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【なんということでしょう】古い営業所を改装して「氷華スタジオ」にした話.後編【#4 小野田商店100+ 】

※この記事は#3 小野田商店100+ の続きとなっております
↓前回の記事はこちらから↓


生まれ変わる旧東口営業所

ボロボロだった小野田商店の池袋にある氷屋の跡地、この施設を氷華スタジオに改装するまでの経緯と、その様子を以前の記事で一部お伝えしました。

こちらのリフォーム、デザインやインフラの施工まで全て小野田商店が内製にて行っております!
今回はいよいよ完成までの経緯と、生まれ変わる様子をご覧いただきます!

鮮やかなチョコミントブルー

天井のパネルや古い床板を全て引き剝がし、下地塗装も終え、いよいよ本格的なリフォームが始まります。

旧東口営業所を改装して設立する氷華®の製造拠点、氷華スタジオは製品造りを行うだけでなく、製品を撮影したり、お客様にご見学頂いたりもすることも想定している施設になります。

なので、内装もこだわりを持ち、製品と合わさったときに写真映えのする内装を目指して、鮮やかな明るい水色の塗装を施すことにしました。

いかにも現場といった雰囲気とは異なる、まるで水族館のバックヤードのような印象の部屋になりました。

氷華スタジオの全体設計
現場事務所の場所は上記の青い線が引いてある部分に決まりました。
また、作業場は非常に寒いので、ビニールカーテンで現場事務所と仕切ることに。
作業場の工事が終わらないまま、既に施行された現場事務所では仕事が始まっています!
ちなみに現場事務所の床板カーペットは社長が直々に設置しました!

秘密兵器「氷華マシン」搬入へ

搬入される「氷華マシン」

塗装が完成し、現場事務所の施工もほぼ完了したところで「氷華スタジオ」の肝となる、氷華製造用の水槽、通称「氷華マシン」を作業場スペースへと運びこみました。

稼働中の氷華マシン

この氷華マシンは、元々は大型の製氷水槽で、海外のバーなどで、本格的に透明な氷を製造するために使われていたものです。

小野田商店では、この水槽に造花などの封入物を入れ、水質や凍り方に調整を加えながら一週間ほどかけて凍らせることで、氷華®を製造しています。

この製氷水槽に小野田商店で独自のチューンアップを加えたのが「氷華マシン」で、このマシンで作る氷は、少なくとも見た目には超純氷®に匹敵する透明度を誇ります。

(超純氷®はさらに視覚的にはわからないレベルの、物理化学的な面での混じりっけなさを実現しています)

まさに小野田商店の氷華®製造における「秘密兵器」です。

現場事務所から見た氷華マシン設置の様子

製造の要、氷華マシンを設置したことで、いよいよ旧東口営業所の改装も終盤となりました。

氷華スタジオ、その劇的なビフォーアフター

それでは、旧東口営業所の氷華スタジオへの改装を経て、その前後でどのように変化したか、現在の様子とのビフォーアフターをご覧ください。

  • 全体 

以前の撮影した地点に氷華マシンがあるため、違う角度から撮っています。
天井のパネルと骨組みを撤去し天井を高く、壁は鮮やかなチョコミントブルーになりました。
また、氷華マシンに水を引くために一部水道管と電気配線を自作しました。
さらに、水槽の稼働をタイマーで自動制御できるように改良しました。これも本来の製氷水槽にない機能です。
  • トイレ

とにかく暗かったトイレも照明を追加して明るくなり、年季の入った床と便器も新しいものに変えました。
猫がチャームポイント。
トイレ前の給湯室から見た作業場。
左のストッカーも以前から使っていたもので、新品さながらになるまで磨いて移動しました。
(結構汚かったそうです…)
  • 冷蔵庫

冷蔵庫はまだまだ使えそうだったので、ほとんどのものが変わったリフォームの後の氷華スタジオでも現役で活躍しています。
ですが、内部のすのこを樹脂ボードに張り替えるなどの整備は行いました。
氷華スタジオはスペースが限られているため、冷蔵庫の周りを含め、あちこちに収納があります。

その他にも色々新しく…

また、どうしてもかつての旧東口営業所の部分だけではスペースが限られてしまいます。

そこで、新たにパレドール池袋のオフィス階から一室を借り、会議室などのスペースとして活用することになりました。

会議室は社員の昼食、休憩スペースにもなっています。

さらにリフォーム前と比べて、ガラスの面積が多い搬入口としました。

ビルの谷間にあるので、日射があまり良くなった旧東口営業所のときと比べて、日の光がより入り、外の景観も良く見えて、明るい印象となりました。

しかし、このままでは中が丸見え過ぎですし、この場所が氷華スタジオだとわかる看板や表札もありません。

そこでデザインまで特徴した、大型の窓ステッカーを張ることにしました。

雪の結晶のデザインと、書道家の逢花様に作成頂いた氷華®の公式ロゴをあしらった、なかなかオシャレな仕上がりになりました。

他にも、旧東口営業所のキッチンの壁に大量のお札が貼られていて戦慄を覚えたことなど、数多くの伝えきれないエピソードがあります…。

こうして池袋の夜を支えてきた小さな氷屋は、アイスアート「氷華®」を製造し、親しんでもらうための施設へと姿を変えました。

池袋の片隅にある小さな氷の工房Onoda Hyouka Studio、
この場所から昔ながらかつ新しい、日本の氷の美を発信し続けていきたいと思います。

いかがでしたか?
小野田商店はDIY精神溢れる企業であることを自負しています。

氷の製造や不動産取引を行うだけでなく、もう一歩踏み込んで、氷のアート作品の製作、販売に取り組んだり、取り扱い物件の設計からインフラに至るまでを担ったりまで幅広く挑んでいます!

この氷華スタジオでは、氷華®の生産や商品開発はもちろんのこと、いずれは新たに氷華®の製造体験教室の実施も行う予定です。

その他にも様々な活動で氷華®の魅力を発信していく拠点となる予定ですので、今後とも何卒宜しくお願いします!



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