ロシアから絶望がやってきた。

フィギュアスケート
ジュニア・グランプリシリーズがスタート!

・全6試合中に最大2試合に出場可能
・その順位によってポイントが与えられ
・総合ポイントでBest6に入ったものだけが進める
 “グランプリファイナル”への出場をかけた試合

ロシアは一戦目に【推し】を配置するイメージがあって
2016年はご存知五輪メダリスト アリーナ・ザギトワ
2017年は女子国際試合初クワド成功者アレクサンドラ・トゥルソワ
2018年は怪我明け大本命の天使アンナ・シェルバコワ
そして2019年はロシアの最終兵器・軽やかなジャンプと13歳とは思えない程によく伸びるスケーティング、四肢の長さと超絶な柔らかさに。この世の絶望すら感じるとファンの間で話題沸騰の13歳カミラ・ワリエワ

ワリエワ、2006年生まれとか最近じゃねえか・・・。
さて、昨晩は満を持してジュニアデビューしたわけですが、SPを終えた順位は第三位。大本命に一体何が起きたのか・・・。SPは3つのジャンプ(3回転のコンボ・2A・指定された3回転(今年はループ))を飛ぶことが決められていて、後半一番最後に飛んだジャンプにのみ、ボーナスが加算さらるという現行ルールに対し、ワリエワは3ルッツー3トゥというコンボを最後に用意していたんだけれども、ルッツの飛び上がりで軸も曲がってそのまま転倒。1つ分のジャンプの点数が0になる上に、マイナスをつけられてしまうという超緊急事態。満を持して登場をした期待の大エースが・・・!
とはいえ、スタートポジションに立った時の息遣いを見ただけでも、彼女が極度の緊張を感じてことは、薄々感じられる。
でもまぁ、1つ抜けがあっても3位に入るところに、やはり“絶望”のような“基礎の違い”のような“素質”のような何かを感じる。
フリーではどうやら4回転を組み込んでくるはずなので、大エース【ロシアの第一試合選手はエース伝説】(私が勝手に決めただけです)を引き継ぐべく、他の全選手が絶望を感じるほどの演技を期待したい。

動画は、先日のロシア国内のテストスケート(発表会みたいなもの)での演技。軸が曲がりまくっても降りてくる4回転はもう身体能力と柔軟性あってのことなのは当然ながら、まだ体つきも子供、結果もなければ精神的プレッシャーも少ない今だからこそ、ぽんぽんと飛べている感も否めないと私は思っていて、それは彼女だけでなく、シェルバコワやトゥルソワにも言えること。
北京五輪の最有力!だなんて日本でも少し話題になっているワリエワ。五輪シーズンにシニアデビューになるはずなので、怖いものなしで参戦出来るのは最高のタイミングだとは思うし、私の一押しクイーン・ザギトワも同じように五輪シーズンにシニア参戦し、五輪金メダルをかっさらっていったわけで、彼女もそうなるのだろうか。なんてことは今私が考えるだけ無駄なんですけどね。1年後2年後に彼女たちが“THE欧米体系”のようになってしまったとしたら、今のように軽々とジャンプを決めることは難しくなるだろうし。

もうここ数年、ジュニアとシニアの差がどんどん埋まってきているくらい、若い選手の成長が著しい。
暑い夏がもうすぐ終わり、そして同じくらいに熱い冬がやってくる。

フィギュア界のグランドスラム達成をしたザギトワがどのように後輩たちに太刀打ちしていくのか、環境を変えてリスタートしたメドベージェワはまた頂点に返り咲くことはできるのか、3A/4回転がついに女子にも“まぁ出来ないとあんまりお話にならなくなるよ~”みたいな雰囲気が出てきた中で、どんな戦略でどう戦っていくのか、今年もまた楽しくなりそうだ。


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