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過食するときの気持ち

女が過食してしまうというのは珍しい話ではない。
ホルモンの影響かもしれないし、ストレスが溜まっているせいかもしれない。とにかく衝動的に人が変わったかと思うほど食べてしまうことがある。過食スイッチが入ったときは、本当に食べることしか考えられない。

食べたいというよりも、頭が真っ白になっているという表現のほうが近いかもしれない。
理性なんて一瞬でふっとんでしまう。日頃意識して生活しているヘルシーライフの知識などまるで歯がたたない。

その状態のときに欲する食べ物といえば、砂糖がたっぷりと入ったお菓子や、精製小麦で作られた食パンのような、血糖値が以上に上昇するようなものばかり。

お腹は膨らんでいくのに、食べても食べても満足しない。
脳に強烈な快感物質が流れるのを感じながら、気持ちはどんどん焦り、もうこれ以上詰め込めないというところでやっと手が止まったころには、焦りは落ち込みに変わっている。

「またやってしまった。」

そして、何度も何度も同じ過ちを繰り返す自分の愚かさに、絶望する。脂肪を蓄えていく身体に、明日の朝のパンパンに浮腫んだ顔に、絶望する。

悪癖でしかない。だけど、必要悪だとおもう。
自分の内臓は傷つけた。自尊心も傷ついている。
それでも、過食をすることで、避けられている様々なネガティブな行動があると思う。
他人を傷つけていないし、酒もドラッグもギャンブルもやらない。

食べてしまった自分を今日も許そう。
耐えてくれてる内臓にありがとうと言おう。
味もわからずに詰め込まれた食品たちに、感謝しよう。


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