落してはいけないモノ

忙しいのでお互い同行できるのは
年２回あるかないかの師匠との
素潜りである。

ワクワクが止まらない………

また死地へ連れてかれて死を感じるのか？

何か大物はゲットできるか？

一睡もすることなく午前４時………

何だそのママチャリはｗ

完全に不審者ｗ

俺が警察なら声かける……….

なぜこんなに早く出るのか？

そう日本海に

朝焼けとともに海に潜りたいからだ。

銛が７０センチ延長されたので今日は
いけるのではないか？

あの場所に居ついているヤツを
仕留めてやる！

前回の素潜りで１時間バトルして
捕獲できなったアイツ……….

出撃前は黙々と準備し、イメージトレーニング。

久しぶりの同行なのでまずは師匠トシの動き
を見せてもらう。

水深７ｍから１０ｍのエリアに向かう

何かあったら余裕で死がよぎるエリアｗ

何度かアタックするが獲物を発見できない
………師匠には見えているのが不思議。

ハンターズアイってやつで、狩猟者には
身に着く特殊能力。

獲物を見つける能力、ちょっとした違和感に
気付く能力であり、これは狩猟を重ねること
で身に付くケースが多い。

私にはまだ海中での狩猟経験が少ないので
身に着いていない能力のひとつ。

小魚がヒントになる場合がある。

ちびっ子が居心地よい場所は大物でも
居心地がよいのである。

獲るつもりのない小魚が出入りする場所を
見つけたらそこに向かって死角から潜行を
開始し、銛を構える姿勢でステイして
動きを見る。

それを行っているのが分かる。

「なるほどな、やるなトシくん……」

息を止める能力が必要になるのである。

極力動きを少なくして酸素消費量を
抑える…….だから良い道具が欲しくなるのだｗ

ステージは違うが自転車も同じだな…….

狙い通りに小魚が潜った穴周辺で構えて
いたら大物の石鯛（超高級魚）が出てきたので
ストーンと仕留める！

いい顔しやがるｗ

さぁ見届けてサムアップし、私は前回
激闘を繰り広げた穴へと向かう。

海中の景色を見ながら進む。

海中の地形を覚えておくのは生存率を
上げる必須のスキルである。

「さぁ、７０センチ射程は伸びた！
　今日はお命いただくぜ💛」

前回見た５０センチくらいのアコウはいない。

が、いた………３５くらいか？

ホバリングしてこちらを見ている…….

ロックしてるからこいつは好奇心で
こちらを何度かチェックしてくるはずやな。

１回大げさに動いて穴に潜らせてから
ステイして確かめに穴から顔出したら
ズドンしちゃろうて……..

潜行し、ゆっくり寄るとスイ―と穴に
潜る。

そのまま岩を持って姿勢を保持し、
穴からヤツが顔を出すのを待つ。

１０数秒後こちらを確認しに出たとこを
ズドン…….完全にキルレンジ（殺傷距離）

小さいけど初めてアコウを突けた！

うれぴー！感動！

デカいタカノハダイもついでにｗ

１度突けると一気にレベル上がるらしいので
これで来年からはさらに楽しくなる。

楽しみですね！

４時間やってるとキツくてゲロ吐いて
両脚攣ったので私は撤収。

師匠は７時間は潜ってるという……..

マジでキティガイ💛

ふらふらで消耗の極致な２人はカロリーが
欲しくて仕方ないの豚の様に食える
ジロー系ラーメンでも食おうぜ！と
盛り上がりまくってハンドルを切って
いると………

スリッパを海に落としてきたようだ……….

市街地で
片足サンダルが
ラーメン屋に入店する様子
を想像するとかなり厳しい。

４６才のおっさんならなおさら………..

悩んだ挙句に諦める。

片足サンダルで

ラーメン屋は無理だｗｗｗ

適当にコンビニパンを買ってしのぐ、
もちろん僕は外に出てないｗ

素潜り…….面白くなってきましたね。

お客さんに美味い魚食わせたいですよね💛

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