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社長体験記05 ~九州醤油の蔵元を訪ねる~【二反田醤油本店】福岡県上毛町

2022年6月
いざ九州へ
母の生まれ育った町へ
二反田醤油本店へ。

7時前に仙台市内の自宅を出発し、11時過ぎには目的地の最寄り駅
である中津駅に到着していました。
小倉駅から乗った特急ソニックの車窓から見えた景色は
懐かしさと見慣れた感じが入り混じったマイルドなものでした。
小学生~高校生の頃、特急にちりんに乗り、ひとり祖父母宅を
目指した、その頃の記憶がうっすら甦りました。

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仙台⇒福岡の飛行機の窓からの風景
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博多⇒中津の移動

福岡県上毛町は福岡の最東端に位置し、山国川の向こう側は
大分県中津市です。

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上毛町の位置
マップ上毛中津
二反田醤油本店の位置

中津駅から車で10分程度で目的地の二反田醤油本店に到着しました。

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二反田醤油本店の前の道
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二反田醤油本店の入口

出迎えてくれた叔父であり社長の二反田充男氏が
早速、お昼ごはんに近所のラーメン屋の“宝来軒”へ。
親戚一同では「ラーメンと言えば、ここ!」という
暗黙の了解があります。(多分)

宝来軒の特製ラーメン
宝来軒のラーメン

腹ごしらえをした後、現場を案内いただき、醤油や漬物の製造工程を
教えていただきました。
子どもの頃に何度も遊びに来ていたので、工場の中の独特の香りは覚えていましたが、きちんと醤油の作り方・プロセスを知ったのは
今回が初めてでした。

【醤油ができるまで】
小麦を煎る⇒大豆を蒸す⇒混ぜ合わせ種麹を作る⇒加熱し発酵させ麹を作る
⇒麹に塩水を加えたもの=もろみ、これを二年間発酵させる
⇒圧力をかけ搾る⇒味付けをし火入れする(光沢と香りが増す)⇒醤油・完成!

現在、この伝統的な工法で、醤油を製造しているのは
九州しょうゆの組合に加盟している福岡県の
蔵元約100社の内、10数社のみ、との事。
二反田醤油本店はその数少ない1社です。

工場での説明風景①
(左:社長・二反田充男氏、右:私)
工場での説明風景②
(左:社長・二反田充男氏、右:私)
醤油を搾るプレス機(昭和50年製)
二年熟成のもろみ
パッキング中の漬け物
出荷前の商品

私は子どもの頃から、もろみ醤油で育ちましたが
自分が当たり前に口にしていたのが、こんなに手間暇・時間をかけ
作られた贅沢なものであったと知り、捉え方が変わりました。

今回の訪問で、現地にて現物を見て知った事により
今後、人に商品を勧める際、確かな知識とリアリティを持って
その特徴や魅力をお伝えできるようになりました。

大正8年からの歴史と伝統を、令和の今、『うま いいもの』として
そのヒストリー・ストーリーを大切にし、皆様にお届けしていきます!


【二反田醤油本店について】
大正8年(1919年)に二反田次男(つぎお)が福岡県上毛町(旧・新吉富村)で
創業した醤油店。
看板商品のもろみ醤油は、伝統的手法で二年以上じっくりと
熟成させたもろみから搾った、天然醸造の上級醤油。
くぼて山系の豊かな水を使っているのも特徴の一つ。
私の曽祖父にあたる二反田次男氏が品評会で受賞した記念に
撮影した貴重な写真がこちら。

初代・二反田次男が品評会で受賞した際の記念写真

二代目の社長(二反田昭夫、私の祖父)が、くぼて漬を商品化し販売。
商品名のくぼては、豊前市の南にある求菩提山(くぼてさん)から取っています。修験道同上として有名な求菩提山の山伏たちの独特な伝統的製法を
伝承し、自家製独自の「もろみ」に新鮮な野菜を6ヶ月漬け込んでできた
濃厚・芳醇な味わいの漬物が、くぼて漬です。

くぼて漬

三代目=二反田充男社長のヒット商品が、楽楽だし。
かつお、昆布ベースの出汁に長崎県産の焼きあごを丸々1本入れた
贅沢な品です。薄めて温めるだけで超本格的な味が楽しめます。

楽楽だし
楽楽だし(中身)


二反田醤油本店の商品の購入は、こちらから

まるいちまるに (stores.jp)


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