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小野田商店とJAXA COSMODE【4月12日は世界宇宙飛行の日】

毎年4月12日は「世界宇宙飛行の日」

本日、4月12日は世界宇宙飛行の日です。
これは1961年4月12日に、かの宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人工衛星ボストーク1号に搭乗し、人類史上初めて宇宙に到達したことに由来します。

ガガーリンの残した言葉「地球は青かった」はとても有名ですよね。
実はこの発言、正確には「Небо очень и очень темное, а Земля голубоватая.(空はとても暗かった。一方、地球は青みがかっていた。)」であり、実は意訳です。

さて、人類が初めて宇宙に足を踏み入れてから62年もの歳月が経ちましたが、未だ宇宙開発というのはどこか遠い世界のできごとのように感じる方も多いと思います。

しかし、実は宇宙開発の過程で生まれたものが、身近な生活の役に立っていることはたくさんあるのです。

実は身近な宇宙開発

いまこうして著者が使っているノートPCですが、これは宇宙船内で使われたポータブルコンピューターがルーツとなっています。

また、SDGsの論点からも益々注目を集めている太陽光発電のソーラーパネルも実は、人工衛星の動力として研究が発展してきました。

※アポロ計画に採用された初期の宇宙食は、実際にはスパゲッティ、ポトフなどだったそうです。
さらに前のガガーリンは、レバーペーストやチョコレートソースをチューブで食べたそうです。

ところで、いわゆるインスタント、レトルト食品は多忙な現代人には欠かせないものとなっており、うっかりしているとカップラーメンとレトルトカレーばっかで生活している、なんてことになっている方も多いかと思います。
(…ちなみに筆者の推しはトムヤムクンヌードルです)

実はインスタント、レトルト食品の発展には、軍用のレーションとして発展してきた缶詰などの保存食を超える、いわゆる「宇宙食」の開発が必要とされたことが大きく関わってきました。

特に、某食品メーカーのカップなヌードルは(元々宇宙食だったわけではないですが)宇宙食としても採用されていることは有名ですが、実は宇宙食として採用されているカップなヌードルのスープは非常に粘度が高いトロトロしたものとなっています。

当然ながら重力のない宇宙船内ではお湯のスープを作れないどころか、熱湯が宙を舞い大惨事になると思われるので、完全な液体のスープは使えないからですね。
また、麺も飛び散っていかないようにひと繋ぎになっています。

ちなみに、宇宙開発の世界的な拠点となっているISS(国際宇宙ステーション)では70℃のお湯までしか給湯できないため、前述のカップなヌードルも含めて宇宙食として採用されるインスタント、レトルト食品は全てその温度でも美味しく食べられるようになっています。

…あと、スマホの地図アプリやカーナビなどのGPSも衛星通信なので、よくよく考えれば宇宙、めっちゃ身近ですね。

ちなみに筆者が宇宙関連の研究で最も興味を持っているのはSETI(地球外知的生命体探査)です。
今でも世界中の有志たちの手で、宇宙から何らかのメッセージが送られてきていないかを解析したり、逆に宇宙にメッセージを送る試みが行われています。
これは地球外の文明を探査するというロマンもありますが、この研究を続けることは情報技術の更なる発展などにも繋がると思われます。

実際、「SETI@home」という宇宙から届く電波を解析し、人為的に発信されたと思われる信号を検出する試みでは、ボランティアによる分散コンピューティングへの参加という試みにおいて先駆的な事例となりました。

ロケットの開発なども良いですが、こうした研究ももっとやってくれたらいいのになって思います。

今日は、よく考えると日々の生活を支えてくれている宇宙開発について、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

小野田商店も活用、JAXA COSMODEの技術

さて、これは小野田商店本社の社長室兼会議室に飾られている、JAXA COSMODEの楯です。

JAXA COSMODEとは、JAXAの保有する特許・技術・著作物等を活用してつくられた製品や、 JAXAとのコラボから生まれた製品等に対し、 ブランドとなるロゴマークを付与する制度です。

これは株式会社日進産業様から、JAXA COSMODE認定の断熱塗料「GAINA」を使用した施行を行って頂いた際に、記念品として贈呈されたものです。

この「GAINA」は断熱塗料として知名度が高いものなので、建築、車両関係に携わっている方ではご存知の方も多いのではないでしょうか?

「GAINA」は、JAXAのH-Ⅱロケットの開発において、打ち上げ時の熱から機体及び人工衛星を守るために、先端部(フェアリング)に塗布する断熱材として開発された断熱技術を、日進産業様がさらに独自に研究・開発を長年続けたことにより、幅広い温度帯に対応できるように応用した、塗布するだけで断熱ができる断熱セラミックです。

この優れた技術を小野田商店も活用したいと考え、かつて氷などを運搬するトラックに塗料として用いさせて頂きました。
現在でも、工場の一部設備に使われています。

この塗料の断熱性は大変優れているので、日光や外気温に晒される野外設置の電子機器バッテリーの保護カバーに使ってみても面白いかもしれませんね!

ガガーリンのような先駆者(パイオニア)を目指して

「戦争は発明の母」などという、なかなか皮肉の効いた言葉がありますが、進歩や発展は、決して血塗られた道を歩まずとも実現し得るということを教えてくれるのが宇宙開発です。

日本をはじめとして、これからも世界中の多くの国や企業が宇宙開発を通じて切磋琢磨することで、健全な形で技術進歩していくことを願います。

さて、来年で創立100周年を迎える小野田商店は、明治時代より続くアイス缶製法による、手間暇かけた高品質な製氷技術を守り続けてきました。

ですが、伝統の技術を守るだけでなく、小野田の超純氷®シリーズを通じてミネラルウォーターのように氷にも「ブランド」を確立する挑戦や、透明な氷に飲食や冷却だけでないアートとしての価値を見出した「氷のギフトグッズ」氷華®の展開など、記念すべき節目を前により一層新しい試みを加速させています。

やや大げさに感じるかもしれませんが、初めて宇宙に辿り着いたガガーリンにも負けない情熱で、小野田商店が時代に合った新しい製氷メーカーとして価値創造に取り組んでいます。

次の100年も氷を通じて皆様に笑顔を届けられるパイオニアでありたいので、今後とも何卒宜しくお願いします。


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