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デザインで選ぶ生理用品

皆さんには、愛用している生理用品などあったりしますでしょうか?

男性の方はあまり意識を向けない話題かもしれませんし、女性同士でも、直接 話題に出すことはあまりないのでは?と思います。
学生の頃はときどき予期せぬ生理に出くわして、友人にナプキンをもらったりすることで使ったことのなかったブランドに出会い、「ふむふむ、これはこういう使い心地なのね。」なんて思ったりしていたものです。

先日 配信したニュースレターに、思い立って自分が現在 愛用している生理用品についてまとめてみたのですが、話題にする人々の人数は明らかに少ないと思うので、こちらのnoteでも発信してみようと考えました(加筆・修正しています)。
興味の無かった方々も何かのきっかけになるかもしれませんので、気が向きましたら是非お目通しいただければと思います😃

※ 若干生々しい記述もあるかもしれません。ご了承ください🙏
※ 記載ミスがありましたらお知らせいただけると喜びます🙇‍♀️



はじめに

自分と同じような方も多いのかな、と思いますが、それこそ最初の頃(もう25年以上前?)は、どの紙ナプキンまたはタンポンが合うのか、いくつかのブランドやサイズを試すなどしながら今に至ります。ただ、ここ数年は「デザイン性で選ぶ」ということが増えてきました。それが出来るようになった、ということが嬉しい昨今。

時代が変わって生理用品のパッケージについても数年前から様々な記事が出ていて、企業様たちも試行錯誤している様子が伺えます。

生理用品のパッケージについての参考記事例

🔗「生理用品」のパッケージデザインは、ラブリーじゃなくていい!進化に期待しながら考察してみる
🔗 生理用品のパッケージデザインは、誰のためのものなのか?
🔗 生理はタブーじゃない!デザイン重視の生理用品が増えています

ここでは、いくつかのブランド/タイプのものを試してみて自分が愛用するようになったプロダクト(ブランド)を3つほど紹介しています(とは言いつつ、そんなに多く試したわけではないのですが笑)。
もしも生理用品迷子になっている方がいらっしゃいましたら、その方にとって少しでも参考になりましたら幸いです(国外商品だと割高になるので手に入れること自体が難しいかもしれませんが……)。


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愛用している/していた生理用品ブランド3選

CORA (United States)

このポスターを初めて見たとき、ちょっとビックリしました。「これはありなのか?」という感情と、「全然いやらしくないな…」という感情と。Photograph by Molly Matalon
Photograph by Molly Matalon

妊娠中に出会った「CORA」というブランド。実は夫が見つけてきました。オーガニックでお高めなので、主におりもの用や出産前後のトラブル用として使用していました。
購入していた頃はこちらに掲載されているデザインでそれも好きだったのですが(リンク先に記載の通り、品質も最高)、2022年4月頃?にリブランディングされたようです。雰囲気がガラッと変わっていて、本当に同じブランドか何度も調べてしまいました。
リブランディングを担当されたのは、ロンドン・NY拠点のデザイン会社「Mother Design」。世界最大のパッケージアワード「Dieline Awards」にてRebrand of the Year を獲得されたとか。

以前のロゴは、細くてひと文字の間も広く優しい印象でしたが、今回は特徴的な書体の字間を詰めて以前より太めに。文字の角度や丸さから「支えること」や「親しみ」を感じるデザインになっています。商品のタイプによって色分けしているパッケージも素敵です。

ずっと使い続けたかったのですが、帰国に伴いサヨナラすることに…。柔らかいパッドがとても心地よかったのを覚えています。




saalt (United States)

Graphical Houseのウェブサイトより

saaltの月経カップに出会ったのは3年と少し前。
妊娠してから出産後まで、1年ほどのあいだ生理が止まっていた身からすると、その再開は憂鬱以外の何者でもありませんでした。そして出産後、育児垢(現在放置中)のほうでその憂鬱さをツイートしたところ、在米のフォロワーさんが教えてくださったのがきっかけで知ることになります。私自身は長らくその存在を知らなかったのですが、やはり米国ではほぼ当たり前のようですね……。

夫に聞くと、有名なのはDivaCupということで(どんなブランドの絆創膏も “バンドエイド” や “リバテープ” と総称して呼ぶように、月経カップのことを “DivaCup” と称するくらい代表的なプロダクトらしいです)、最初はこちらを購入して使用してみたのですが、先のギザギザになっているのが原因で擦れて痛くなってしまい、すぐ使わなくなってしまいました(勿体ない……)。そしてまた月経カップ探しの旅に出ていたところ、Targetでsaaltのパッケージに惹かれ、購入。“Soft” というだけあって柔らかく、痛くもなければ使い方も簡単(そして漏れない)。収納するための小さいバッグもオシャレ。大好き。以降、愛用しています。

