小野あくび

エンタメ感想文の記録を残していきます。本・映画・舞台・音楽・ラジオ・テレビ番組など、色…

小野あくび

エンタメ感想文の記録を残していきます。本・映画・舞台・音楽・ラジオ・テレビ番組など、色んなエンタメが幅広く好きです。偶にエッセイも書きます。週に1回は何かしら投稿したいと思います。

最近の記事

『仕事。』読書感想文

ふらっと立ち寄った上野のブックカフェで、表紙のわざとらしいほどにでかい句読点と、錚々たるクリエイターの並びに惹かれて手に取ったのがこの本と出会ったきっかけ。 そして、立ち読みで前書きを読んで、久々に衝動買いしてしまった。 それは、この文を読んだからである。 「。」に違和感を持ったのは間違ってなかったのかという答え合わせと、転職をしたことで、丁度キャリアについて今一度考え直しているタイミングでの出会いに、何か運命的なものを感じたのだと思う。 この本は、川村元気さんと各界

    • 『ごきげんになる技術』 読書感想文

      自己啓発本の類はあまり読まないのだが、「尊敬してる方の考え方や経験談を知りたい」という理由で手に取ることは偶にあり、今回もそれに当たる。 佐久間さんの著作なので当たり前っちゃ当たり前なのだが、本の内容は「メンタルの整え方」を謳うコラム記事の皮を被った「ずるい仕事術」の続編だった。 読んでいて嬉しかったのは、社会人として少しずつ経験を積み始めたことで、実感を持って理解できることや、同じように言語化していたことが前作より増えていたこと。 そして、前作は丁度社会人になったタイ

      • Netflixオリジナル『地面師たち』感想

        大根監督作品で、日本映画界の宝みたいなキャスト陣。面白くないはずないとは思っていたが、夜通しで一気見してしまうくらいに面白かった。 Netflixの勝手に次の話が再生される機能考えた人、悪魔すぎる。 ____________________ 「地面師たち」は2017年に実際に起こった「積水ハウス地面師詐欺事件」をモチーフに描かれている。 そもそも、この事件が超面白い。 調べる手が止まらない。 現実世界では「海喜館」という旅館の土地が詐欺に使用されたらしいのだが、本作

        • 365日違う曲を聴く生活(7月編)

          7/1 ソニックムーブ - 秋山黄色 なんやかんやあったけど、やっぱり曲は良い。まず、声のかっこよさと演奏の疾走感にめちゃくちゃ掴まれる。そして歌詞でも、とあるゲームのネタが挟まれたりする面白さと「死ぬほど痛いも辛いけど生きれるほどの居たいで居たいの」みたいなキャッチーなメッセージ性とが両立しててワクワクする。最近のリリース曲で1番好きかも。 7/2 TUTORIAL feat. WILYWNKA - guca owl shortsで流れてきた歌詞に1発で心掴ま

        『仕事。』読書感想文

          DAIENKAI 1日目 (7/13) 感想

          ①現地集合の回 オープニングアクトを務めたZiDolは、プロデューサーのkentさんが曲ごとに出てきて、其々の見所を教えてくれたのがよかった。 おかげで、お笑いとしての見方とか明確な盛り上がりポイントが分かったので、歌もダンスも存分に楽しめた。 見所に挙げられていた「世界一短いケツさんのソロダンス」と「浦井さんのエアギター」はめちゃくちゃ面白かったのだが、中でも1番面白かったのは、稲田さんのソロパートで「キャーーーー」という黄色い声援が上がったこと。 1番女性ファンの人気

          DAIENKAI 1日目 (7/13) 感想

          365日違う曲を聴く生活(6月編)

          6/1 my crush - muque イントロのベースのワクワク感に心を掴まれた。声も曲調も終始緩くて、楽しく聴ける。MVも雰囲気に合わせてずっと平和なのがすごくいい。天気がいい日に散歩しながら聴きたい一曲。 6/2 一生片想い - ガラクタ 印象的な「一生片想いでいいや」という歌い出しから始まる歌詞に引き込まれた。ボーカルのはるさんの中性的な歌声が、とても優しくて耳心地が良い。 6/3 初KO勝ち - 椎名林檎とのっち 「のっち」ってあの「のっち」?とびっくり

          365日違う曲を聴く生活(6月編)

          自意識過剰は、自分を深く愛するための副作用なのだと思う

          私は自意識過剰である。 物心ついた時から、どうしても人の目が気になってしょうがなかった。自分のちょっとした言動をすぐ反省したり、相手のちょっとした言動ですぐ嫌われたんじゃないかと心配になったり、今の今まで常に何かに怯えながら生きてきた。 そんなビクビクしながら生きているダサい自分が、ずっと嫌いだった。 そして、嫌いな気持ちが最も強かったのは、中高生の頃だと思う。 この時期の私は、自意識過剰さを徹底的にイジられていた。何故なら、中高生ぐらいの男子にとって、自意識の強い奴は

          自意識過剰は、自分を深く愛するための副作用なのだと思う

          Creepy Nuts ONE MAN TOUR 2024 @国立代々木競技場(6/15) 感想

          今まで行ったライブの中で1番良かった。Creepyのライブ終わりは毎回同じことを思うのだが、例に漏れず今回も思った。 思い入れを一つ一つ書いていったらキリがないのだが、特に思い出に残った場面を記録しておきたい。 まず冒頭。 ビリケンのイントロが流れ始めた瞬間、私はブチ上がりすぎてめちゃくちゃ手を挙げてしまった。しかし、周りが全然手を挙げなかったのを見て、少し恥ずかしくなってしまった。 だが、その気持ちを見透かしたように、最初のMCにてRさんが全てのノリ方を肯定してくれた

