[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022]5/13 伊藤、エースのピッチング

 今日はもう、伊藤のピッチングに尽きます。これまでの反省を活かしてか、ストライク先行でガンガン攻めるテンポのいい投球。慎重になりすぎて四球を連発する悪癖がでかかった瞬間もありましたが、ひきずらず切り替えたのも良かった。初球の変化球でストライクをうまくとれたのが終始カウント有利で進められた理由だと思いますが、相手がなぜか初球をことごとく見逃してくれたのも助かりました。また5回までは3アウト目を全部三振でとっていて、それが投球に勢いと、試合にいいリズムをもたらしたと言えるでしょう。6回あたりから甘く抜けた球を芯でとらえられるケースが増え始めましたが、いい当たりが正面に行ったり、味方の再三の好守にも助けられました。特に柳田の第3打席のライトライナー、第4打席のフェンス直撃2ベースはどちらもホームランにならなくてラッキー、という感じでしたし、9回先頭の牧原の当たりを中島がジャンプしてスーパーキャッチしたのはとてつもなく大きかった。相手先発・千賀の投球も凄かったですが、こういう強い相手と戦うことで刺激になり、良い投球ができるものなんですね。こういうピッチングがいつもできれば、伊藤はハムのエースになれる。こうしてみると開幕カードのアホな投手運用が本当にもったいなかったですね。

 打つ方では千賀の前に手も足も出ず。ヒットを打ったのが石井、万波、宇佐見だけで、松本、清宮、野村、アルカンタラと主軸がフォークを全く打てずクルクルクルクルとバットに当てることすらできないのではどうしようもない。唯一の得点は万波のタイムリーでしたが、決め球に普通にフォークを投げておけば間違いなく空振り三振だったところをなぜかストレートを選んだ相手バッテリーの配球ミスと言えます。しかしあそこでなんとか食らいついてセンター前に持っていった万波の根性を褒めるべきでしょう。千賀のボークにも助けられましたね。

 さて今日の打線は
(中)松本
(二)石井
(一)清宮
(三)野村
(右)万波
(左)アルカンタラ
(D)高濱
(捕)宇佐見
(遊)中島

 というものでした。おそらくこれが現状ではいろんな意味でベストの打線かな、という気がします。もっとも今日は千賀の前にまったく機能しませんでしたが、良い投手が投げている時はそう簡単に点はとれない。それよりもこれで3試合続けて清宮野村万波と同じクリーンナップだったことが重要。つまり監督はここでようやく腰を据えて、この3人を近未来のハムの主軸として育てようとしているのでは、と推測されます。選手の見極めが終わったのか、最初からこういう予定だったのか、フロントに何か言われたのか、それとも監督自身の判断かわかりませんが、こうやって決断した限りは、多少結果が出なかろうが、クルクル三振しようが、シーズン終わりまでこれで行ってほしい。万波じゃなく今川の方がいいんじゃないか、というような意見もあると思いますが、そこは監督の決断ですから、信じて見守るしかない。

 いずれにしろここからハムの2022年シーズンが始まる、といっても過言ではありません。期待しましょう。

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