自然からインスピレーションを受けて作られたsaalt。
ブランディングは、グラスゴーに拠点を構える「Graphical House」とのこと。(これは後から知ったのですが)日本の伝統技術である「墨流し」で作られたパターンが目を引きます。そのパターンが木の断面にも見えて、より「自然」を想起させている気がします。

先のCORAもそうですが、どちらのブランドも環境への配慮を念頭に置いてブランディングされています。


月経カップは本当に合う/合わないが激しいらしく、そしてひとつひとつが紙ナプキンに比べると安くないので、自分にぴったりのものが見つかるまで月経カップ探しの旅に出なければならないようです。そういうこともあって、導入はなかなかハードルが高そうですが……ただ、ひとたびフィットするものが見つかれば、ムレなどの憂鬱から完全に解放されます。

日本国内生産のものもいくつかあるみたいですので、機会があれば試してみるのも良いかもしれません。




elis - 素肌のきもち (Japan)

大王製紙株式会社ウェブサイトより

最後にようやく国内ブランドです。
「合っていたのがこれだった」という理由で自分は長く使用していますが、国内での紙ナプキンのデザインに対する意識はやはり、大王製紙株式会社:エリエールの「elis(エリス)」が抜きん出ているなぁ、という印象を受けます(個人的な印象なので、他に素敵プロダクトがあれば教えてください…!)。

🔗 そうそう、こんなデザインの生理用品がほしかったの…!SNSで話題になった限定パッケージの新サイズが登場♡
🔗 本当に生理用ナプキン?蜷川実花さん監修の限定デザインがかわいい!
🔗 生理用品の概念を変えた話題のコラボ!今年は12種の鮮やかなフラワーデザインが登場 「エリス×M / mika ninagawa」コラボデザイン第3弾 数量限定発売

詳細は上記のいくつかの記事を読んでいただければと思いますが、2021年からスタートした、蜷川実花さんが手がける「M / mika ninagawa」とのコラボレーションはかなりのインパクトがあったのでは、と思います。

自分は長年elisを使っていた流れでこのコラボ商品を買うのも自然な流れでしたが、自分がそうだったように、手に取った人も気持ちが少し変わったのではないかと思います。

ブランディングやデザインに関わる自分にとっては重要な、当事者の気持ちを実際に味わっているプロダクトです。


生理用品からサスティナブルな商品への意識

ここ数年で明らかに意識が変わったと言えます。とは言っても、徹底的に環境を意識して生活しているわけではなく、「最近プラスチックたくさん捨ててるなぁ。どうしよう?」とか、そういうレベルです。ただ、上記のように月経カップに変えたりすることにより、快適になり、かつ環境に良い行動が出来ているなら、本当に気持ちが良いなぁと感じます。無駄にゴミが出てしまう商品を、わざわざ使う必要はないな、という感じ。

出産後は、本当におりものシートをよく使うようになったのですが、使用するにつれ「これって無駄じゃね?」とも感じてきました。そして最近、無印良品に2枚組布ナプキンがあるとの情報をキャッチしたので、今度そちらを試してみようかなぁ、と考えているところ。近くの無印良品で購入出来るといいなぁ。

自分の意識が少しずつ変わって、かつ続けられている理由は、強い意識を持って行動しているわけではないからだと思っています。我が家で行っていることと言えば本当にちょっとしたことですが、例えば……

  • ペットボトルでの水や炭酸水を買うのではなく、浄水器を取り付けて、炭酸水メーカーを設置したり。

  • ショッピングバッグは常に持ち歩いたり(これは有料化も相まって、ここ数年で当たり前のようになりましたよね)。

  • 保育園では当初、プラスチックの袋を毎日のように捨てていたので、早い段階で先生にお尋ねして防水の巾着に変えさせてもらったり。

何となく、ちょっとした意識から連鎖して行動に繋がっているような気がしています。なので、今回はちょっと発信してみました。人の意識はどこでどう変化するか分からないですしね。

もっとも、上記のようなことは、割と皆さんすでに実行されているのかもしれませんが😃


自分もまだまだ徹底するには程遠いので紙ナプキンも続けて使用していますが、使用量は明らかに減りました。半分以下は確実に。自分は(年齢とともに減っているとはいえ)量が多い方だったのですが、現在は月経カップを付けていれば、夜 寝ていてもそんなに漏れる心配がありません。最&高。


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