[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022]5/21 祝・宮西800試合登板

 宮西の節目の800試合登板は4点リードした9回表と、お膳立ては完璧。最後の打者がパリーグ最強のスラッガー・山川というのも良かったですね。投げるたびに記録を更新するような大投手ですが、ヒーローインタビューを見ても全然枯れた様子はないし、まだまだやってくれそうな気配。左のセットアッパーとしての地位は堀に譲った形になってますが、もちろん堀がダメならいつでも自分が投げてやる、という気概はまだまだ持っているはず。次の目標は15年連続50試合登板で岩瀬の記録に並ぶこと、その次は16年連続の日本記録更新でしょう。記録のために無理やり登板させるのではなく、チームを勝ちに導く戦力として、ギリギリの戦いの中で達成して欲しいですね。

 さて今日の試合は序盤のリードをきっちり先発が守り、そのまま継投で逃げ切るという理想的な勝ち方。できれば追加点を早めの、試合中盤あたりにとれていれば完璧でしたが、こういうオーソドックスな普通の勝ち方ができるようになったのは大きい。やはり投手が仕事をすると試合が落ちつくし、自然に勝ちも転がり込んでくる。中4日だの5日だのショートスターターだのブルペンデーだの、といった不規則な起用をやめ、中6日ローテを守り始めてから投手陣が整備されチームも勝ち始めた形ですね。チーム防御率もやっと4点を切って3点台に突入。それでもリーグでダントツワーストには変わりないですが、外人投手が全く使い物にならず、河野や立野といった若手が期待外れな中、よくここまで立て直してきたと思います。交流戦に突入するとこれまで以上に先発ローテの組み方が問題になってきます。上沢・伊藤・加藤の3人は問題ないとして、金子・杉浦の2人はまだまだ不安定で長いイニングも期待できないし、6連戦が続くのでさらにもう1枚先発も必要です。それが生田目なのか、ファームから誰かを上げてくるのかわかりませんが、セリーグのホームゲームでは投手も打席に立つだけに継投が増え、ブルペンの比重はこれまで以上に重くなる。

 打つ方も、クリーンナップを中心にある程度打線を固定して、これまでのような奇をてらった打順が少なくなってきたので、各打者がそれぞれの役割をしっかり自覚するようになったのか、落ちついて点をとれるようになってきました。1,2番に出塁率の高い打者を置き、クリーンナップで返す。この当たり前の形がようやく確立されてきたような印象です。交流戦では投手を2番に置くとか、いろいろ不穏なことを言ってますが、監督が余計な奇策を仕掛けなければ、どんなチーム相手であれある程度勝負になる。それがここ最近の戦いではっきりしてきただけに、マスコミ注目度の高いセリーグ相手になって、監督の目立とう精神だけが心配です。耳目を惹くためだけにリスクばかり高い奇策を連発するのは本当に勘弁してほしい。

 各選手の働きに関しては、まあ一進一退というところ。若手は驚くようなプレイをやるかわり、確実性に欠けるきらいがある。特に打者に関しては発展途上の選手ばかりなので、目を覆いたくなるような不甲斐ないプレイがあっても我慢するしかない。この1年でどれだけ成長・進化してくれるか。コンスタントに結果を残せるようになるか。そろそろがむしゃらにフルスイングするだけの段階は卒業なので、次の段階を目指してほしいですね。

 それにしても去年の同時期の夢も希望もない淀んだ感じに比べると、チーム成績はそんなに変わらなくても、今年は全然違いますね。監督が代わるだけでここまでチームの雰囲気が変わるものか。私も監督のそのつどの采配についてグチグチ文句を言ったりもしますが、それでも去年までに比べれば全然楽しい。今年はチームの勝ち負けは度外視かと思っていましたが、いつのまにか3位と2.5ゲーム差まで迫っています。しばらくはパリーグチームとの直接対決がないので差は簡単に縮まらないと思いますが、交流戦が終わるまでにチーム勝率5割近くまで持っていければ、今後が面白くなるはず。期待しましょう。
 

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