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ブランドストーリーは"伝える"ものではない!?

ストーリーテリングって言葉をよく聞きますよね。
広報・PRの仕事をやっていると、ストーリーを伝えることが仕事だと長らく教えられてきました。

でも、"本質的には正確ではない"ことを改めて気づかされました。

そう思ったのは、このセミナーを聞いたからでした。

最近、noteが主催するセミナーをよく見るのですが、本当にコミュニケーションに役立つ情報が学べてありがたいです。(noteさんからの案件でもなんでもないです…)
今までだったらなかなかこういうセミナーを聞くことはできませんでしたが、本当にいい時代になったもんですね。

さて、話を戻すと、この回の登壇者は「ナラティブカンパニー」の著者である本田さんや、トライバルメディアハウス代表の池田さん、STEEKYの共同創業者まつゆうさん、といったコミュニケーションに携わる人なら一度は聞いたことある有名人。

ブランドストーリー戦略のポイント

ブランドストーリー戦略というタイトルに対して、これまでのコミュニケーションとこれから必要になるコミュニケーションを話されていました。
まとめると下記になりますが、

ポイントは、「双方向」と「伝わっている」ということ。

ナラティブ図

メディアとしてはPESOというメディアを適材適所でうまく活用していくことは変わらないが、特に、EarnedとSharedという第3者的な存在のメディアが重要になっているという。(PESOというメディアについては過去記事でこちらに書いてます。)

それを分かっていながら、結局、広告・宣伝で伝えようとしている企業の現状は大きく変わっていないそうです。


確かに考えてみたら、Paid(広告、宣伝)ってお金さえかければできるし、結果も数字で出るのでわかりやすいんですよね。オウンドもお金かければコンテンツの数はできるし。

インフルエンサーもかつては第3者としての立ち位置でしたが、ステマが横行したり、現在だとプロモーションとしてインフルエンサーが起用されていることから、もはやPaidメディアの位置付けですよね。

一方で、EarnedやSharedは時間もかかるし、難易度も高い。メディアに取材してもらって露出獲得するためにかなり地道な努力をしますよね。

Paidメディアが悪いわけではなく、戦略的にバランスをみながらコミュニケーションを構築する必要があるということですね。

その際に最も大事になること。それが、

「伝える」のではなく、「伝わっている」こと

これは、頭でわかっていながら、結構忘れてしまうことです。
伝えることに囚われがちですが、大事なのは伝わっていること。

これは言い換えると、自分視点で考えるか、相手(受け手)で考えるかということだと思います。

ブランドストーリーで伝える内容

そしてセミナーの最後には、伝わるブランドストーリーとして、何を優先的に伝えていけば良いかという質問が出ました。

その答えは3人共通で、これでした。

「らしさ」

つまり、その企業だけが持っているもの。それはミッションかもしれないし、人かもしれない。

「うちでしかできないことはこれです!」って言えるものですね。

ちょうど最近僕は家を建てようと思っていて、ハウスメーカーの見学をしていました。その時に、一条工務店というハウスメーカーがとてもわかりやすかったことを思い出しました。

うちは、「家の性能」です。

一条工務店は、「家は性能」がスローガンであるくらいにそれに特化したハウスメーカーです。間取りの自由さやデザインの豊富さは少し犠牲にしているけど、性能はどこにも負けませんというのです。

まさに、家の性能という「一条工務店らしさ」を出しているということですね。

さらにすごいのが、この一条工務店は宣伝・広告はほとんどやっていません。口コミだけで集客しています。抜群の家の性能に感動した家の購入者が、他の人に勧めたり、SNSでシェアをする。こうして現在日本の戸建住宅販売戸数ではNo1に上り詰めています。

伝えるのではなく、事業を通して「伝わっている」代表例だと思います。

一条工務店は私が思い当たった事例ですが、セミナーでは、

ヤッホーブルーイング

スノーピーク

エルメス

などが挙げられていました。

このような伝えわっている企業の事例をもとに、良いところを学ばせてもらい自分のコミュニケーション戦略に反映したいものですね。

「自分たちでしかできないこと=宝探し」だと思っています。

なので、コミュニケーションに携わる仕事は、宝探しだと僕は思っています。なかなか難しい宝探しですが。。。

宝の探し方でうまい方法あれば教えて欲しいです(><)

明日もまた宝探し頑張ろう!!







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