笑顔のチカラ

挨拶とともに大切にしているもうひとつが、お客様に笑顔になっていただくということです。レッスン中やセッション中にひと笑い入れることは大切にしています。もちろん真剣にお客様に対峙するのですが、こちらが真剣すぎて頑張りすぎてしまうと、それがお客様にも伝わり変な圧力となってしまうことがあると思うからです。そうなるとお客様はただただしんどいだけで楽しくもなくなってしまいます。こちらの緊張、精神状態は必ずと言っていいほど伝わります。

サービス業はエンターテイナーでなければならないと常日頃から思っています。
笑いがあることで、緊張もとけ、気持ちよくレッスンやセッションを受けていただけると感じます。もちろん常に笑わせるのではなく、真剣な部分も見せながら行います。
笑わせてばかりだと逆に不真面目な印象を与えかねません。

お客様との距離をはかり、状態を察しながら行うということは大切なことです。こればかりは、いろいろな方と触れ合い、場数を踏んでいくのが一番の近道になると感じています。私もかなりの失敗を繰り返してきましたが、そこから多くのことを学びました。コミュニケーション能力を向上させるには、自己啓発本ばかり読んでいては向上しないということです。やはり自分の行動こそが自分自身の能力向上にもつながるのです。

空気は伝染する。自分が暗くなっていれば相手も居心地が悪くなるし、明るく接していれば相手も気持ちよくなってもらえると思います。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ」という言葉をよく耳にします。
実際、表情筋にアプローチするだけで、可動域も変化します。末端の神経を介して脳に指令を送るわけです。ということは、眉間にシワを寄せた仏頂面では気持ちの面でも、身体の面でも悪影響を与えるということなのです。

とはいえ人間だから好不調の波はあります。これは仕方のないことです。しかし自分の肌感としては、笑顔を作る、挨拶をするといったことで気持ちも落ち着いていくのを感じ、なんだか物事がうまく運ぶようになります。不調が続いている場合は継続して試してみてください。きっと何かが変わるはずです。