悩み事とは、ネタの仕入れである

悩み事なんてのは、自分が他人の役に立つためのネタの調達だと思うことにしている。自分が深く悩んでそれを解決した経験は、同じことことに悩める人にとって、自分が役に立つことができる機会を作ることがあるから。

その意味で、悩むということは尊い。死ぬほど生きることに苦しんだ経験を持っている人にとって、いまそれに苦しんでいる人を見ると、過去の自分を見ているように映ることがある。もちろん、ディテールは異なるだろうが、経験しているからこそ理解できる部分はきっとある。

不治の病を克服するした人の経験はきっと同じ病を持つ人の希望になり得るだろうし、経験者の言葉は時として救いにだってなるのだ。人生の難局というのは時を経れば、自分が誰かの役に立ったり、救いになれる可能性を孕む。

それを理解してからこの方、悩みに衝突すると、「お、ネタが入ったな」などと感じてしまう自分がいる。そして、その悩みに対して自分なりのアプローチを取ることで、そのネタの中身が充実していくのを感じる。悩むことは決して、悪いことばかりではないと思う。

そして、肝心なことだが、過去の自分と同じ悩みを持つ人に対して、無用なアドバイスはしないことだ。相談を持ちかけられた相手の悩みが、過去の自分と重なったとしても基本的なスタンスとしては話を聞くだけで良い。

そして、質問されたことにだけ答えてあげれば良いのだ。自分なりの考えと、やってきたことを。そして、それを押し付けたりしないことも、重要だ。また、「昔のオレもそうだった」とか言わんで良い。まだそこなの?みたいなマウント感出るから。


あ〜、金麦飲みてぇなぁ