エール
映画の日
毎月1日は映画の日。Twitterのタイムラインなんかでは満席報告が並んだりする日だ。今日はあまり見かけなかった。
やはり全体的には少しだけ沈下気味なのかなぁ、なんて思う。
でも過去最高動員記録が生まれたのはコロナ禍だしな。
平日の1日はこんなものなのかもしれない。
4月の1日は土曜日だ。
その日が初日の映画もあるだろう。
一番、動員が見込める初日が映画の日というのは複雑な気持ちかもしれない。それでも足が運びやすくて、多くの人が映画館に向かうなら良い。
普段は映画館に行かない層も足を運ぶのだから。
映画「演者」の最終日の次の日か。なんて考えてしまった。
もう一カ月を切っている。
映画『演者』の告知協力
上映時刻が決定したら色々と告知をしなくてはいけない。
なかなか決定しないようで待つしかないのだけれど。
特にメールで送る場合は情報が揃っていないと厳しいかなと思っている。
僕たちのことを知っている方々や試写会や映画祭で鑑賞してくださった方がすでにSNSで告知をしてくださっている。
毎日の見かける。
見落としていなければいいけれど。
もう感謝しかない。
実際、そんなふうに告知をしてくださっている作品って他にあるのかな?と思って探してみたのだけれど、想像以上に少なかった。
あった!と思ってよく見てみたら関係者だったりする。
そのぐらい応援してもらえるということはすごいことだ。
「チラシを手に入れた!」とか「ポスターを見かけた!」とか。
もしくは観に行くぞー!だけで、ものすごく嬉しくなる。
まだまだ未見の方が多い中で、観てから面白かったらオススメする!なんて言葉ももらったりして、わあ!って驚く。
ファン
応援してもらっている。
僕はそれをファンとはあまり言えない。
何が違うの?と言われそうだけれど、やっぱりさ。
僕を応援してくださること、僕の作品を応援してくださること、出演者の誰かを応援してくださること、出演者の誰かのファンであること。そういう色々の中で、僕や僕の作品にファンがいるとまではまだまだ思えない。
もしそんなことを思えば自分自身が恥ずかしい。
多分、それはずっとそう思っているんだろう。
そこに一つ壁があるのはわかっている。
「推し」と言えるような作品や、役者。
ファンが生まれるという現象。
そういう何かが生まれないと作品が大きく羽ばたくことはないんだと思う。
応援していただくことである一定の場所までは進める。
でもそこから先は応援だけでは届かない壁が待っている。
でもそのことを卑下なんかしない。
だって応援していただけることがどんなに凄いことか。
どんなに素晴らしいことか。
実はそこまでいくことがどんなに難しいことか。
自分が観て楽しむのではなくて、多くの人に呼び掛けてくれる。
そんなふうに内輪ではなくオープンに応援されるんだもの。
身も心も持たないよ。ありがたくて。ありがたくて。
そこから生まれるもの
僕は知っている。
そうやって作品が育っていくことを。
最近で言えば「カメ止め」がそうだった。
他にもそんな作品はたくさんある。
応援したくなるようなカワイサっていうのがあると思う。
若い子が一生懸命でついつい応援してしまうような。
インディーズやサブカルもそういうカワイサを持っているものもある。
でも僕にはそのカワイサが足りないんだよなぁっていつも思う。
一生懸命ではあるけれどさ。
なんかむしろカワイクないところがあるよなぁって思う。客観的に。
でもなんでそんな僕の作品を応援してくれるのだろう。
それは考えてしまうよ。
ずっとずっと考えてきたけど。
答えはない。
もちろん、才能なんてないしさ。
あ。でも僕自身が出演者のファンだったりはするのだけれど。
わかっていることは一つだけ。
僕は誠実に目の前のお客様に届ける努力を重ねる。
そしてお客様の愛情にはちゃんと恩返しをする。
その目には見えないけれど確かにあるものだけがわかっている。
確かにそこに小さなやりとりがある。
間違いなくこれまでヒットした作品はそのやりとりがある。
今だったらRRRなのかな。
すごいよ。本当に。目に見えない口コミが一番力を持ってるんだもん。
僕たちは自分の人生を全員が生きていて、当然、その主人公は自分自身なわけだけれど、やっぱり個人っていうのは無力だよなと感じることの方が多くて。でもその個人の感情が大きく全体を動かすことがあるっていうのがつまり口コミなんだなって思う。
そして口コミだけがムーブメントを生み出す。
もうすぐ。
もうすぐだ。
一歩ずつ近づいている。
鼓動。
投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。