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【BEYOND by ONE JAPAN レポート#1】「社内にはまだまだ多様な女性メンターがいない」を解決する

第1期 BEYOND参加メンバーに、それぞれのターニングポイントを振り返るインタビューを行いました。(本記事は全3回でお送りするBEYONDレポートの#1となります)

初回のテーマは「尊敬できる女性メンターからの刺激」について。今回インタビューにご協力いただいたのは次のBEYONDアルムナイの方々です。

アルムナイプロフィール

【和泉亜樹さん】
千代田化工建設株式会社、業務本部業務部 データマネジメントセクション(マネージャー)
千代田化工建設株式会社にて派遣、一般職、総合職と転換し、現在は調達部門で10名のリーダー職。社内有志活動では事務局を担当。外部のhintゼミ、4th Place Labで、リーダーシップや自己実現を学ぶ。派遣社員の経験を生かし、多様な方に寄り添うリーダーシップにチャレンジ中。元々は新卒5年後に退職、カリブ海発祥の楽器演奏のため、トロント、NY、トリニダードで2年間自由な時間を過ごし、文化の多様性を体験。

【中野響子さん】
東レ株式会社、電子情報材料事業企画推進部
大学卒業後、東レ株式会社に新卒入社。国内営業部署、営業系副社長スタッフ部署、海外営業部署と3本部6部署を経験し、2022年より現職にて、エレクトロニクス分野の新事業企画を担当。1児の母。同じく大企業で頑張る女性たちとのネットワーキングを期待し応募。BEYONDを通じ「未来は予測するものではなく作るもの」と考えを改め、現職での成果創出や、母校のDEI推進に関するプロボノに鋭意取り組み中。

【木村幹奈さん】
富士通株式会社、デジタルシステムプラットフォーム本部 Enabling Technologies統括部(シニアディレクター)
銀行系システム開発会社のSEとしてキャリアをスタート。金融システムの構築からeコマースシステム開発まで幅広く経験し、2008年に富士通グループに入社。 現在は、IT部門に在籍し社内業務システムの再編に取り組む。社外の方との交流機会が少なく、様々な方々と出会いディスカッションする必要性を感じBEYONDに応募。社内システム構築を通じ、全ての従業員が自分のコア業務に専念できる環境の実現を目指す。

*肩書きはプログラム参加当初(2022年10月)のもの

素晴らしい女性リーダーの方々による「メンター制度」がBEYONDの特徴の一つになっていますが、うまく活用できましたか?

和泉さん:欲を言えばもっと活用できたなと思います。それでも第一線で活躍している女性と1対1で自分の悩みを聞いてもらって、それに対してかなり的確なアドバイスをもらえるというのは特別です。

仮に真新しい内容ではなくとも、やっぱり1on1で言われるのは 「受け方」が全然違うんですよね。 実際に、同じことを講演会で何回も何回も聞いたことがあったりして、でもそれを腹落ちできなくてモヤモヤしていたものが、メンタリングで聞いたら素直にそうだなって心の底から納得できたっていう体験がありました。

それはやっぱりメンタリングならではだなと思います。


──書籍や講演で考えを知ることはできても、いざ1on1で、自分だけに伝えてくれるメッセージというのは、やはり響き方というか、自分への影響力がぐんと違いますよね。中野さんはいかがでしたか?

中野さん:私は自分が製造業ということもあり、同じ製造業で活躍されているパナソニックの小川さん(*小川理子氏、パナソニックホールディングス株式会社 参与)にメンタリングをお願いしました。やっぱりそれは本当に私のなかで大きな経験だったんですよね。

日本の昔からある大きな組織で役員にまで上りつめた女性というと、すごく強そうなイメージがあると思うんです。でも在り方からして小川さんはそうじゃなかった。

会社こそ違いますが、同じ日本の製造業、名門と呼ばれる企業に身を置き働くなかで、やっぱり目指したいものや、本当は達成したかったことを、小川さんとの会話を通じて思い出すことができました。

何と言うんでしょう、偉いからというわけではないんですよね。やはり小川さんご本人もものすごく苦労されていて。そのような壁を越えられた方に話を聞いていただけること自体、すごく貴重だったと思います。

後は、実務的な面ではメンタリングがきっかけで、私の社内の仕事でも新しいものが増えたりもしました。

──木村さんは、ご自身がシニアディレクターというポジションにありますが、BEYONDの女性メンターからはどんな影響を受けましたか?

