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60時間以上かけて造る氷、小野田の超純氷®︎とは

氷のブランドはなぜ少ないのか?

今やいたるところで市販されているミネラルウォーターですが、これにはいくつものブランドが存在しますが、皆様は何種類ほどを思い浮かべることができるでしょうか?
そして同じように氷のブランドを何種類か思い浮かべてみてください。

おそらく、ミネラルウォーターのブランドはいくつも思い浮かぶのに、氷のブランドは多くて1~2種類の方が多いと思います。

氷もミネラルウォーターも、固体か液体かの差はあれど同じ水。
なのになぜ、氷にはあまりバリエーションがないのでしょうか?

ミネラルウォーターの場合、産地などの差により硬度やph、融け込んでいる成分の差がそのミネラルウォーターの個性になりますが、一方で氷にはこういった個性があまりアピールされません。
なぜでしょうか?

それは、ほとんどの氷製造者が原料水そのままではなく、イオン交換樹脂などの浄水装置によりろ過された純水を原料とする「純氷」を作っているからです。
このろ過の過程で水の個性ともいえる諸々の性質は抑えられてしまいます。

しかし、小野田の超純氷®はここが違う

さて、ここまでお読みいただいた通り、あまり個性が出にくい氷ですが、「小野田の超純氷®」は昔ながらのこだわり製法により、一味違う氷に仕上がっています。

まず製氷に使用する水は、イオン交換樹脂や蒸留によって得られた通常の純水ではなく、原料水を活性炭ろ過装置に通して、さらに逆浸透膜(RO装置)で二重に磨き、さらに特殊な過程を経たものを利用しています。

また、水には不純物の少ない部分から凍る性質(凍結濃縮)があるので、多くの製氷メーカーではこの性質を利用して、不純物の多い部分の水を取り除いて比較的短時間で純氷を製造しています。

しかし小野田の超純水®は、原料水中の空気を攪拌しながら、何重にもろ過された原料水のまだ不純物が多い部分を、さらに特殊な製法で処理した純水と交換しながら完全に凍結させるので、結氷まで60時間以上も要します。

なぜ手間暇かけてまで完全結氷させる必要があるのでしょうか?
その理由は少々科学的になるので後回しにして、先に氷の歴史についてお伝えします。

氷はいつも生活の傍に

日本の氷利用の歴史は古代にまで遡ります。

たとえば古墳群の中からは氷室の遺跡が発見されていたり、『日本書紀』において、仁徳天皇の異母弟、額田大中彦皇子(ぬかたのおおなかつひこのみこ)が偶然にも豪族の氷室を見つけ、それがきっかけで宮内に氷が献上されることになったというエピソードが残っています。

この氷室というのは、簡単にいうと屋根で覆われた地下の穴に、冬の間に自然生成された氷雪を保存し、夏に取り出して利用するというものです。

近代以前では、一年の多くを雪と氷に閉ざされた極地ではあえてこのような形で氷を利用しようとしないでしょうし、一年中暑い赤道近くの国々では氷を見たことすらない人々も多かったでしょう。

四季折々の移り変わりがはっきりとしている日本だからこそ、氷を嗜む文化はよりいっそう発達したといえそうです。

昭和に入ると、世間に流通する氷は、自然の力のみで作られる天然氷から、現在のような機械製氷による製氷が主流となります。
昭和50年代までは一般家庭の冷蔵庫は、ほとんどが電気式ではなく氷冷式で、氷は生活必需品として人々と常に共にありました。

それからさらに時代が進み、電気冷蔵庫の普及以降は人々はいつでも飲食物などを手軽に冷やすことができるようになります。氷も冷蔵庫でだれもが作れるようになったため、氷を買うことはある意味で贅沢ともいえる時代となりました。

しかし、ミネラルウォーターは安全で衛生的な水が、簡単に手に入るようになった現代においても当たり前のように売られていますし、産地による付加価値の差も存在します。氷の場合はどうでしょうか?

ごつごつとした形状のぶっかき氷はコンビニなどでもよく目にしますが、氷屋では様々な加工を施してバーや専門店などに卸しているのに、小売店ではそういった加工された氷はなかなか見かけないものです。

まだまだ氷には皆様の生活を豊かにするポテンシャルが残されている…小野田の超純氷®にはそうした思いを寄せています。

小野田の超純氷®の違いは単結晶にアリ

さて、それでは前述の「なぜ小野田の超純氷®は手間暇かけて完全結氷させるのか?」という疑問にお答えしましょう。

それは、時間をかけて結氷させることで氷の単結晶が大きくなるからです。

通常、氷の単結晶は確認しずらいほど小さいですが、小野田の超純水®の単結晶は、
ライター大のサイズまで成長します。

一見、一つの継ぎ目ない塊に思える大きな氷も、実は沢山の氷の塊の集合であり、この塊一つ一つを「単結晶」と 呼びます。

氷の単結晶は毎時1~2㎜以下で水を凍らせていくことで大きくなることがわかっています。

氷の単結晶イメージ。左の図は細長い六角形の結晶を横から見た構図。

一つ一つの単結晶が大きいほど、氷の「ス(結晶粒界)」と呼ばれる境界面が少なくなり、継ぎ目が少ない、透明度が高く、硬く、溶けにくい氷になるのです。

だから小野田の超純氷®は出来るだけ大きな単結晶を持つ氷を作るために、60時間以上の時間と手間暇をかけて完全結氷させているのです。

小野田の超純氷®をよろしくお願いします。

小野田の超純氷®では、バーやラウンジで提供されるような球体の氷「毬氷」、製氷機で作られるキューブ氷と一味も二味も違う手作業で選別された「四角い氷」、そして業務用のかき氷機のサイズにぴったりでフワフワなかき氷が作れる「かき氷専用」などあまり市場に出回らない形の氷をラインナップに取り揃えています。

専門店で扱っているような氷を気軽にお手元に、ということで業務用加工氷と比べてお手軽サイズとなっています。

おうち時間が増えた今日において、小野田の超純水®︎が皆様の、一人の充実した時間や、大切な方と過ごすかけがえのない時間のお供になれれば幸いです。


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