書籍「置かれた場所で咲きなさい」最近の巷での意見主張感想について。

私にとって、この本は、2012年に一念発起で仕事で県外に移住した際に、移住した先の教会の牧師から紹介された本で私の人生で最も深く影響を受けた一冊、そして人物でした、そして、すぐ読み終えて非常に感銘を受けたので更に別のシスターの本を数冊読んだ<日本のマザーテレサ>と私個人的に呼ぶくらいに想いが強い敬愛する存在です。

そんな書籍なのですが、この二、三年前くらいからある一部の専門家(例えば、心理カウンセラー辺り)が、

「置かれた場所で咲こうとしないていいです。」などの意見を見聞きする事がよくあった。

《これは何事だ!?勝手にそんな意見や主張をしてきて!》と正直憤りを感じるほどの感情になったのだ。

そして、それを言ってしまったら話はそこでおしまいなのである。

更に、今朝では、また影響力がありそうな人物がXの投稿で、<「置かれた場所で咲かなくていい」というのが正しい考え方です。>と語られていた。

そして、大抵の人はそうした「置かれた場所で咲かなくていい」という話をそのまま鵜呑みにしているのだ。

このような主張や意見は単なるとんだ屁理屈な話だなと感じた。

私からしたら、今の時代では考えられないほど非常に波乱万丈だったシスターの人生晩年に出されたベストセラー本に対して泥を塗る形になっていると改めて感じたのだ。

そしてまた、真摯に真剣に何冊もシスターの本を読んで自分の人生に活かそうと取り組んでいる人々に対しても失礼な話だと。

シスターがこの本で言いたいのはあくまで生き方や考え方のヒントなのである。

シスターは無論「置かれた場所で咲きなさい」と理不尽に語っているのではないという事くらいは普通に分かりそうなものだ。

確かに今の世の中、ストレス社会で、「置かれた場所で咲く」事は尚のこと難しいのかもしれない。渡辺シスターだってその位のことは言わずとも分かっているし本の中でも置かれた場所で咲けない時はどうしたらいいのか?という話もされているのだ。

それを心理カウンセラー辺りがまるで一刀両断するかのように「置かれた場所で咲こうとしなくていいです」なんて言われたものなら、元も子もない話、シスターに対して非常に失礼なのである。

シスターは本の中で<仮に自分に合う環境を見つけたにしても必ず<「合わない」という事になる>のだとも既に語られているのだ。

だから、絶対に「置かれた場所で咲こうとしなくていいです」などという話が世の中の風潮にならないでもらいたい、個人的な勝手な意見や主張は絶対に阻止したい!!

私自身、シスターの残した本という遺産だけでなく様々な人生に大切な心に残る遺産を数多く残してくれた事に対して改めて敬意を払うべきであり本当に深く感謝します。

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