木村さん:私のメンターはアイ・ビー・エム傘下で女性として初めて社長になった井上裕美さん(日本アイ・ビー・エム株式会社 取締役執行役員/日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社 代表取締役社長)でした。

印象に残っているのは、メンタリングを受けることになった当時、私自身、正直まだ女性のしたたかさとか言うか、そういうものに肯定的な気持ちにはなっていなかったんです。

でも井上さんは、例えば「社内でD&Iを展開するにあたって、あえてD&Iに関係ないような男性、そういうものに一番遠いような人をトップにするの。それでD&I活動をやっていますと言ったときに、その男性に注目が行くようにする。そうすると、一番遠いところにいた人が味方になってくれるようになるんだよね」と話してくれたり。

他にも、なにか活動するときに、どんなことでもきちんとポジションというか、責任ある役目だということを分かってもらえるようなネーミングを付けてお手伝いしてもらうことが、すごく大事だっていうふうにおっしゃってて。

「したたか」というと、なんか嫌な響きに聞こえちゃうんですが、やっぱりそういう「自分が本当にやりたいこと」を効率的にやるとか、仲間にいかにより気持ちを強く持ってもらうかという工夫はすべきなんだな、ということをとても感じて勉強になりましたね。


──BEYONDのメンター制度が、みなさんのパーソナリティや仕事観に非常に大きな影響を与えたことが、とても伝わってきました。本日はありがとうございました。

*本インタビューは2023年7月にオンライン上で実施した内容を、再構成してお伝えしています。

インタビュアー

髙嶋絵里子】第2期BEYOND事務局
日揮ホールディングス株式会社、サステナビリティ協創部 顧客価値創造グループ(プログラムマネージャー)
大学院修士卒後、日揮株式会社(現日揮グローバル株式会社)に入社。エンジニアとしてエネルギー系の巨大プラントの基礎設計に10年以上従事。その間、ジャカルタオフィス駐在、産休・育休を経験して2児の母に。昨年より新規事業開発の部門でバイオメタン供給事業を担当。社内有志団体JGC3.0事務局やワーキングマザーの会のコミュニティマネージャー、そしてBEYONDを経て増えたタグで日揮らしいDEIの震源地を探索中。

大井茉莉花】第2期BEYOND事務局
株式会社NTTドコモ、経営企画部グローバルビジネス推進室グローバル企画担当(Assistant Manager)
大学卒業後、NTTドコモにてドコモショップのコンサルから海外子会社の運営管理、インバウンド・教育ICTの事業拡販など国内のBtoB・BtoC営業からグローバル領域まで従事。教育ICTの新規事業を進める傍ら、自社のカルチャー変革の必要性を感じBEYONDに応募。経企と人事部の両部署を兼務しながら組織変革プロジェクトを立ち上げ・実行中。1児の母。

BEYONDレポートの続編は、BEYONDに参加したメンバーが実際に感じていた自身の生活との両立、プログラムで得られるものなど、等身大の声としてアルムナイの皆さまが語っておりますので、どうぞお楽しみに。

【BEYOND by ONE JAPAN レポート#2】
 ただでさえ時間がない中でのレベルアップ、本業や家族への負担はどうする?

【BEYOND by ONE JAPAN レポート#3】
 BEYONDのプログラム内容で特に印象深かったのは?


-Information-

BEYOND by ONE JAPAN Homepage
  https://onejapan.jp/beyond/

◇Pressrelease   
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000088841.html

◇ONE JAPAN Homepage
  https://onejapan.jp/


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