氷華®~氷に閉じ込めた儚い美しさ【花氷】
小野田商店の花氷ブランド「氷華®」とは?
小野田商店が得意とする、透明度が高く融けにくい氷を活かした花氷のブランド、「氷華®」を展開中です。
花氷とは氷の中に、主に花などのを入れものをして凍らせた、日本で明治時代から愛される、歴史あるイベント、パーティー用のデコレーションです。
花氷では一般的に生花が使われることが多いですが、「氷華®」では造花を採用しています。
これは生花では融けてしまうと廃棄するしかないですが、造花なら融けてもそのままアレンジメントとして再利用して頂くこともできるというメリット。そして生花ではどうしても花表面に気泡が生じてしまいますが、造花ではより透明で美しいアートを作ることができるというメリットによるものです。(生花を使った特注氷華を作ることもあります。)
しかし、この花氷というもの自体、あまり馴染みのないものかもしれません。では、花氷とはどういう歴史の中から生まれてきたものなのか。
まずはそこから紐解いていきたいと思います。
氷華®の誕生
日本の伝統的な嗜(たしな)みの一つに「納涼」があります。「納涼」とは、 夏の盛りの暑さを避けるために、涼しさや過ごしやすさを工夫して創り出し、味わうこと。
直接的に温度を下げることで暑さを回避するだけでなく、むしろ暑さの中に涼しさを演出すること自体を楽しむ、文化的行為です。風鈴、花火、夏祭り、屋形船などは、今も「納涼」として親しまれています。
そんな「納涼」の一つとして「氷を飾る」文化が我が国にはあります。
祭礼における氷の奉納という形では古くから存在していたようですが、広がっていったのは機械製氷が可能となった明治以降であると考えられます。
氷に花などを閉じ込めた「花氷」、あるいは「氷中花」と呼ばれていたそれは、大正時代からデパートや駅、銀行、そして国会議事堂などにも飾られるようになりました。
記録として残る最も古いものは、大阪の天王寺を中心として「第五回内国勧業博覧会」が開催された明治36年(1903)と言われています。
それらが大きな広がりを見せたきっかけの一つに、のちに大正天皇となる皇太子殿下にあったそうです。
明治20年(1887)に東京製氷の築地工場に皇太子殿下が行幸された際、花氷の製造の様子をご覧になり、大変お褒めになられたと伝えられています。
さらに父である明治天皇へおみやげとして花氷を持ち帰ったそうです。
時代が進み、冷暖房技術が進むにつれ、これらも「納涼」として夏の間に飾られることも少なくなりました。
しかし氷の持つ独特の屈折率と、時間とともに変化していく儚い輝きは、決してガラスやレジンを使ったアートで再現できないもので、今も多くのイベントやパーティの会場で年中それを見ることができます。
私たち小野田商店は伝統を受け継ぎながら、これに新たなギフトグッズとしての可能性を見出し、氷のアートブランドとして、平成9年(1997)に"氷華®"を商標登録しました。
「氷華®」をもっと手軽に皆様の元へ
小野田商店の花氷ブランド「氷華®」を、BASEにて販売開始しました。特別な氷のギフトグッズを、より簡単に皆様の元へ届けられればと思います。
母の日に。誕生日に。結婚記念日に。
時間と共に消えてしまうからこそ、氷はその日その瞬間を特別な思い出に彩ります。
今年の贈り物は、人と違った特別なプレゼントにしませんか?
【告知】池袋に「氷華®」の新しい生産拠点を開設します
この度、旧池袋東口営業所を改装し、「Onoda Hyouka Studio」をオープンすることとなりました。
小野田商店が平成9年に商標登録した「氷華®」は、 氷に花などを閉じ込めた、明治の頃より愛される氷のアートです。
パーティー会場などで展示される氷彫刻等と組み合わせた大型のものから、ギフトグッズとしてぴったりなテーブルサイズのものまで、様々なニーズに応えた氷華®を製作してきました。
氷華®の魅力をさらに発展、発信していきたいと考え、新たに氷華®の生産拠点として「Onoda Hyouka Studio」を開設することになりました。
Onoda Hyouka Studioでは、氷華®の生産や商品開発はもちろんのこと、新たに氷華®の製造体験教室の実施も行う予定です。
その他にも様々な活動で氷華®の魅力を発信していく拠点となりますので、今後も氷華スタジオにご注目ください!
氷華スタジオ
〒170-0013
東京都 豊島区 東池袋3丁目8-5
パレドール池袋 106号室
TEL: 03-3971-5770