          Creepy Nuts ONE MAN TOUR 2024 @国立代々木競技場(6/15) 感想

          365日違う曲を聴く生活(5月編)

          5/1 電気 - お風呂でピーナッツ Instagramでアーティスト紹介が流れて来て知った。まず、アーティスト名から全く想像できなかった綺麗な女性ボーカルでびっくりした。あと、タイトルが歌詞の中で色んな形で出てくるのが面白かった。これからめちゃくちゃ売れていきそうな感じがする。 5/2 バカやろう - プッシュプルポット Instagramのおすすめより。底抜けに明るい曲。これくらい真っ直ぐな方が元気出る時あるよなぁ…と思いながら聞いた。ボーカルのしゃがれ声が力強

          365日違う曲を聴く生活(5月編)

          DMM TV オリジナル「incidents"2」感想

          DMMTVに再入会し、大脱出と共に楽しみにしていたオリジナル作品。 1も相当良かったからなぁ‥と思いながら見始めたのだが、大脱出と同じで2の方がより作品としての面白みが増していたので驚いた。 1番良かったのが、構成だ。 1はコントを先行して考え、それらを全部無理やり繋げて最後のオチに持って行った感じがあった。だから、一個一個のコントが爆発的に面白い代わりに、作品全体の構成としては、ちょっと無理矢理感が否めなかった。 しかし、今回は大枠のストーリーありきでコントが作られて

          DMM TV オリジナル「incidents"2」感想

          『成瀬は信じた道をいく』読書感想文

          非常に良かった。 続編でも前作の良さが全く消えずに、多種多様な登場人物を巻き込みながらさらに大物へと成長していく成瀬が見れて、大満足だった。 毎章思わされるのだが、予想不可能な彼女の行動を様々な人物の視点で楽しめることが、飽きずに読める理由だと思った。 それでいて、視点役のキャラ其々にキチンと感情移入しながら読めるのが、本当にすごい。 これは純粋に著者の宮島さんの筆致が天才的だからに他ならないと思った。 ①ときめきっ子タイム みらいちゃんが主役の回且つ成瀬の強火ファンが

          『成瀬は信じた道をいく』読書感想文

          DMM TV オリジナル『大脱出2』感想

          配信作品のシーズン2は、前作を超えることができずに微妙な感じで終わるのが通例だと思っていたら、驚いた。 何故なら、前作に比べて遥かにパワーアップしており、めちゃくちゃ面白くなっていたから。 まだ上半期なのに、今年の配信作品の中でNo.1の面白さと言っても過言じゃないかもしれない。それくらい面白かった。 個人的に良かった点は、シーズン1に微妙だと思った点が、全部解消されていたこと。 シーズン1で微妙だなと思った点が、各部屋の難易度のバランスと、謎解きやシナリオがスッキリ終

          DMM TV オリジナル『大脱出2』感想

          『これが生活なのかしらん』読書感想文

          nobrock tvの「ダウ90000蓮見 嫉妬した芸人&クリエイターベスト10」の回を見て、読みたいと思った本。 視聴後すぐにAmazonにて購入したのだが、急速に人気が出たせいで在庫がなくなったのか、到着予定日当日に注文がキャンセルされてしまった。 こんなことは初めてで驚いたのだが、どうしても読みたかったので直ぐに再トライした。すると、増刷されたおかげか、すぐに届いた。 蓮見さんの影響力、すごい。 作品は、「これが生活なのかしらん」という詩から始まる。 「ワクワク

          『これが生活なのかしらん』読書感想文

          365日違う曲を聴く生活(4月編)

          4/1 生活 - 礼賛 今回のEPは全曲良かった。先月はPEAK TIME一生聴いてた。でも改めて聴き直すと、リリックが1番刺さるのはこれ。サーヤさんがコンプレックスを吐露する表現をしたのが珍しくて驚いた。「マジなことをマジな顔して話すのはすべってる だからせめて音に乗せて話してる」リリックがカッコ良すぎる。 4/2 NO MORE CRY - D-51 鬼レンチャンのスペシャルをTVerで観ていて、聞いたことあるな〜と思って検索したら、ごくせんの主題歌だった。多分

          365日違う曲を聴く生活(4月編)

          『そして誰もいなくなった』読書感想文

          ミステリー好きで、この作品をオマージュした物語も読んだことある癖に、オリジナルをまだ読んだことないのは恥ずかしいなと思って読んでみた。 読了した感想としては、面白すぎた。 やっぱり名作は何年経っても名作なんだなと思った。当たり前だけど。 まず、ストーリー運びがめっちゃ丁寧だなと思った。 冒頭、島に向かうまでの道すがらの描写で、それぞれのキャラの性格や振る舞いを明らかにしてから本編が始まる。なので、登場人物が多いにも関わらず、島のパートに入っても余計な混乱をしなかった。

          『そして誰もいなくなった』読書感想文

          『東京ホテイソン第3回単独公演「銀鼠」』感想

          本日を持って、全国ツアーが終演したので、感想を投稿したいと思う。 私は、4/27(土)の昼公演を見に行った。 ホテイソンのネタはいろんな公演で見たことはあったのだが、単独ライブは初めてだったのですごく楽しみにしていた。 感想としては、めちゃくちゃ良かった。 まず、漫才が全部面白かった。 オープニングを含めれば、全部で5ネタあったのだが、そのどれもが最高だった。 まず、オープニングの漫才は、最近のお笑い界の時事をいじって軽快に笑いをとった後、スマートにオープニングVが流

          『東京ホテイソン第3回単独公演「銀鼠」』感想