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職場のお局さん問題を解決 - その深層心理と効果的な対処法



はじめに

こんにちは、ICPS国際コーチング振興協会代表理事の髙田悦子です。今回は、多くの方々が悩んでいる職場での「お局さん」問題について、その深層心理と効果的な対処法をお話しします。私は長年にわたり、6000人以上の方々のコーチングセッションを行ってきました。その中で、職場の人間関係、特に「お局さん」に悩む方々の相談を数多く受けてきました。この経験を通じて、お局さんの行動パターンとその根底にある心理メカニズムを深く理解することができました。


お局さんの深層心理を理解するポイント

歪んだ人間関係の捉え方

お局さんの最大の特徴は、会社での人間関係を家族のような愛情関係として捉えていることです。通常、採用や昇進は業務上の変更ですが、お局さんはこれらを愛情の表現と誤解しています。例えば、採用されたことを「会社に愛されている証」と考え、昇進を「より深い愛情の表れ」と解釈するのです。この歪んだ捉え方が、後の問題行動の根源となります。会社を家族のように考えるため、新しく入ってきた後輩を「家族の安定を脅かす存在」と見なしてしまうのです。

低いセルフイメージ

お局さんは、一見自信に満ちているように見えることがありますが、実は深い劣等感を抱えています。自己評価が非常に低く、「自分には価値がない」「誰からも愛されない」といった否定的な自己イメージを持っています。この低いセルフイメージは、往々にして幼少期の経験に起因します。例えば、厳しい親や毒親のもとで育った場合、自己肯定感を育むことが難しく、大人になっても自信を持てないまま過ごすことになります。

潜在的な欲求

お局さんには、会社の上層部から本当に愛されているのか、認められているのかを常に確認したいという隠れた欲求があります。この欲求は、低いセルフイメージと深く結びついています。彼らにとって、会社は唯一の居場所であり、そこでの地位や評価を失うことは、存在そのものを否定されるに等しいのです。そのため、常に自分の立場を確認し、守ろうとする行動につながります。

後輩への投影

お局さんは、自分の否定的な面を後輩に投影する傾向があります。つまり、自分自身の劣等感や不安、操作的な面を、後輩も同じように持っていると思い込むのです。これは心理学でいう「投影」というメカニズムで、自分の受け入れがたい側面を他者に押し付けることで、自己防衛を図っているのです。

後輩への嫉妬

新入社員や後輩が上司から声をかけられたり、認められたりすることに、お局さんは強い嫉妬を感じます。これは、自分の地位や「愛情」が脅かされると感じるためです。この嫉妬心が、後輩へのいじめや嫌がらせの直接的な原因となります。お局さんは、後輩を遠ざけたり、貶めたりすることで、自分の立場を守ろうとするのです。


お局さんへの効果的な対処法


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