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世界の学校から“良い教育”を学び旅@フィリピン 〜教師の主体性編〜

はじめに

昨年度、大好きな「学校の先生」という仕事を辞めました。
学校現場に危機感を覚え、日本で「新たな学校のスタイルを築きたい」と思うようになったからです。

そのために世界の学校を回っています。
日本の学校と世界の学校を比較して「良い教育とは何か」について考えを深めいくとともに、公立でなくても無料で教育が提供できるモデルケースを世界の学校から学んでくるためです。

そしてその旅のスタートがフィリピンです。1ヶ月で英語を叩き込んで、世界中の人々とコミュニケーションをとれるように頑張っています。

自分が学ぶ立場になると宝のような気づきが山ほどあるので、このnoteでシェアしようと思っています。

一緒に旅をしているつもりで、リラックスして読んでいただけると幸いです。

「もし1億円あげるって言われたら?」

今日は、すごく心を動かされた授業がありました。

授業が始まるとともに、先生がこんな質問をしてきました。

「もし1億円あげるって言われたらあなたはもらう?」

もちろん答えは「イエス」です。

すると続けて「1億円はもらえるけど、その代わりに明日死ぬ。それでももらう?

と問いかけてきました。

「いやぁそれだったらもらわないよ」と答えたら、理由を尋ねてきたので、

拙い英語で一生懸命に説明しました。

僕の話を頷きながら笑顔で聞いてくれた後に、

「つまり明日の朝普通に起きることができるのは、1億円以上の価値があるんだね」

と優しく、ゆっくりしたトーンで話してくれました。
この先生は哲学が大好きで、こういった人生についてのお話をたくさんしてくれます。

この先生の姿から考える「教員のブラック問題」


話の内容に心を動かされたのもありましたが、1番心動かされたのは、

とっても生き生きとして先生の表情でした。

ノートにはびっしりと話のネタが書かれていて、空き時間はいつも懸命に読書をしています。

自分が先生をしている時も、子どもたちが喜ぶ姿を思い浮かべながら準備をする時間が1番楽しかったなぁとしみじみ思い出しました。

この先生も仕事が大好きなようです。

今、世間では学校の先生はブラックだと言われています。

そしてその問題を解決するために、「教員の労働時間を減らせ」とか「給料を上げろ」とかいう意見が飛び交っています。

まぁ確かにそれもそれも一理あるとは思いますが、もっと大事なことは…

先生一人ひとりが自分の得意な分野や好きなことで、子どもを夢中にさせられるような時間を作ること

かなって思います。

仕事を「人が喜ぶために責任を持って事をなすこと」だと定義するなら、

今辛い想いをしている先生たちは「子どもが喜ぶために」っていう1番根本のところが抜けてしまっているんじゃないかなって思ったりもします。

必ずみんな子どもに何か伝えたいことがあって教員になっているはずです。

それを思う存分発揮できるような学校になれば、少しは明るい学校現場になるのかなって思いました。

「そんなの理想だよ」と一言で片付けてしまえばそれまでですが、その理想を叶えるために努力することは僕にとって1番充実した時間です。

世界中の学校から、そんな理想を実現している学校を見つけ、それを少しでも広げられたらなって思います。

よ〜し。明日も…

「I’ll do my best to study English !!」
(英語の勉強がんばるぞ〜)



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