声出し環境なんですよ。
竹國:あぁ、サイクリストも徒歩の人も、道路の階層が車両と違うもんね。
村上:おなかの底から声を出す機会ってそうそうないですしね。ポイントは窓を開けることです(笑)島は、叫べるスポットが多いかもしれないですね。
今の仕事以外にも、今後やりたいことはさまざま
──今の仕事をしていなかったら、何をしていたと思いますか?また、ほかに今後挑戦してみたい仕事はありますか?
村上:農業ですね。今になって農業に憧れています。うちは祖父が専業農家だったので畑はある。恵まれた環境が整っていることに、最近やっと気付きました。それは移住者の方が教えてくれたことなんですよ。畑ってみんなが持っているものじゃないんだって。
農家の家って、たとえばお昼ごはんを作って畑に持って行く役目がひとり必要だとか、家族みんなでちょっとずつ農業を手伝っているんです。でも私が今やりたいのは野菜を育てるほう。最近意外と、今後の生き方を考えちゃっていますね。
竹國:美恵子さんの原点回帰の話、すばらしい。大人にならないと見えないことってありますよね。
そんな話のあとで申し訳ないんだけど、私はスナックのママがやりたい。実はかなりまじめに物件を探していたので、コロナがこなければもうやっていたはずなんですよね。
私がやりたかったのは、女性が気軽に寄れるスナックです。ママになぐさめてもらいたいのは、仕事で疲れた男性たちだけじゃないでしょう。女の人だって、よしよしされたいじゃない?
村上:されたい!ぜひいつか開業ほしいです!
移住や移住後のご相談、お待ちしています!
──移住事業への意気込みや、移住を検討されている方へのメッセージがあればお願いします。
竹國:なんでも尋ねてもらえたらと思います。どこに移住しようかと悩んでいる段階はもちろん、どこに聞けばいいんだろう?とか、移住はしたもののこれからどうしたらいいんだろう?とか小さなご相談でもOKですので、本当に気軽にONOMICHI SHAREにいらしてほしいです。
村上:そうですよね。市役所って初めて訪れるにはなかなかお硬い場所でしょう?だからONOMICHI SHAREのような場所が窓口っていうのは、相談しにきやすいんじゃないかと思います。こういった場所があって、市としてもありがたいです。
竹國:欲をいえば、早め早めに相談いただけるとより良い提案ができるかもしれません。なぜかというと移住希望者さんの中には、補助金を活用できるかもしれないことが意外とあったりするから。ぜひ、そこから一緒に設計していきましょう。
村上:私は、前向きな選択肢を増やせるような動きができたらと思っていますね。求められている情報だけじゃなく、プラスアルファを伝えられるようご相談に応じていきたいと思います。
個人的には島暮らしについての相談にはかなりの解像度でお応えできると思います。ハードルが高いと感じられてしまうかもしれませんが、機会があったらぜひ尾道市役所3階にもお越しくださいね。
──村上さん、竹國さん、ありがとうございました。後編では、対談中に繰り広げられたコアな(?)地元トークをご紹介していきます!
▼後編はこちら
(取材・写真・文:アンドウ)
▼相談窓口「移住定住コンシェルジュ」とは
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?