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”死期を決める権利”を考える

87日目。
今日は”自死”について。
※今回のテーマは人によっては受け入れ難い内容を含むかもしれません。
予めご了承ください。

<過去類似記事>

”生まれてこない”権利について

初っ端から結構センシティブな内容です。
出典も載せておきますので、
できれば個々人でご確認いただければと思います。

20年ほど前の記事になりますが、
フランスにおいてこのようなニュースが話題になりました。

「身障者には生まれてこない権利がある」 仏最高裁が判決(東亜日報)

類似内容についてのレビューも載せておきます。
胎児に「尊厳」は存在するか?

この問いに対し、それなりに年を重ねた今でも
明確な答えが出せていない自分がいます。

誤解を恐れずに言うならば、
私はこの考えを"支持してしまっているから"です。

骨折だとか、ポリープだとか、バセドウ病だとか、
それなりに傷病歴はあるものの、
現在はそこまで大きな身体的負荷がかからずに
生活できています。

そんな状態でさえ、
「なんで生んだの?」
「生きるのって辛すぎない?」
「自分から”生まれたい!
なんて言ってないんだけど?」
と考えてしまいます。
ましてや、もし自分に何らかのハンデが
ある状態ならなおさら考えてしまうかも
しれません。

上記判例は、保護者から医療従事者に対して、
行われた判決であり、当人から発せられたものではありません
その点は御留意ください。

"望まない自死"は避けるのが当たり前

勘違いしないでいただきたいのですが、
私は決して"自死を推奨しているわけではない"
ということです。

特に"望まない自死"については回避するのが
当り前です。

ここで、自殺者数の推移についてみていきましょう。

過去最大人数となった年は2003年です。
その時の詳細は下記の通りです。

【2003年】
・男性:24,963人
・女性:9,464人
---------------------
・合計:34,427人
[出典:厚生労働省 自殺対策白書(令和元年版)]

また直近2019年および2020年(1-10月)の
年間自殺者数は下記のとおりになっています。

【2019年】
・男性:13,937人
・女性:6,022人
---------------------
・合計:19,599人
[出典:【図解・社会】自殺者数の推移(時事ドットコム)]
【2020年(1-10月累計)】
・男性:11,541人
・女性:5,678人
---------------------
・合計:17,219人
[出典:警察庁 令和2年の月別自殺者数について(10月末の速報値)]

2019年には統計開始(1978年)以来、
初となる”2万人割れ”を達成しました。
それに比べると2020年はやや増加傾向です。
流行り病の影響がほぼ間違いなく表れているかと
推察いたします。

しかも厄介なことに、”自殺者”と認定されるには、
”明確にそうであること”が要求されます。
つまりはっきりしていない”行方不明者”の中には
本来統計に反映されるべき方々が
いらっしゃるかもしれない、
という点については留意する必要があります。

実際、経済的困窮(失業率)自殺者数には
高い相関性(相関係数約0.7)があり、
流行り病の影響は"直接的影響"よりも、
"間接的(経済的)影響"の方が大きくなることが
ほぼ確実視されています。

自殺者総数が変動する場合の変動要素は、
男性の自殺者数”の寄与分が大きいです。
女性も変動しますが、男性の方が変動幅が大きい、
という状況が過去推移から見てとれます。
今回の流行り病についてはスペイン風邪以来
の出来事ですので、
この傾向が使えるかは不明ですが、
念頭に置いておきたいところです。

政府に対しては、
クリーンエネルギーとかよりも
もっとやることあるでしょう?

と苦言を呈したいところですが、
ここではやめておきましょう。。。

経済が困窮すれば人が死ぬ。
しかも望まれない形で。

コレは避けられる事態なので、
何としても避けていただきたいところです。

”長く生きること”は幸せなのか?

いや、これはわかりません。
というか、これからもきっと、
わからないままでしょう。

現時点の私の価値観でいえば、
”完全には同意できない”
というのが本音です。

実際、日本人の平均寿命と
健康寿命(病にかからない年齢)
との間には10歳程度のギャップが
存在しているようです。

つまり、死の直前の10年は何らかの病にかかる
可能性が非常に高い状態なのです。

その時になってみないとわからないでしょうが、
そこまでして、、、
というのが今の本音です。

人生100年時代”という言葉が世間で騒がれた時、
私の本音は「勘弁してくれよ・・・」でした。

敦盛の”人間五十年”とまではいかないものの、
100年とか言われると、
ちょっと勘弁していただきたい。。。

あんまり先々のことを考えると
不安ばかりが先行するので
考えないようにしています。

でも本当に社会保障や人権論議等、
様々な状況を鑑みたとき、
”安楽死”については真剣に考えておく必要はある
と私は思っています。

日本神道では””は”穢れ(けがれ)”ですし、
言霊信仰からか、あまり語られませんが、
ぼんやりとでも考えておくことは
大事なのではないでしょうか?

コレは決して後ろ向きな話ではないと思います。

前向きであることも大事ですが、
時には”横向き”くらいの姿勢もいいんじゃないかな
と私は思っています。

おにぎり紳士🍙

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