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馬に乗ってモロッコを冒険したら指名手配された話し➁

あらすじ:ゼルダの伝説に憧れたので、馬に乗って冒険するためにモロッコへ。日本からカサブランカへ到着し、そのままフェズへ列車で移動。

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カサブランカ→フェズ行きの列車の中では、女子大生と思しき2人組と相部屋になった。モロッコの長距離列車は日本と違って個室に座る席が向かいあっていた。こう見えて実はコミュ障なので、残念ながら女子大生たちに話しかけることができなかったし、向こうから話しかけてくることもなかった。電車の中ではずっとモロッコの宗教や文化について調べながら音楽聞いてた。

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フェズの旧市街地フェズ・エル・バリ。世界遺産にもなっている世界最大の迷宮都市だ。門から入った先はかなり入り組んでいて、迷路のような街並みが何キロも続いている。フェズ駅から旧市街までは遠かったが、土地勘をつけるために2~3時間徒歩で移動した。旧市街入口の門から先は迷いそうな気がしたので、外壁にそってぐるっと周って予約していた宿へ向かう。

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夜ごはんにありつこうとうろうろしていたら、何かを歩き売りをしているところを見つけた。こういう屋台は大好き!貝かな?と思い、5Dhでカップ1杯を購入。食べて気が付いたのだがこれエスカルゴ。。。カタツムリを煮たスープだった。全部食べれたが、ブヨブヨしていて正直あまり好みではなかった。ちなみにモロッコの通貨はDh(ディルハム)1Dh≒10円で考えていい。エスカルゴは5Dhと10Dhで小盛、大盛といった感じで売っていた。写真の殻は全部、食べ終わった後の残骸。

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翌日さっそく散歩に出かけた。いつも旅先では土地勘をつけるために、拠点の周りを何時間もかけて大体歩く。左のガラスケースの中身はホブズと呼ばれるフランスパン。1枚10円やそこらで購入できる。元々モロッコはフランスの植民地であり、公用語はモロッコ語とフランス語。フランスの食文化も残っているため、フランスパンを使ったサンドウィッチなどがよく食べられている。街の人には基本的には英語は通じないので、フランス語の指差し会話本や、即席で覚えたモロッコ語。身振り手振りで、ワヘド(1個)。シュクラン(ありがとう)。ビスミッレー(いただきます)。セボン(フランス語でおいしい)と言っていれば買い物は困らなかったし、コミュニケーションも取れた。

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それにしても町には猫が多い。猫は町のいたるところにいた。売り物のカーペットや鍋の上で寝ている猫。お肉のこぼれをもらおうと行儀よく出待ちをする猫ちゃんたちも。モロッコに来て3日目。街にも慣れてきたので聞き込み調査を始める。リアルRPGの彼が日本で情報を教えてくれたベルカーニ村について。行くことができればきっと詳しい情報が手に入ると踏んで、ベルカーニ村がどこかに近くにあるフェズを最初の目的地に選んだ。またフェズの町でも、英語が達者な観光客相手の客引きや、興味本位で話しかけてくるモロッコ人たちに、「馬を探している」と聞き込みを少しず始めていった。

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